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について

「アラブの春」のアクチュアリティ――エジプト一月二五日革命を中心にみるグローバリゼーション下の日常的抵抗

刊行
著者等
大稔哲也(編著),池田美佐子,竹村和朗,千葉悠志,早川理穂,内藤順子,萩原優,黒田彩加,三代川寛子,後藤絵美,鳥山純子,師岡カリーマ?エルサムニー,鷹木恵子,岡崎弘樹,山岸智子,齋藤剛,大坪玲子,馬場多聞,上山一(著)
出版社
山川出版社

内容の紹介

本書は、2010年末に始まった「アラブの春」の諸相を、その中の日常に着目しつつ、多方面から描き出するものである。帯にある「「エジプト1月25日革命」を中心に、時間的?空間的比較をとおして「アラブの春」における数多の声を再生する」という言葉のとおり、本書から聞こえてくるのは、2010年から11年に語られた言葉や、叫ばれたスローガン、呼びかけ、歌、嘆き、そして希望の声である。それはまた、研究者らが、自らの身体を通じて経験した「革命」や「春」の姿でもある。

著者のコメント

後藤絵美(アジア?アフリカ言語文化研究所/助教)

「アラブの春」とは何だったのか。そこで人々は何を求め、何を思い、何を得た/失ったのか。今や現代史の一頁となった出来事をめぐるこうした問いを、本書では19人の著者がそれぞれの視角から考えていきます。私が担当したのは「革命と女性――エジプト2011年革命の最初の一年間を振り返る」と題する第7章。この主題に取り組む中で実感したのは、一つの事例を辿っていくうちに、より普遍的な課題やそれを乗り越えるためのヒントが見えてくるということです。


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