チベット女性詩集: 現代チベットを代表する7人?27選
- 刊行
- 著者等
- ゾンシュクキ?ホワモ?チメ他 (著) 、海老原志穂 (編訳)
- 出版社
- 段々社
内容の紹介
チベットを代表する現代の7名の女性詩人による27篇の詩を収めた日本オリジナルのアンソロジー。チベット女性詩としてはもちろん、チベット語から日本語に翻訳された現代詩としても初の詩集。
チベットの女性が現代詩を発表してから40年。妊娠?出産する性である自らの身体を描き、女であることを讃美し、亡命への決意をつづり、これから歩むべき道を模索する。
詩は、彼女たちが道を切り開くために必要な「武器」でもあった。
チベットの女性たちをとりまく事情を知るための7つのテーマ別コラムつき。
編訳者のコメント
海老原志穂(アジア?アフリカ言語文化研究所 / フェロー)
収録されたひとつひとつの作品も味わい深いですが、これらの詩を 「チベット女性詩の展開」という文脈の中で見ると、彼女たちがど のような制約のもとで創作を行なってきたのかがみえてきます。
1200年もの間、仏教によって色づけられてきたチベットでは、文学作品は男性(主に僧侶)の手で書かれてきました。男性中心的な文学環境の中で、彼女たちが詩という手段で、どのような挑戦を行なってきたのか、テーマ別の7つのコラムを手がかりにぜひ読み解いてみてください。
漫画家?絵地図作家の蔵西氏がチベット各地で描いてきたスケッチの数々も、チベット女性詩をめぐる旅に読者のみなさまをいざなってくれることでしょう。