アラブ東西料理対決~モロッコVSシリア~
外大生インタビュー
2023年6月、府中市中央文化センターにおいて、大学公認学生サークル「シリア研究会」の主催で、シリアとモロッコからの留学生、本学でアラビア語を専攻する学生らが「アラブ東西料理対決」を行い、アラビア地域の伝統料理の「タジン」と「ファラフェル」を作りました。
「タジン」は、マグリブ地域(モロッコ、アルジェリア、チュニジア)の伝統料理で、香辛料をふんだんに使用し、羊肉や野菜を煮て作る鍋のことです。
「ファラフェル」は、東アラブ地域で主に食べられる料理です。潰したひよこ豆や香辛料を混ぜ合わせ、油で揚げた料理です。
その様子をレシピ付きでリポートします!
レポーター
- 渡邉 翼太さん(言語文化学部 アラビア語2年)
- 山本 佑さん(国際社会学部 中東地域/アラビア語 2年)
料理会参加者
今回の料理会には、モロッコからの留学生1名とその友人でアラビア語を学んでいるアメリカ出身の方1名、シリアからの留学生ら3名、そしてアラビア語を専攻する1年生から3年生までの日本人学生が集まりました。
モロッコチームとシリアチームに分かれて、それぞれの国を代表するアラブ料理を再現すべく、アラビア語?英語?日本語でうまくコミュニケーションを取りながら腕を振るいました。
モロッコチーム「タジン」
モロッコチームが留学生と協力して作ったのは、モロッコの伝統的な鍋料理のタジンです。
【タジンの作り方】
- 鍋に油を入れ、大きめに切った羊肉を全体に焼き目がつくまで炒める。
- カットしたにんじん、玉ねぎ、細かく刻んだニンニクを加える。
- さらにカットしたトマトを加え、クミン、ターメリック、黒コショウ等の香辛料を加える。
- 水を具材が浸るまで加えて、弱火で40分煮込む。
- グリーンピースを加えて、さらに10分煮込む。完成です!
博士前期課程ダブル?ディグリープログラム「公共圏における歴史(HIPS)」で本学に留学中のモロッコ出身の留学生を中心に、モロッコの味を再現すべく、アラビア語と英語でうまくコミュニケーションを取りながら作りました。
シリアチーム「ファラフェル」
シリアチームが作ったのは、ひよこ豆を使って作るコロッケのような揚げ物「ファラフェル」です。
【ファラフェルの作り方】
- 調理12時間前から水につけておいたひよこ豆をミキサーですりつぶす。
- 玉ねぎ、ニンニク、パセリも同じく細かくし、ひよこ豆と合わせてよく混ぜる。
- コリアンダー、クミン、白コショウ等の香辛料を加え、再びよく混ぜる。
- 生地をファラフェル専用の道具(左上の写真でスプーンと逆の手に持っているもの)で生地を形作って揚げる。
- 全体にしっかりと色がついたら油から取り出す。完成です!
これに加えて、今回はファラフェルのソースとして、サルサソースとチリソースの2種類を作りました!
シリア出身のフセイン?ハルドゥーン先生が何度も味を確認しながら、本場に近いファラフェルを協力して作りました!
試食会
タジンに使われる羊肉は元々臭みがありますが、香辛料により臭みはなくなり、最高の味わいでした。ご飯やモロッコのパンと一緒に食べるとタジンによく合っておいしかったです。
ファラフェルは衣さくさく、中ほくほくでとても箸が進みました。作った2種類のソースをかけて野菜などと合わせてサンドにして食べると、相性がとてもよくおいしかったです!