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東京外大の魅力発信隊!TUFSアンバサダーインタビュー第1弾~オープンキャンパス奮闘編~

外大生インタビュー

みなさんは、「TUFSアンバサダー」をご存知でしょうか。TUFSアンバサダーとは、在学生による広報ボランティアで、中高校生に東京外国語大学の魅力を広めるべく日々活動しています。7月31日に行われた3年ぶりの対面でのオープンキャンパスで奮闘するTUFSアンバサダーの2人に密着し、インタビューを行いました。

  • 外山夏帆(とやまなつほ)さん(国際社会学部ロシア地域4年)【「外山」と表記】
  • 中野克聡(なかのかつとし)さん(国際日本学部3年)【「中野」と表記】

取材担当?記事執筆:長谷部結衣(はせべゆい)(国際社会学部東アジア地域3年、広報マネジメント?オフィス学生取材班)

TUFSアンバサダーに参加したきっかけは?

———最初に、TUFSアンバサダーの活動に興味を持ったきっかけを教えてください。

中野:高校生の時にいろいろな大学のオープンキャンパスに行ったのですが、その時に大学生がキャンパスツアーなどをやっているのを見て、自分もやってみたいと思ったのがきっかけです。

外山:私は推薦入試の1期生として入学しました。もちろん過去問もないし、経験がある人もいなくて、とても不安でした。だから、入学したら自分が推薦入試で経験したことなどを受験生にうまく広められたらいいなと思ったのがきっかけでした。あと専攻語?専攻地域を超えたコミュニティを探していて、TUFSアンバサダーを知りました。

———2人は受験生の時に東京外大のオープンキャンパスには参加しましたか?

中野?外山:行きました!

———どんな印象でしたか?

中野:僕が東京外大に最初に行ったのはオープンキャンパスではなく、高校1年生ぐらいの時の外語祭でした。その後、高校3年生の時に学校帰りにオープンキャンパスに行きました。その時に、いろいろな専攻語があって、緑豊かだし、ここで勉強したいなと思ったことが東京外大を目指そうと思ったきっかけでした。また、学生の雰囲気がすごく好きという直感があり、東京外大を目指したいと思いました。

———やはり実際にキャンパスに行ってみないとわからないこともありますよね。そういう直感も意外と大事だと思います。

外山:はい。記憶の範囲では、図書館が印象に残っています。吹き抜けが綺麗で、現在はコロナ禍で入場制限がありますが、当時は中に入ることもできたので、280を超える言語の本が85万冊以上あって???というような話を聞いて、それが印象に残っています。すごく勉強に集中できるんだというのを感じられたのがよかったかな。

中野:思い出しましたが、東京外大の図書館は印象的でした。各言語の辞書がずらーっと並んだコーナーがあるのがとても魅力的で、この図書館で勉強したいと思いました。

TUFSアンバサダーとしての活動の様子

———TUFSアンバサダーとして2人はどのような活動をしているかを教えてください。

中野:僕は説明会グループに所属していて、受験生向けの在学生相談を担当したり、数ヶ月に1回キャンパスツアーを行っています。キャンパスツアーがない時は、学生による受験生のお悩み相談企画などをZoom上で行っています。今回のオープンキャンパスでは、3学部を紹介する動画の制作や「スピーキングテストどうだった対談」など、受験生が気になりそうなトピックを取り上げてウェビナーの企画を行いました。

外山:私は「TUFS Connect!」、略して「たふこね!」班に所属しています。中高生にオープンキャンパス以外でも在校生と触れ合う機会を提供するグループです。オンラインベースで大体2ヶ月に1回ぐらいの頻度で、東京外大での学びを紹介するイベントを開催しています。最近では例えば、キリル文字を使ったロシア語でクリスマスカードを書く企画、SDGsについて学ぶ国際社会学部と関連した企画や、留学経験者や留学中の学生とオンラインでつないで座談する企画などを行いました。企画から広報、実際の運営、反省会までの一連の流れを自分たちで行なっています。

