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ゆく年くる年?TUFSの2019を振り返り、2020を迎える?

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2020.1.1更新

学長新年メッセージ

新年、あけましておめでとうございます。

2020年という区切りのよい年を迎えました。東京でオリンピック、パラリンピックも開かれることから、誰にとっても後になって、「ああ、あの年」と思いだされる年になるのではないでしょうか。

在学生の皆さんは、どんな新年を迎えられたでしょうか。ご家族と過ごしている皆さんも、一人で東京で新年を迎えた皆さんも、少し改まった気持ちになっておられることと思います。それがお正月のいいところですよね。日々は連続しますが、ちょっとした区切りは、これまでのことと、これからのことを考える機会になります。1月6日には、どうか、新鮮な気持ちでキャンパスに戻ってきてください。

教職員の皆さん、そしてこのホームページをご覧になっていただいている学外の方々にも、心から新年のご挨拶を申し上げます。今年が、皆さまにとって健康で実り多き年になることを、心からお祈りします。

さて、新年にあたり、2020年にどういう東京外国語大学でありたいかを一言申し上げたいと思います。本学の建学以来のミッションは、世界の言語?文化?社会の教育研究を通じて、世界と日本をつなぐことにありました。しかし、世界と日本が海をへだてて別々のものであった時代はとうに終わっています。日本の中に世界は存在し、世界のどこでも日本を見出せる時代を私たちは生きています。特に、日本の中に世界がある、という状況は、私たち東京外国語大学の未来にとって、とても重要なことと思います。世界の人々が、それぞれの文化を維持しつつ、日本に暮らす時代を迎えています。多文化共生が、日本の将来にとって、なにより重要な課題となっていることは言うまでもありません。こうした時代に、世界の言語?文化?社会を知る東京外国語大学が果たすべき役割は、とても大きなものです。

昨年度、本学は新しい多言語多文化共生センターを始動させました。教育、研究、社会貢献の各側面で、その内容を充実させるのは、2020年、今年の課題です。多文化共生の未来に向かって、本学が大きな一歩を踏み出す年になるよう全学の力を合わせて頑張っていきたいと思います。どうぞご期待ください。

東京外国語大学長
林 佳世子

2020 New Year Message from President

Dear students, colleagues and friends,

I wish you all another successful, healthy and joyful year. Welcoming a new year is always worth celebrating. It must be much more so this year, since 2020 is a round number and will be remembered as the year of the second Olympic Games held in Tokyo as well.

In whatever way you may be celebrating the new year, I hope these holidays give you a good chance to reflect on the past and the future. I look forward to seeing you back on campus with renewed enthusiasm.

As we start the year, let me take this opportunity to share our plan at the Tokyo University of Foreign Studies for the year 2020. Since its foundation, the mission of our university has always been to connect Japan to the world through education and research on diverse languages, cultures and societies of the world. However, the boundary between Japan and the world is quickly becoming blurred. Now you find “the world” at every corner in Japan. Such social changes have brought about many new issues and challenges in intercultural coexistence. I believe that TUFS can play a very important role dealing with and providing solutions for them. This year we will significantly strengthen our educational, research, and social programs in support of intercultural coexistence by building up the Center for Intercultural Studies that we established last year. We will continue to look aggressively for ways to create changes for the better future of the world, and we look forward to opportunities to work with you in this endeavor.

Thank you.

President, Tokyo University of Foreign Studies
Kayoko HAYASHI


2019.12.26公開

2019年は、3つ目の学部である「国際日本学部」がスタートしました。そのほかにも東京外国語大学ではさまざまな動きがありました。主な出来事とともに、1年を一緒に振り返ってみましょう!

2019年の東京外大を振り返る

1月

  • TUFS ショートステイウインタープログラム2018開講(1/9-2/6)
    世界4カ国から25名の留学生を受け入れ、短期間の日本語?日本文化プログラムを実施しました。ショートステイプログラムは、夏?冬学期に行なっている3?4週間の短期集中講座で、今年で7年目を迎えました。
  • 連続講演会「国際日本学がめざすもの」全日程終了(2018年9月?全5回)
    2019年4月の新学部「国際日本学部」の発足にあたり、「国際日本学」の多彩な魅力を、日本の文化?言語?教育?歴史?文学それぞれの分野の研究者に講演していただきました。

