ゆく年くる年 ~TUFSの2022を振り返り、2023を迎える~
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2023.1.1更新
学長新年メッセージ
新年、あけましておめでとうございます
新しい年が始まりました。昨日と何が変わるわけでもないのに、なぜか、新年には背筋がピンとする気持ちになりますよね。日本や留学先の世界の各地で、学生の皆さんが、新年を温かく迎えていらっしゃることを、心から願っています。
さて、昨年2022年は、ロシアのウクライナ侵攻が始まった年として、歴史に刻まれました。つらいニュースを目にする度に、「どうして」という思いを抱きます。その地の景観、ロシアやウクライナ、クリミアの重層する歴史、そして、この事態の上にできあがるであろう、新しい世界の在り方に、複雑な思いが広がります。「どうしてこんなことが起こるのか」の答えは、ひとつではないけれど、現代は、私たち一人ひとりがよく知り、自分なりの答えを探さなくてはいけない時代です。曖昧な情報に振り回されず、確かな事実をつかみ、人の意見に耳を傾け、そして自分の意見を持つ。そういう営みがどれだけ大事か。新しい1年を迎え、背筋を伸ばし、皆さんと一緒に、新たな気持ちで世界に向き合っていきたいと思います。
今年が、寒空の下で人々が苦しい時間を過ごすことのない年となること、そして皆さんにとって、よく知り、よく考える、有意義な1年となりますことを、心から祈念しています。
東京外国語大学長
林 佳世子
2022.12.23掲載
2022年も残すところあとわずかとなりました。東京外国語大学の主な出来事とともに、1年を一緒に振り返ってみましょう!
2022年の東京外大を振り返る
1月
- コミュニティ通訳研究ゼミ学生が府中市に暮らす外国人向け散策スポットガイドブックを作成
- 1月10日、インド大使館の世界ヒンディー語の日祝賀式典で、ヒンディー語専攻学生が詩の朗詠とカタック?ダンスを披露
- 1月19日、新たにベトナム国家大学ハノイ外国語大学に本学Global Japan Deskを開設
2月
- グラウンドの人工芝化に向けて人工芝化プロジェクト(基金)を設置
- オンラインで冬学期 山形スタディツアーを実施
- 2月8日、駐日コソボ共和国大使が林学長を表敬訪問
- 2月22日、第4回中国体彩网手机版ードパントリー(食糧等支援)を実施
- 2月25日、前期日程入学試験を実施、全学部において英語スピーキング試験を導入
3月
- ロシア語専攻研究室よりロシア軍によるウクライナ侵攻に対する公開抗議声明を発出
- 本学ロシア語科?ロシア語専攻卒業生へのメッセージを発信
- 3月2日、若手研究者等への支援?育児支援をテーマに懇談会を開催
- 3月6日、アフリカ地域専攻創立10周年記念イベントを開催
- 3月12日、後期日程入学試験を実施
- 3月14日、外国人新規入国再開後初の留学生渡日
- 3月16日、特定外国語教員に感謝状を贈呈
- 3月16日、顕著な成績等をおさめた17名?4団体に学生表彰を授与
- 3月18日、17名に国際社会学部賞を授与
- 3月23日、2021年度卒業式?学位記授与式を挙行
- 3月30日、バングラデシュ独立50周年記念イベントを開催
- 3月30日、アレッポ大学との国際学術交流協定の調印
- 3月31日、永年勤続退職者を表彰
4月
- 国際メディア情報センターを設置
- 学際研究共創センターを設置
- 学内トイレに無償生理用品を設置
- 本学がスペイン教育?職業訓練省の公的スペイン語検定DELE初の東京試験センターに
- 4月1日、6氏に名誉教授の称号を授与
- 4月5日、2022年度入学式を挙行
- 4月7日、春学期授業開始
- 4月7日、東京外語会からの支援による生協食堂での100円朝食販売(?6月30日まで)
- 4月11日、駐日南アフリカ共和国公使が来訪
- 4月22日、本学学生?卒業生らによる「COVID-19多言語支援プロジェクト」が日本PR大賞を受賞
- 4月22日、ウクライナ避難民支援自治体?法人向け 緊急ウクライナ語講座を開講(?5月20日まで)
- 4月25日、駐日オマーン大使が講演、スルターン?カーブース大学と学術交流協定を調印
- 4月27日、東京外大生向け緊急ウクライナ語講座を開講(?6月1日まで)
5月
- 5月9日?13日、ウクライナの人道支援のための募金活動を学生有志が実施
