ラテンアメリカ文学を旅する58章
- 刊行
- 著者等
- 久野量一(編著)、松本健二(編著)
- 出版社
- 明石書店
内容の紹介
日本からは地理的にも程遠い地域であるラテンアメリカだが、マリオ?バルガス?リョサやガルシア?マルケス等、ラテンアメリカを代表する作家の文学作品は日々刊行されている。しかし、その文学を読むだけでは各作家の相互関係やその作家が表象している地域性は見えづらい。15世紀にコロンブスがアメリカ大陸を発見してから、現代までを文学の視点から概観し、ラテンアメリカ文学の多様性を描き出す珠玉の入門書。
編著者のコメント
久野 量一(大学院総合国際学研究院/教授)
明石書店の「〇〇を知るための〇〇章」と言えば、知らない外大生はいないでしょう。そのシリーズの一冊として、松本健二さん(大阪大学)と一緒に『ラテンアメリカ文学を旅する58章』(明石書店)をつくりました。32名の執筆者にご協力を賜って、スペイン語だけでなく、ポルトガル語やフランス語、英語、先住民言語にもできる範囲で目を配りました。本学の武田千香先生にもご執筆いただきました。国や言語単位に縛られない「ラテンアメリカ文学」のガイド本としては類書のない、そして「エリア?スタディーズ」にふさわしい内容になったと思っています。このシリーズでは『コロンビアを知るための60章』や『カリブ海世界を知るための70章』などの執筆を分担したことがありますが、今回は松本さんと編集者と相談しながら一から作りました。明石書店も近い本郷サテライトで打ち合わせて、そのあとは上野に繰り出したり。またこんなふうに本をつくりたいと思っています。