2月

  • 山形県と国際化推進のための協力協定を締結(2/20)
    2018年度の夏学期からスタートしたスタディツアー授業「インバウンド推進?地域活性化のためのスタディツアー」(通称「山形スタディツアー」)の推進、そして地域活性化と国際感覚を身につけた人材育成のため、2018年5月の山形県4市町との協定締結に続き、山形県とも協力協定を調印しました。

3月

  • 外国人留学生修了式(3/20)
    留学生日本語教育センター国費学部進学留学生55名、国費研究留学生4名?日韓共同理工系学部留学生5名、国費教員研修留学生6名、国費研究生22名、私費研究生56名の、計148名が修了しました。
  • 卒業式?学位記授与式(3/26)
    外国語学部6名、言語文化学部387名、国際社会学部394名、大学院博士前期課程126名、大学院博士後期課程12名の、計925名が卒業?修了し、学位を授与されました。
    就職先:/documents/student/careersupport/career_pastlist_2018.pdf
  • 永年勤続退職者表彰(3/29)、特定外国語主任教員に感謝状を贈呈(3/6)
    永年勤続退職(定年退職)教員10名に表彰状が授与されました。また、退職特定外国語主任教員に感謝状が贈呈されました。
  • 立石博高前学長が離任(3/31)
    2013年度から6年間、学長を務めた立石博高前学長が、3月31日付で任期を満了し離任しました。

4月

  • 新学長就任(4/1)
    4月1日より、林佳世子新学長が就任しました。
  • 新学部「国際日本学部」スタート!(4/4)
    新学部「国際日本学部」が加わり、学部3学部での授業がスタートしました。
  • 入学式(4/6)
    言語文化学部360名(うち編入学16名)、国際社会学部385名(うち編入学14名)、国際日本学部82名、大学院総合国際学研究科博士前期課程/後期課程177名、計1,004名が入学を許可されました。

5月

  • 留学生歓迎交流会(5/16)
    この春42カ国?地域から集まった88名の留学生日本語教育センター国費留学生(学部進学留学生等)の歓迎会を行いました。

6月

  • 学内競漕大会を開催(6/6)
    100年以上の歴史を誇る本学学内競漕大会を今年度も開催し、62クルー310人が参加しました。

7月

  • オープンキャンパスを開催(7/20)
    本学における学生生活を身近に感じることができるよう、全体説明会のほか、模擬授業/ゼミ、学部別相談会、地域言語別説明会、入試?留学相談、在学生による相談会、キャンパスツアーなどさまざまなプログラムを用意し、オープンキャンパスを開催しました。
  • 大学の世界展開力強化事業(EU)に採択(7/31)
    文部科学省がEUと共同で実施する大学の世界展開力強化事業(日-EU戦略的高等教育連携支援)において、本学の「歴史と公共圏を鍵概念として日欧相互理解を深める国際人材育成プログラム」が採択されました。

8月

  • TUFSショートステイサマープログラム2019(7/23-8/9)
    北米、ヨーロッパ、アジア各国からの留学生43名がプログラムに参加しました。

9月

  • 台風15号による被害(9/9)
    強い勢力の台風15号の上陸により、府中キャンパスでも11本の樹木が根こそぎ倒れるなどの被害がありました。
  • 9月卒業式?学位記授与式(9/25)
    外国語学部1名、言語文化学部16名、国際社会学部10名、大学院総合国際学研究科博士前期課程18名、博士後期課程8名の、計53名が卒業?修了しました。
  • 秋入学式(9/27)
    大学院総合国際学研究科博士前期課程15名(世界言語社会専攻 Peace and Conflict Studiesコース11名、国際日本専攻日本語教育リカレントコース4名)、同研究科博士後期課程5名(世界言語社会専攻4名、国際日本専攻1名)の入学が許可されました。

10月

  • 東京都教育委員会と連携協定を締結(10/21)
    都立高校生に対する専門的な教育機会の提供などを通じたグローバルに活躍することができる人材育成などを目的に協定を締結しました。

11月

  • 外語祭(11/20-24)
    第97回外語祭「あなたの非日常、世界の日常」を開催しました。語劇、専攻語料理店、屋内展示等の催しに大勢の方にご来場いただきました。

12月

  • ダブルディグリー協定に基づく学位取得者第1号
    2018年8月にコロンビアのエアフィット大学と結んだダブルディグリー協定に基づき、2019年1月からの1年間、エアフィット大学に留学していた博士前期課程の学生が、エアフィット大学において協定に基づく第1号の学位取得者となる「文学解釈学修士」を取得しました。