———私たち3人が受験生の時にTUFSアンバサダーはなかったと思うんですが、あったらすごくよかったなと思います。やっぱり大学入試センター試験(現在の大学入学共通テスト)後になるとドッと不安が出たりするじゃないですか。東京外大の入試って特殊なところもあるし、その時に悩みとかを聞いてもらえるのはすごく良いですね。しかも、オンラインでできちゃうなんて羨ましいです。

外山:そうですね。オンラインの企画では、やはり地方から参加する受験生が多いです。今年は7月23日?24日にオンラインで、7月31日に来場型でオープンキャンパスを行ったのですが、先週行ったオンラインのオープンキャンパスでは、2日間で大体30人弱くらいの方が「たふこね!」に参加してくれました。いつもはもう少し小規模ですが、話しやすい雰囲気を作って、「たふこね!」の一部であるお悩み相談を行なっています。やはり高校1年生?2年生の参加者が多いので、そもそもあまり東京外大についてわからないことが多い方もいますが、大学の制度面の話ではなく、学生の視点で東京外大の魅力や学生生活をアピールできるような企画を行っています。

———お悩み相談ではどのような相談が多いのでしょうか。

外山:例えば、「英語が苦手なのですが大丈夫ですか」や「国際社会学部と言語文化学部の違いは?」、「推薦入試を考えているけど、あまり成績が取れなくて???」というような質問が多いかなという印象です。

———なるほど。ということは、推薦入試を経験したからこそアドバイスできることも多そうですね。

外山:入試制度はどんどん変わっていますし、入試に関して無責任なことは言えないのですが、情報が0よりはいいかなと思い、私の経験をお話ししています。生の声で届けるというのを大事にしています。

中野:大学が実施している相談会なので、私たち在学生の話が東京外大の公式の見解のように聞こえてしまわないように、あくまでも個人の経験だというのを伝えることをすごく大事にしています。

———受験生や高校生は、東京外大での学びのどういうところに興味を持ってくれているのでしょうか。

中野:教職課程や、言語文化学部と国際社会学部の違いについてはよく聞かれます。それぞれの学部が3?4年でどういう違いがあるかを質問された時は、開かれているゼミのリストを見せるとその違いがよくわかるので、ゼミ案内のページに案内するようにしています。あとは、留学についてはよく聞かれますね。

外山:留学については本当によく聞かれます。「実際どうですか」とか、「短期?長期それぞれ留学に行ってみて、考え方や言語レベルに変化はありますか」などですね。私はコロナ禍と戦争の影響でショートビジット(短期留学)も交換留学(長期留学)も行けなかったんですよね。コロナ禍の影響でここのところ現地での留学を経験している学生が多くはないので、実体験に基づいたアドバイスをできる在学生が少ないのが悩みです。

中野:僕は今年9月からイギリスに1年間交換留学に行く予定です。説明会グループで動画企画やウェビナー企画を行っているので、留学先の現地から参加できたらおもしろいだろうなと思っています。

外山:オンラインのオープンキャンパスでもルワンダに留学中の東京外大生にお話してもらったり、インドネシアに留学している東京外大生が空港から中継してもらったり???臨場感が出て楽しかったかなと思います。

3年ぶりの対面でのオープンキャンパス

———本日のオープンキャンパスでは、何を担当しましたか。

外山:キャンパスツアーの最終チェックポイントであったアゴラ?グローバルで、クイズラリーの答え合わせと景品を渡す担当でした。あとは、質問や相談しに来てくれた高校生の方々の対応をしていました。

中野:僕は説明会会場であるアゴラ?グローバルの入口で入退場管理を担当しました。空き時間は、キャンパスを巡って質問に答えたり、落とし物の管理などをしました。

入場管理を行う中野さん

———私が受験生の時に行ったオープンキャンパスでは、東京外大生に声をかけて質問できるような機会はなかった気がします。

外山:青色のTシャツが言語文化学部、黄色が国際社会学部、緑色が国際日本学部の学生と、着ているTシャツの色分けをしたので、声をかけやすかったと思います。

高校生の質問を受ける外山さん

———3年ぶりの対面でのオープンキャンパスで、難しかった点はありましたか。

中野:僕は対面自体が初めてでした。TUFSアンバサダーの活動に参加してからずっとオープンキャンパスがオンラインだったので、今回の対面でのオープンキャンパスをとても楽しみにしていました。