- 5月11日、トルコ国歌誕生100周年記念行事で、本学学生が詩など朗読
- 5月17日、展覧会「ドム?ディム?ドム(Дом-Дым-Дом)」開幕(?6月16日まで)
- 5月25日、マレーシア外務大臣と本学マレーシア語専攻学生が交流
- 5月25日、駐日ポルトガル大使が林学長を表敬訪問
- 5月26日、学内での新型コロナワクチン接種
- 5月29日、ウクライナの学生とのオンライン交流イベントを学生が企画?実施(7月までに計3回実施)
6月
- 6月1日、駐日バーレーン大使が林学長を表敬訪問
- 6月2日、第107回学内競漕大会(ボート大会)を開催
- 6月5日、国際基督教大学との第10回アメリカンフットボール定期戦を開催
- 6月9日、ポルトガル外務副大臣が本学を視察、学生らと交流
- 6月23日、メルボルン大学人文学部副学部長が林学長を表敬訪問
- 6月30日、ブラジル独立200周年記念事業、オスカール?ナカザト氏講演会を開催
- 電力需給ひっ迫注意報 節電
7月
- 7月2日、言語文化サポーター向け生活支援ウクライナ語講座を開講(?7月30日まで)
- 7月4日、TUFS Cinemaを3年ぶりに再開
- 7月8日、西東京三大学共同サステイナビリティ国際社会実装研究機構を設置
- 7月8日、本学学生が企画、ウクライナ?フェアを開催
- 7月8日、コミュニティ通訳研究ゼミ学生が、世界の赤ちゃんをテーマに府中市民と交流
- 7月9日、オンライン保護者説明会を開催
- 7月23日?24日、オンライン型オープンキャンパスを実施
- 7月25日、夏学期授業開始
- 7月25日、記者懇談会を開催
- 7月27日、国連食糧農業機関(FAO)が来訪
- 7月31日、来場型オープンキャンパスを実施
8月
- 8月6日?14日、夏季一斉休業
- 8月17日、モンゴル留学中の学生9名が駐モンゴル日本大使を訪問
- 8月18日?9月1日、四大学連合合同読書会を開催
- 第8回TICADにてサイドイベント「日本?アフリカ大学教育交流ミーティング2022」を実施
- アフガニスタン元留学生家族1家族目の受入れを開始
9月
- 9月22日、9月卒業式?学位記授与式を挙行
- 9月22日、サウジアラビア建国記念プログラムで本学学生が留学生らと交流
- 9月28日、タシュケント国立東洋学大学等ウズベキスタンの大学と交流
- 9月30日、大学院の秋入学式を挙行
10月
- フィールド?サイエンス?コモンズ(TUFiSCo)を設置
- 10月3日、秋学期の授業を開始
- 10月3日、東京外語会からの支援による生協食堂での100円朝食を再開
- 10月3日、シリア現代アーティスト ヒヤーム?サルマーン絵画展を開催(?7日まで)
- 10月4日、カンボジア大使館書記官が授業を見学、学生らと交流
- 10月4日-26日、TUFS留学フェアをオンラインで開催
- 10月26日、近隣自治体?町内会会長らとの交流会を開催
- 10月27日、リトアニア首相が本学を訪問、学生らと交流
- 10月27日、ラオス訪問団来訪 本学学生らと交流
- アフガニスタン元留学生家族2家族目の受入れを開始
11月
- 11月10日、駐日リトアニア大使が学部授業で講演
- 11月15日、ポルトガル議会議長が本学で講演
- 11月16日、永年勤続者14名を表彰
- 11月16日、駐日キューバ大使が林学長を表敬訪問
- 11月18日、ロンドン大学SOAS学長が本学を訪問
- 11月18日、写真展「マイノリティとして生きる――アメリカのムスリムとアイデンティティ」開幕(?12月15日まで)
- 11月19日-23日、第100回外語祭を開催、3年ぶり専攻地域料理店を対面で再開
- 11月22日、大使らアラビア語劇鑑賞
- 11月29日、JICAと日本語教育分野のボランティア派遣に関する連携覚書を締結
- 11月30日、駐日ブルガリア大使が林学長を表敬訪問
12月
- 12月1日、ミャンマー訪問団来訪 本学学生らと交流
- 12月1日、学生が企画で、ウクライナへ防寒着支援を実施
- 12月6日、学生と教職員がカーボンニュートラルに向けた本学の取り組みについて懇談
- 12月6日?9日、大学での学びについて、学生と学長がおしゃべり会
- 12月8日、全学避難訓練を実施
- 12月8日、モンゴル訪日団来訪 本学学生らと交流
- 12月9日、本学学生11名が字幕翻訳インターンシップに挑戦!上映スタート
- 12月9日、駐日モロッコ大使館参事官との懇談
