恐怖と自由 ジュディス?シュクラーのリベラリズム論と21世紀の民主制
- 刊行
- 著者等
- ヤン=ヴェルナー?ミュラー著、古川高子訳
- 出版社
- みすず書房
内容の紹介
本書はJan-Werner Müller, Furcht und Freiheit. Für einen anderen Liberalismus (Suhrkamp, 2019)を全訳したものであり、巻末にミュラーが依拠するJudith Shklar, ?Liberalism of Fear“の翻訳、ジュディス?シュクラー「恐怖のリベラリズム」を付している。
著者等のコメント
古川 高子(世界言語社会教育センター/特任講師)
自動車に見立てられたリベラリズムは、一方通行路に迷い込み、向こうからやってきたポピュリズムという対抗車にぶつかってむち打ち症になってしまう。それを治療しながら、これ以上迷わないようにシュクラーの「恐怖のリベラリズム」という地図を見て新しいルートを検索する。一体正しい道は見つかるのだろうか?この著作は物語風の筆致で描かれたリベラリズムに関する本格的な政治思想書である。難解だが、これを読み解くことで、リベラリズムとポピュリズムの関係が明確になる。現在の欧米社会?欧米政治を理解するのには好適書だろう。是非、じっくり読み進めて欲しい。