2021年度 活動日誌
3月 活動日誌
2022年3月
GJOコーディネーター
高田麻由
2月末に新学期が始まったばかりですが、中国体彩网手机版の感染拡大を受け、上海市内はほぼロックダウンと言える状態になってしまいました。3月16日以降、大学は閉鎖され、授業はオンライン授業へ移行。2週間、外出は極力控え、自粛期間中に3回のPCR検査を受けるよう指示されました。私の住んでいるアパートでは、最初の二日は完全外出禁止。アパートの入口はロックされ、完全に出入りができない状態になっていました。3日目以降は、公共交通機関の利用は禁止ですが、近所を歩くことは可能となりました。急に封鎖されたので、少し焦りましたが、日頃から買い置きしてあったのと、ネットスーパーは営業しており、配達の受け取りは可能だったので、問題はありませんでした。PCR検査は、初日と2日目。4日目、7日目、14日目と、計4回。マンションの下まで検査員の人たちが来て、検査を受けました。3月末にこの自粛は終わることになっていますが、日々感染者数が増えているので、4月以降もこの状況が続くのではないかという気がしています。
学生たちは、大学と隣接する寮と大学構内に入ることは許されているようです。春で陽気もいいので、散歩できることで多少の気分転換にはなっているようです。オンライン授業については、「ずっと画面を見ていなければならないオンライン授業は疲れるけど、こういう状況だから仕方がない」「自分の部屋で勉強できるのは気が楽」と、人によって受け止め方は多少違うようです。オンラインでもできることはあるので、この状況下でも学習へのモチベーションを保てるよう、学生のサポートをしていこうと思います。
2月 活動日誌
2022年2月
GJOコーディネーター
高田麻由
春節が終わり、新学期が始まりました。昨年はまだ中国体彩网手机版の感染拡大を防ぐための措置が厳しかったので、実家に帰ることができなかった学生たちが多かったですが、今年は多くの学生が実家に戻れたとのことで、久しぶりに家族とゆっくり過ごせたと笑顔で話していました。また、休み中にオンラインで日本人と交流したという学生や、インターンシップに参加したという学生もおり、それぞれ有意義な休みを過ごしていたようです。
前学期、日本の大学に留学することになっていた学生たちは、残念ながら日本へ渡航することはかないませんでしたが、日本の大学のオンライン授業に参加していました。「日本人と同じ授業に参加でき、勉強は難しかったけれど、日本人の友達ができてよかった。」と話していました。日本からは留学生の入国を認めると発表がありましたので、今学期から留学する学生は、日本に無事に行けるといいなと願っています。
中国では、移動制限や一斉PCR検査などの対策により、中国体彩网手机版の感染者は抑えられていると言われていましたが、ここにきてまた感染拡大の兆しが見えつつあります。これ以上感染が広がらないことを祈るばかりです。
1月 活動日誌
2022年1月
GJOコーディネーター
高田麻由
9月に始まった新年度も、1月のはじめの期末試験をもって終了しました。春節の終わる2月末までは長い冬休みです。昨年は多くの学生が実家に戻り、家族と過ごします。ただ、中国体彩网手机版の拡散を防ぐため、地域によっては帰省することができず、寮に残っている学生もいます。2月に北京オリンピックの開催を控え、長距離間の移動は、国内移動であっても、場合によっては隔離が必要になることもあるそうです。
それでも、上海市内は比較的自由に移動することができます。3年生は、この冬休みの期間を利用して、企業でインターンシップをしている人が多いようです。出勤型のインターンシップだけでなく、リモートワークでのインターンシップもあるとのことでした。4年生は卒業論文の執筆が佳境に入ります。家で勉強をする学生もいるようで、「日本語コーナー」のチャットグループには、日本語の学習相談がこの冬休み中も寄せられています。
