1?2年生、単位認定インターンシップに行ってきました!
外大生インタビュー
インターンシップは、従来就職活動を考えるためのものが主流でしたが、最近では、1?2年生のうちに、自分のキャリアを考えるための就業体験としてのインターンシップもおこなわれるようになりました。本学でも、1?2年生を対象とした単位認定型のインターンシップが実施されています。夏学期または冬学期の世界教養プログラム「就業体験」科目にて、2~4週間の就業体験の実施、さらに事前?事後授業の成績により単位が認定されます。
今回のTUFS Todayでは、昨年夏学期にインターンシップに参加した、2名の学生にインタビューしました。
~JETROでインターンシップ~
工藤優真さん(国際日本学部2年)インタビュー
派遣先企業?機関名:独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)
配属部署:デジタルマーケティング部プラットフォームビジネス課
研修期間::2021年9月1日~2021年9月21日(21日間)
—— なぜインターンシップに参加しようと思ったのでしょうか。
今回単位認定インターンシップに参加した大きな理由は、約3週間企業の職場という環境に身を置くことで、アルバイトでは感じられない「働く」経験を得たいと思ったからです。インターンシップと言ってもさまざまな種類があり、1dayインターンシップなどもよく耳にしますが、結局職場の雰囲気や社会人としての自分の強みや伸びしろを知るには、一定期間その環境で実際に勤務することが最も有効的だと思います。まさに「百聞は一見に如かず」です。また、現時点で自分の「将来やりたいこと」はあるものの、それはあくまで自分の過去の経験からしか考えることができない、というキャリアデザイン論での学びも今回の参加を後押ししてくれました。派遣先も重要ではありますが、就職活動とは切り離したプログラムだからこそ、幅広い職種での社会経験を積み、将来持てる選択肢を増やしたいという想いが強かったように感じます。
—— インターンシップでは具体的にどのような仕事を経験しましたか。
JETRO東京本部のビジネスマーケティング部プラットフォームビジネス課にて勤務しました。コロナ禍のため、オフィスに出勤したのは計4回、それ以外は基本的に在宅ワークでした。日常業務としては、海外で日本の商品を扱っているもしくは扱いたいと考えているバイヤーさんの希望に沿って、単位認定インターンシップをおこなってきました。適切な日本産品や企業を発掘する作業、またJETRO海外事務所との打ち合わせへ同席するなどしました。また長期的なタスクとしては、JETROが運営するサイトのWeb分析を行い、それに基づいたサイト改善の提案を最終プレゼンテーションとして実施しました。JETROの仕事として皆さんが想像するものはさまざまだと思いますが、実際に勤務してみると実は見えていない重要な業務が多く見つけられたと同時に、働き方についての視野が格段に広がりました。
—— とくにどんなことが記憶に残っていますか。
Web分析に基づいたサイト改善案の中間発表や最終発表でいただいたアドバイスやフィードバックが印象的でした。はじめに自分たちが作成した資料は、データや事実を述べることに終始していました。しかし、中間発表にてプレゼンの目的は、最終的に相手を納得させて行動に移してもらうことであり、自分たちの伝えたいメッセージが一目でわかる資料にした方がよい、というアドバイスをいただきました。
—— この経験をこれからどう活かしていきたいですか。
一番の学びは、自分の得意分野や経験の活かし方は無限であるということです。多くの企業や団体では何か一つの目標や社会の中で果たす軸となる役割があり、その部分ばかりが広く知られている一方で、軸から枝分かれした小さくかつ重要な業務はなかなか見えてきません。今回の経験を通し、自分が企業や機関に対して持つイメージは本来の業務の一部でしかないということを実感しました。1つの目標のもとにさまざまな業務と機会が存在するからこそ、自分の強みや経験を生かす手段は想像以上に多いと思います。自分の強みにあった場所を選ぶ、のではなく置かれた場所でいかに自分の強みを生かすか、という視点、そして過去の経験がどうつながるかわからないからこそ多方面に挑戦する気持ちを大切にしていきたいです。
~橋本総業でインターンシップ~
山本梨瑳さん(言語文化学部ドイツ語2年)インタビュー
派遣先企業?機関名:橋本総業株式会社