外山:私は1年生の時に、オープンキャンパスを来場型で経験しているのですが、その時よりも今年の方が、仕事の分担がよくできていましたし、来場者数も少なかったので、割とやりやすかったと思います。オンラインで多くの高校生の方々と今まで接してきた経験もあり、どのような相談を受けるのか自分なりに想定できたのもありました。人と実際に会ってお話ができるのは、オンラインとはまた違う雰囲気があり、話に説得力も出るなと感じました。

———どんな質問を想定して今日のために準備したのでしょうか。

外山:学部と専攻語?専攻地域を選んだ理由、それまでの経緯などはオンラインでも必ず聞かれることなので、それは自分なりに回答を用意しておきました。それでもやはり、他の学部のことは全然わからないことは改めて実感しますし、入試の選抜方法も変わってきているので、そこは後輩に頼っています。かわりに私は、東京外大での学びを4年間経験しているから4年間分語れます。受験相談は1年生に頼んで、東京外大での学びについては私が対応する、というようにうまく分担しています。

———2人が今回のオープンキャンパスで工夫した点や心がけたことなどを教えてください。

中野:来場者が困っていそうだったら「大丈夫ですか」と声をかけたり、挨拶をするなど、周囲に気を配るように心がけました。

外山:外のベンチ等で暑い中待っている方を見かけたら「休憩室ありますよ」と教えてあげるなど、自分から声をかけるようにしていました。あとは、明るく元気に挨拶をすることですね。

———本番を終えての感想を聞かせてください。

中野:僕がTUFSアンバサダーに参加してから、初めての対面でのオープンキャンパスだったので新鮮でした。オンラインだとカメラオフの場合が多くて相手の表情が見えないのですが、直接来場者の方と顔を合わせて話すことができたのはとても収穫がありました。来年以降も参加できたらいいなと思います。

外山:いつもは企画から関わっているので、それはそれですごく達成感があるんですけど、私も対面だからこその達成感がありました。実際に大学に来てもらい在学生の代表として中高生に接するのは、すごく緊張感がありましたが、直接来場者の方と話して、案内をするのは本当に楽しかったです。

7月31日のオープンキャンパスの様子。コロナ禍前よりは小規模であったが、無事2年ぶりの対面型オープンキャンパスが開催された。

———印象に残っている出来事はありますか。

中野:北海道から来てくれた方がいて驚きました。

外山:そうそう。地方からオープンキャンパスのためだけに東京まで来てくれた方がかなりいて、鹿児島から来てくれた方もいました。他のTUFSアンバサダーから聞いたのですが、高校生が「絶対に東京外大に入りたくて???」と話しかけてくれたりとか、そのような熱意に触れることができたのもよかったなと思います。あとは、自分のやりたいことがすごく明確で東京外大を選んでくれる方もいれば、なんとなく国際関係に興味があってちょっと来てみましたという方もいて、いろいろな参加理由を直接聞けたのもすごくよかったなと思いました。

———今後の活動に活かしたいことはありますか。

外山:私たちが所属する説明会班と「たふこね!」班は普段は別々に活動しているのですが、今回のように協力できると、できることの幅も広がるのかなと思いました。

中野:もっと対面型のイベントや企画を増やせるといいなと思いました。もちろんオンラインで行うことにもメリットはあるのですが、やはり高校生の皆さんと実際に交流できる対面のイベントをもっと行っていきたいと思いました。

インタビュー後記

オープンキャンパスを実際に見学しましたが、来場者の高校生がTUFSアンバサダーの学生と話した後に笑顔で帰っていく姿がとても印象的でした。3年ぶりの対面での開催となったオープンキャンパスですが、困難もある中で、スタンプラリーやTUFSアンバサダーの活動などのさまざまな工夫が見られました。TUFSアンバサダーは現在もメンバーを募集中とのことです。受験体験や東京外大での学生生活を発信することに少しでも興味がある方は、ぜひ入試課の入試広報係までお問合せください!

最後に、今回取材に協力してくださった二人、そしてオープンキャンパスに参加いただいた皆様、ありがとうございました。

国際社会学部東アジア地域3年 長谷部結衣

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