2021年も、中国では様々な団体の主催するスピーチコンテストがいくつも開催されました。オンラインでの開催ではありましたが、上海外国語大学からも、数名の学生が出場し、どの大会でも入賞することができました。これも、日々の学習の成果ですね。
2022年もそれぞれが得意な場所で活躍できるよう、サポートをしていきたいと思います。
12月 活動日誌
2021年12月
GJOコーディネーター 高田 麻由
12 月に入って気温が下がり、冬らしい日が続いています。大学の教室の多くには、暖房がないので、学生もたくさん着こんで授業を受けています。寒い寒いと言いながら授業を受けるのは今月だけ。来月には休みに入るので、あと少しの辛抱です。
今学期も、「多言語+(たげんごプラス)」という入門レベルの日本語や日本文化を紹介する講座が開講されました。日本語を専門としない学部の学生たちが、週 1 回、2 時間半の授業を 10 回にわたって受講します。今学期も 30 名近い学生の受講申し込みがありました。
12 月 9 日(木)は、その最終日で、一人ひとり自己紹介を発表してもらいました。「出身地」や「家族」、「趣味」「好きな食べ物」など、学んだ表現をうまく使って話すことができていました。興味深かったのは、「日本の食べ物が好きだ」という人が多かったこと。中国、とくに上海は日本料理の店があちこちにあり、寿司やラーメンはもちろん、すき焼きや牛丼など、日本のメジャーな食べ物はよく知られています。中には「寿司につける、わさびが好き」という人も。「日本に行って、おいしい寿司を食べてみたいです」そんな学生たちの夢が、いつか叶うといいなと思っています。
(写真 多言語プラス 2021 秋冬)
11月 活動日誌
2021年11月
GJOコーディネーター 高田 麻由
日に日に寒くなってきました。松江キャンパスの木々もすっかり色が変わり、秋が深まったことを感じさせます。昨年はまだコロナウイルスへの警戒が強く、多くのイベントが開催されませんでしたが、今年は学内のイベントが少しずつ、行われるようになり、今月は「おにぎり大会」が実施されました。
- おにぎり大会
11月18日(木)に「おにぎり大会」というイベントが開催されました。このイベントは、上海に進出している日本企業さんからの支援で行われています。例年は、イベントの当日に社員さんたちがお越しになり、いっしょにおにぎりを作ったりと学生たちとの交流を楽しむのですが、今回はまだ、学外の方の大学への入構は認められていません。日本人の社員さんとの交流はかないませんでした。社員さんたちがいらっしゃらなかったため、学生たちは、自分たちだけでおにぎりを作りました。例年とは少し違う形での開催となりましたが、それでも久しぶりの行事であることに変わりありません。おにぎりを食べたり、日本語を使ったゲームをしたりと、学生たちは存分に楽しんでいた様子でした。今の状況が落ち着き、またいつか、学内で日本の方たちと交流できるイベントが行えるようになるといいなと願っています。
10月 活動日誌
2021年10月
GJOコーディネーター 高田 麻由
新年度が始まり、1か月が過ぎました。10月はじめに、中国では国慶節という連休があります。この連休があることで、学生たちは新年度の緊張から解放され、ちょっと一息ついているようです。上海に近い場所の出身の学生たちは、この連休を利用し、実家に帰ったりしていました。上海の気候は、日本の東京とよく似ています。例年だと国慶節には秋の涼しさが感じられますが、今年は国慶節を過ぎても真夏の暑さが残っていましたが、10月半ばを過ぎて急に気温が下がり、秋らしい陽気になりました。勉強するにはもってこいの季節です。
- 日本語コーナー
前学期も開催された、「日本語コーナー」を今学期も行いました。