2019年の交流協定締結機関

次の機関と新たにパートナーシップ協定を結びました。

外国

1. カリフォルニア州立大学ノースリッジ校(米国、1月)
2. カリフォルニア大学アーバイン校(米国、1月)
3. オウル大学(フィンランド、1月)
4. アダム?ミツキェヴィチ大学(ポーランド、1月)
5. バスク大学(スペイン、1月)
6. セントラル?ランカシャー大学(英国、2月)
7. ボルドー?モンテーニュ大学(フランス、3月)
8. ビャウィストック大学(ポーランド、3月)
9. トレント大学(イタリア、4月)
10. インスブリア大学(イタリア、6月)
11. ブラジリア大学(ブラジル、7月)
12. グラナダ大学(スペイン、7月)
13. ジャハンギルノゴル大学(バングラデシュ、7月)
14. 国際移住機関(スイス、10月)
15. ボンド大学(オーストラリア、11月)
16. ペルージャ外国人大学(イタリア、11月)

国内

11. 埼玉県立川越高等学校(1月)
12. 山形県(2月)
13. 東京都教育委員会(10月)
14. 西南学院大学(12月)

2019年に赴任した教員

次の教員が2019年中に新しく赴任しました。

佐藤 正広 大学院国際日本学研究院 特任教授

西島 絵里子 世界言語社会教育センター 特任助教

西畑 香里 世界言語社会教育センター 特任講師

山内 康宏 保健管理センター 特任准教授

エンフバヤル,ジグメドドルジ モンゴル語外国語主任教員

スハルソノ インドネシア語外国語主任教員

スニサー,ウィッタヤーパンヤーノン タイ語外国語主任教員

トゥザライン ビルマ語外国語主任教員

パーンデーエ,シャームスンダル ヒンディー語外国語主任教員

ミラー,マシュー ケネス 英語外国語教員

ロエ、ノボ ゴパル ベンガル語外国語教員

レシニェフスカ、カロリナ ポーランド語外国語教員

鈴木 健太 世界言語社会教育センター 特任助教

2019年に定年、任期満了、転職などにより本学を去られた先生方

定年を迎えられた先生方

伊東 祐郎先生(退職時:副学長、附属図書館長、大学院国際日本学研究院教授)

岡田 和行先生(退職時:大学院総合国際学研究院 教授)

川島 郁夫先生(退職時:大学院総合国際学研究院 教授)

髙島 英幸先生(退職時:大学院総合国際学研究院 教授)

立石 博高先生(退職時:学長)

鶴田 知佳子先生(退職時:大学院総合国際学研究院 教授)

林 和宏先生(退職時:大学院総合国際学研究院 准教授)

藤井 守男先生(退職時:大学院総合国際学研究院 教授)

渡邊 啓貴先生(退職時:大学院総合国際学研究院 教授)

坂本 惠先生(退職時:大学院国際日本学研究院 教授)

転職、または任期満了で本学を去られた先生方

鈴木 茂先生(退職時:大学院総合国際学研究院 教授)
山田 文比古先生(特命事項担当室 特任教授)
長屋 尚典先生(退職時:大学院総合国際学研究院 准教授)
錦田 愛子先生(退職時:アジア?アフリカ言語文化研究所 准教授)
佐久間 寛先生(退職時:アジア?アフリカ言語文化研究所 助教)
渋谷 博子先生(退職時:世界言語社会教育センター  特任助教)
内海 陽子先生(退職時:世界言語社会教育センター 特任助教)
ガルバヤル、ゴンボスレン先生(特定外国語主任教員?モンゴル語(特任教授) )
ダニエル?ハリマン?ヤコブ先生(特定外国語主任教員?インドネシア語(特任准教授) )
ラッタナー?トーサクン先生(特定外国語主任教員?タイ語(特任教授) )
サイ?チョー?トゥン先生(特定外国語主任教員?ビルマ語(特任准教授))
プルスコタ、カロリナ先生(特定外国語主任教員?ポーランド語(特任講師))
マンダル、スジット クマル先生(特定外国語主任教員?ベンガル語(特任准教授))
山本 勇 先生(退職時:保健管理センター所長、特任教授)

2019年にお亡くなりになった本学ゆかりの方

渡瀬 嘉朗 名誉教授(言語学)、1月7日ご逝去、享年86歳
日野 舜也 名誉教授(文化人類学)、2月5日ご逝去、享年85歳
梅田 博之 名誉教授(言語学?韓国語学)、7月1日ご逝去、享年89歳

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