配属部署:人事課
研修期間:2021年9月1日~2021年9月14日(10日間)
—— なぜインターンシップに参加しようと思ったのでしょうか。
2年生になり、就職活動に対して曖昧なイメージしか持てていないことや、大学に入ってからの1年で何も成し遂げていないことに不安を抱いたことが、このインターンシップ参加の大きな理由です。とくに中国体彩网手机版の影響で昨年度のイベントの多くが中止になり、またオンライン授業やサークル活動の制限により、自らのコミュニティをさほど広くもつことができず、就職活動に関する話題に触れる機会が少ないこともありました。夏学期の間に本格的に企業のインターンシップに参加するのは未熟な自分では力不足だと感じていたところ、学部1?2年生向けで、キャリア科目の一環として参加することのできるこのインターンシップを知り、応募しました。応募当初は、自分の興味のある業界に観光業をあげていましたが、せっかく商社である橋本総業にインターンシップとして行かせてもらうので、自分が持っていない観点や現在詳しく知らない分野について学べたらと思いました。
—— インターンシップでは具体的にどのような仕事を経験しましたか。
インターンシップの全日程を通して私がする基本的な業務としては、新入社員向けのマナー本と、橋本総業の歴史に関する本のデータベース化でした。また、オンラインで行われる大学向けの企業説明会や、中途採用の面接を見学する機会もいただきました。さらに、いろいろな職種の方に仕事に対する心構えや、就職活動についての話を伺いました。基本的には本社におり、デスクワークをする環境にいましたが、配送センターのある東雲にも二回ほど足を運び、実際に商品加工を行っている担当の方とお話をしたことがかなり貴重な経験でした。
—— とくにどんなことが記憶に残っていますか。
最も印象的だったことは、人の数だけ働き方があるということが感じられたことでした。もちろん、パートや時短で働いている方がいることは大方予想していましたが、「基本的には終身雇用がスタンダード」なのだろうという印象を持っていました。
橋本総業には、転職をして中途で入社した方も多く、中にはまったく別のアパレル業界で働いていた人もいて、職場環境や仕事内容など、満足できない部分があれば転職するという選択肢が十分あるということが予想外でした。仮に、就職活動の期間に自分のやりたい職業に就けずとも、まだチャンスは残っているとも思えました。例えば、コロナ禍で厳しい観光業などは、現在新入社員はほとんどいない状況だと思いますが、数年経ってからもう一度挑戦できるということは、私が考えてもいなかった発想でした。
—— この経験をこれからどう活かしていきたいですか。
インターンシップの期間中、営業の方に仕事について話を伺うことが多かったのですが、営業はコミュニケーションや人との会話が物凄く得意な方しかできないと思っていました。しかし実際は、人との会話が大の得意で社内の方にも知り合いが多いという方から、黙々と作業をするタイプの方まで、いろいろなタイプの営業の方がいるということが印象深かったです。お客様にも、対話を好む方と、淡々と話を進めたい方がおり、営業といえどもさまざまな方がいた方がよいと聞き、非常に納得しました。私はコミュニケーションが飛び抜けて得意というわけではないので自分に営業は向いていないと思っていましたが、橋本総業の営業の方に「営業に向いているよ」とコメントされたこともたくさんありました。実際に営業職を志望するかどうかはわかりませんが、自身のステレオタイプ的な見方で選択肢を狭めないよう、何事もまずは知るということが大事だと学びました。
2021年度、1?2年生向けインターンシップ(就業体験)協力企業一覧
お世話になり、誠にありがとうございました。
- 株式会社IHI
- 株式会社ジャルパック
- 橋本総業株式会社
- 株式会社パソナグループ
- 独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)
体験談はこちらで公開しています。
単位認定インターンシップに関するお問合せ
インターンシップの募集情報などは、こちらに随時掲載しています。インターンシップに関してご不明な点がある場合は、グローバル?キャリア?センターへお問い合わせください。
東京外国語大学グローバル?キャリア?センター
TEL:042-330-5832
Email:cs[at]tufs.ac.jp([at]を@に変えて送信ください)