- 12月10日、本学主催でアラビア語朗読コンテストを開催
- 12月11日、ブラジル人居住者が多くいる群馬県大泉町で、ポルトガル語劇を披露
- 12月12日、日本文化体験教室を開催
- 12月12日、ニューヨーク州立大学オルバニー校が来訪、学生交流について意見交換
- 12月12日、南アフリカ?ステレンボッシュ大学が来訪
- 12月13日、TUFSポーランド国民読書を開催
- 12月29日?、年末年始一斉休業(1月3日まで)
2022年3月?9月に本学を卒業した人たち
2022年3月に、学部から921人(言語文化学部458人、国際社会学部463人)、大学院から126人(博士前期113人、博士後期13人)が、また、2022年9月に、学部から32人(言語文化学部15人、国際社会学部17人)、大学院から25人(博士前期19人、博士後期6人)が本学を巣立ちました。
学部卒業者の就職先は、次のようなところです。
卒業生就職先一覧(就職者数上位のみ)
*就職者が多い順
楽天グループ(株)、外務省、アクセンチュア(株)、日本タタ?コンサルタンシー?サービシズ(株)、防衛省(自衛隊等含む)、PwCコンサルティング合同会社、(独)国際交流基金、(独)日本貿易振興機構(JETRO)、アビームコンサルティング(株)、東京都庁、日本放送協会(NHK)、味の素(株) 、(株)小松製作所、(株)三井住友銀行、(株)リクルート、パーソルキャリア(株)、森?濱田松本法律事務所、ENEOS(株)、SMBC日興証券(株)、アパグループ、(株)ZUU、(株)日立製作所、(株)星野リゾート?マネジメント、(株)マキタ、(株)みずほフィナンシャルグループ、埼玉県庁、出入国在留管理庁/東京出入国在留管理局、住友化学(株)、ソニーグループ(株) 、ダイキン工業(株)、大和証券(株) 、大和ハウス工業(株)、デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー(同)、日本ガイシ(株)、日本郵船(株)、本田技研工業(株) 、三井化学(株)、三菱UFJ信託銀行(株)、三菱マテリアル(株) 、郵船ロジスティクス(株) 、横浜市役所(神奈川県)
2022年4月に新入生を迎えました
2022年4月に多くの初々しい学生を迎えました。
- 言語文化学部 365人(うち10人は3年次編入)
- 国際社会学部 348人(うち9人は3年次編入)
- 国際日本学部 79人
- 大学院総合国際学研究科 博士前期課程/博士後期課程 161人
2022年の本学在籍者は、次のようになりました(2022年5月1日現在)
- 言語文化学部 1630人
- 国際社会学部 1654人
- 国際日本学部 322人
- 大学院博士前期課程 325人
- 大学院博士後期課程 213人
- 計 4144人
2022年の新規国際学術交流協定締結機関
次の機関と新たにパートナーシップ協定を結びました。
(括弧内:所在国、締結月)
- 国際連合食糧農業機関(FAO)(イタリア、2022年2月)
- 中央ヨーロッパ大学(オーストリア、2022年2月、学生交流覚書)
- アレッポ大学(シリア、2022年3月)
- モスクワ国立大学心理学部(ロシア、2022年3月、部局間協定:大学院総合国際学研究科)
- スルターン?カーブース大学(オマーン、2022年4月)
- ハワイ大学マノア校ハミルトン図書館(米国、2022年4月、部局間協定:AA研)
- フィレンツェ大学(イタリア、2022年12月、学生交流覚書)
2022年に赴任した教員
次の教員が2022年中に新しく赴任しました。一部の先生方は、こちらでメッセージを紹介しています。
<2022.1.1採用>
- 藤井 欣子 世界言語社会教育センター 特任助教
<2022.3.1採用>
- 河合 剛 世界言語社会教育センター 特任教授
<2022.4.1採用>
- 内原 洋人 大学院総合国際学研究院 准教授
- 沖本 与子 世界言語社会教育センター 特任講師
- 片岡 真輝 世界言語社会教育センター 講師
- 菊地 和也 世界言語社会教育センター 講師
- 日下 渉 大学院総合国際学研究院 教授
- ジェレミー?デイビッド?コーラル 世界言語社会教育センター 特任講師
- 邵 丹 世界言語社会教育センター 講師
- 韓 金柱 世界言語社会教育センター 助教
- 藤田 百子 世界言語社会教育センター 特任助教
- 水沼 修 世界言語社会教育センター 講師
