仲間と過ごす、ここちいい町田～都会と自然のあいだ 東京都町田市～：内藤海音さんインタビュー
外大生インタビュー
「私のふるさと～外大生にインタビュー～」では、さまざまな東京外大生のふるさとをご紹介してきました。今回は日本のふるさとについての記事第4弾（通算第7弾）です。東京都町田市出身の内藤海音（ないとうかいと）さん（言語文化学部ベンガル語4年）にお話を伺いました。東京都の南に位置する町田市。その魅力に迫ります。
- 取材担当：国際社会学部西南ヨーロッパ地域/イタリア語4年 塩田明子（しおたあきこ）さん
- 記事担当：国際社会学部西南ヨーロッパ地域/イタリア語3年 牟田園小桃（むたぞのこもも）さん
（いずれも、広報マネジメント?オフィス学生取材班）
内藤さんと町田
―――はじめまして。内藤さんはいつからいつまで町田で過ごされていましたか？
私と町田の歴史は少し複雑です。まずは小学校1年生から大学1年生まで家族と町田で過ごしました。その後、一度町田を出て、大学の近くで一人暮らしをしていました。でも結局、地元が恋しくなって戻ってきました。
―――ご実家に戻られたんですね。
いいえ、違います。現在は、地元町田でわざわざ一人暮らしをしています。大学まで通学に1時間ほどかかります。正直、意味がわからないですよね（笑）。でも地元の居心地がいいんです。
自然豊かなまち
―――きれいな桜ですね。こちらの写真はどちらで撮ったのですか。
これは町田を流れる恩田川（おんだがわ）です。毎年3月下旬から川沿いにずっと桜が咲くんです。僕は中学生の頃からずっと陸上部に所属していて、かれこれ9年ほど走り続けているのですが、今でもよく恩田川沿いにジョギングをしに行きます。週に2回ほどでしょうか。気候もいいし、とにかく桜が綺麗なので、僕は春の恩田川が好きです。
―――こちらの素敵な公園のお写真はどちらで撮ったのでしょうか。
ここは公園ではなく、実家近くの自然が広がっている場所で、僕の好きな場所です。おそらくここの半径1キロメートル圏内はすべて畑だと思いますね。近くには山や農場などもあって、農場には牛やにわとりが飼われています。ここは都会を忘れられる場所ですね。行くと疲れがとれる気がします。月に1度は、ここで散歩をしたり、ジョギングをしたりして、癒されに行きます。誰かを連れて行ったことはないので、僕ひとりのお気に入りの場所です。
―――ふるさと町田の好きなところを教えてください。
都会と自然のバランスがとれているところですかね。町田は自然豊かで、住宅街や畑、山が広がっています。大学も多くあります。その周辺はのどかなので、東京外大の周辺と雰囲気が似ていますね。のどかではありますが、町田駅周辺はかなり栄えています。何もないというわけではなく、繁華街と自然が共存していて、ちょうどいい感じなんです。「住みやすい街」として取り上げられたこともあります。あと、町田のラーメンも好きです。町田はラーメン店が数多くあるのですが、僕の一番のおすすめは町田駅の先にある「らぁ麺 胡心房」です。つけ麺とあっさり系の豚骨ラーメンが有名で、美味しいですよ。かなり人気で、並ばないと入れないこともあるんです。僕は1か月に1回ほど行っていますね。
町田は東京？神奈川？
―――町田ならではのあるあるを教えてください。
よく「町田は神奈川県だよね」と言われます。歴史的にも地理的にも町田は神奈川に片足を突っ込んでいる状態なんですよね（笑）。でも町田は町田なりのアイデンティティを持っているので、東京都でもなく神奈川県でもない、町田市ならではの立ち位置を確立できればいいかなと思っています。東京から独立してもいいかな、なんて（笑）。
ベンガル語を学んで
―――大学生活に関してお聞きしたいと思います。内藤さんはベンガル語を専攻されていますよね。なぜベンガル語を選ばれたのか教えてください。
受験期に、アメリカのドラマや洋画をよく見ていて、インド系の人がとても魅力的に見えたんです。それで南アジアの言語を学んでみたいと考えました。その中でもベンガル語を学べる機会は貴重なので、ベンガル語を目指すことにしました。
―――ベンガル語を勉強してきて良かったなと思うことありますか。
他の東京外大生とも共通していると思うのですが、街で自分の勉強している言語を話している人を見かけるとテンションが上がりますね。東京都内にはベンガル語を話している人が意外と多くいます。新大久保にはベンガル人街があって、そこへ行くとベンガル語を話している人をよく見かけます。
ふるさとでひとり暮らし
―――こちらはどのようなお写真ですか。
成人式の日の写真です。私たちの代は、町田市の成人式は中国体彩网手机版の影響でなくなってしまいました。でもどうにか仲間たちと写真を撮ることができました。成人式はできなかったので少し悲しかったのですが、友人と成人を祝うことができて嬉しかったです。写真は思い出の多い小学校の前で撮りました。
―――現在も地元のお仲間とつながりがあるのは、とても素敵だと思います。最後の質問になります。あなたにとって、町田はどのような場所ですか。
自分にとって、町田はわざわざ通学時間をかけてまで一人暮らしするほど魅力的な街です。町田に住む理由は友人の存在が大きいです。つらいことがあったら相談に乗ってもらいますし、なにより自然体でいることができます。友人のおかげでふるさととつながっているということもできますね。
編集後記
町田は駅周辺の栄えたイメージがあったのですが、桜のお写真や緑あふれるお写真を見せていただいて、自然豊かでのどかな町田をかいまみることができました。また、正直お話を聞いていて、地元で一人暮らし！？と思ってしまいました。しかし信頼できるご友人に囲まれて過ごす日々は何にもかえがたいと思います。町田市に住んでみたくなりました。取材担当：牟田園小桃（国際社会学部西南ヨーロッパ地域/イタリア語3年）