- 梁 英聖 世界言語社会教育センター 講師
- 栗田 知宏 南アジア研究センター 特定研究員
- 奥山 ルシンダ 世界言語社会教育センター 特定外国語教員?英語
- 于 冬梅 世界言語社会教育センター 特定外国語主任教員?中国語
- 蘇 紅 世界言語社会教育センター 特定外国語教員?中国語
- Niken Pramanik 世界言語社会教育センター 特定外国語主任教員?インドネシア語
- Sai Kyaw Tun 世界言語社会教育センター 特定外国語主任教員?ビルマ語
- 淺原 正幸 大学院総合国際学研究院 教授(国立国語研究所とのクロスアポイントメント)
- 五十嵐 陽介 大学院総合国際学研究院 教授(国立国語研究所とのクロスアポイントメント)
<2022.8.1採用>
- 神田 惟 アジア?アフリカ言語文化研究所 特任助教
<2022.9.1採用>
- 藤田 周 アジア?アフリカ言語文化研究所 特任研究員
- 朝倉 郁子 世界言語社会教育センター 特任助教
- 牧 彩花 世界言語社会教育センター 特任助教
<2022.10.1採用>
- 蛭田 圭 世界言語社会教育センター 講師
- SHAKIBI MOMTAZ Nasrin 世界言語社会教育センター 特定外国語主任教員?ペルシア語
2022年に定年、任期満了、転職などにより本学をさられた先生方
定年を迎えられた先生方
一部の先生方は、こちらでメッセージを紹介しています。
岩崎 稔 先生(退職時:大学院総合国際学研究院 教授)
黒澤 直俊 先生(退職時:大学院総合国際学研究院 教授)
丹羽 泉 先生(退職時:大学院総合国際学研究院 教授)
藤村知子先生(退職時:大学院国際日本学研究院 教授)
益子 幸江 先生(退職時:大学院総合国際学研究院 教授)
峰岸 真琴 先生(退職時:アジア?アフリカ言語文化研究所 教授)
転職、または任期満了で本学を去られた先生方
- 渡辺 周 先生(退職時:大学院総合国際学研究院 講師)
- 苅谷 康太 先生(退職時:アジア?アフリカ言語文化研究所 准教授)
- RYCZEK, Matthew Laurent 先生(退職時:世界言語社会教育センター 特定外国語教員?英語)
- PRIETO Beatriz 先生(退職時:世界言語社会教育センター 特定外国語教員?スペイン語)
- 孫 興鋒 先生(退職時:世界言語社会教育センター 特定外国語主任教員?中国語)
- 飯島 啓子 先生(退職時:世界言語社会教育センター 特定外国語教員?中国語)
- Cahyaningrum Dewojati 先生(退職時:世界言語社会教育センター 特定外国語主任教員?インドネシア語)
- THUZAR HLAING 先生(退職時:世界言語社会教育センター 特定外国語主任教員?ビルマ語)
- SAEDI VERNOSFADERANI Sarah 先生(退職時:世界言語社会教育センター 特定外国語主任教員?ペルシア語)
- 新井 滋 先生(退職時:世界言語社会教育センター 特任教授)
- 加藤 みゆき 先生(退職時:世界言語社会教育センター 特任助教)
- 八木 真生 先生(退職時:世界言語社会教育センター 特任助教)
- 加藤 久子 先生(退職時:世界言語社会教育センター 特任助教)
- 細田 和江 先生(退職時:アジア?アフリカ言語文化研究所 特任助教)
- 田中 孝史 先生(退職時:世界言語社会教育センター 特任助教)
- 青井 隼人 研究員(退職時:アジア?アフリカ言語文化研究所 特任研究員)
- 古本 真 研究員(退職時:アジア?アフリカ言語文化研究所 特任研究員)
- 村上 明香 研究員(退職時:南アジア研究センター特定研究員)
- 村橋 勲 研究員(退職時:現代アフリカ地域研究センター特定研究員)
2022年にお亡くなりになった本学ゆかりの方
- 山本 真司 准教授(大学院総合国際学研究院)(言語学、イタリア語学)、2月8日ご逝去、享年59歳
- 湯本 昭南 名誉教授(日本語学)、4月10日ご逝去、享年80歳
- 志村 正雄 名誉教授(アメリカ文学)、4月24日ご逝去、享年92歳
- 齋藤 次郎 名誉教授(日本語教育)、7月14日ご逝去、享年94歳
- 麻田 豊 元准教授(ウルドゥー文学、インド?イスラーム文化論)、10月25日ご逝去、享年74歳
- 菅野 裕臣 名誉教授(朝鮮語学)、10月15日ご逝去、享年86歳
- 石井 哲士朗 名誉教授(ポーランド語学、ロシア語学)、10月25日ご逝去、享年74歳