「日本語を話したい!」という学生が集まって、授業後に日本語でディスカッションをしたり、ゲームをしたりしました。開催場所は、日本文化経済学院の建物内にある和室です。この和室は、留学生の交流会や、日本語コーナーのような特別なイベントでのみ使われています。日本風の、この和室に入れるというだけで学生も心なしか楽しそうです。ディスカッションのトピックは、「大学について」。上海外国語大学のキャンパスの広さについて、「広い」という人と、「狭い」という人がいて、その意見の違いが興味深かったです。日本の大学と比べたら間違いなく「広い」のですが、どうやら中国国内の大学の中では、上海外国語大学のキャンパスは「狭い」になるようです。また、キャンパスは「狭い」ほうがいいのか、「広い」ほうがいいのかといったことについても、それぞれの考えを聞くことができました。学生が思っていることを聞けて、面白かったです。「日本語コーナー」は学期中に3回ほど開催される予定です。次回も楽しい会になることを期待しています。
9月 活動日誌
2021年9月
GJOコーディネーター 高田 麻由
新年度が始まりました。夏休み中、実家に帰っていた学生たちも大学の寮に戻り、キャンパスでの授業が再開しました。日本への留学が決まっている学生もいますが、留学先の大学がオンライン授業になるとのことで、日本へ渡航はせず、中国にいながら日本の大学の授業を受けることになるそうです。日本での生活を体験できないのは残念ですが、オンライン授業から、様々なことを学んでほしいと願っています。
- 新2年生の会話の授業
上海外国語大学で日本語を学ぶ学部生たちは、1年生のとき、中国人の先生たちから日本語の基礎を学びます。2年生に上がると、日本人講師との会話の授業が始まります。最初の授業で、「日本人と話すのが初めての人?」と聞くと、多くの手が上がります。中国、とくに上海には多くの日本人が住んでいますが、学生たちが日常で出会う機会は、やはりそれほど多くありません。それでもコロナ前は、日本人との交流イベントなどもありましたが、今は大学外部の人たちが構内に入ることが禁止されていることもあり、日本人と話す機会はますます減ってしまいました。この授業が日本人と話す最初の機会になる学生たちは、緊張と期待でいっぱいです。そんな学生たちの顔を見ていると、こちらも気合が入ります。期待に応えられるような授業をしていきたいと思います。
8月 活動日誌
2021年8月
GJOコーディネーター 高田 麻由
中国の大学は、7月はじめに前年度が終わり、9月から新年度が始まります。夏休み中、学生は実家に帰ったり、寮に残って上海で企業のインターンシップに参加したりと有意義に過ごしていたようです。9月には、「全国笹川杯学部生論文大会」があります。これは、自身の興味あるテーマについて、5000字程度の論文を日本語で書いて、提出するものです。上海外国語大学からは、3名の学生が参加します。それぞれの提出した論文は、日本語の文法に関するものや、日本文学についてのものなど、興味のあるテーマについて、しっかりと研究されていました。夏休み中に何度か個別に指導を行いましたが、日本語表現の修正は多少あったものの、しっかりと内容のある文章が書けていて感心しました。
9月からの新学期も、対面授業で行われる予定です。この夏休み中に一段と成長した学生たちに再会できることを楽しみにしています。
7月 活動日誌
2021年7月
GJOコーディネーター 高田 麻由
7月第一週、第二週に期末試験を終え、今学期が終わりました。中国体彩网手机版の感染拡大防止措置のための渡航制限が続く中、海外で学びたいという夢をかなえることのできない学生が多くいます。ここ、上海外国語大学でも、例年なら留学する学生も多いのですが、今年度は留学がかなわなかった学生がほとんどでした。
そんな状況の中、オンライン中日交流で同世代の日本人学生と交流できたことは、学生のモチベーションの維持につながったようです。また、6月に実施された「日本語コーナー」というイベントでも、「日本語を話したい」という学生が多く集まり、学生の日本語学習への熱意に関心させられました。
夏休み中は実家に帰る学生が多いようですが、夏休み中に秋から4年生になる学生たちから、卒業論文のことでオンラインでの相談が来ることもあります。自由に時間の使える夏休みを有意義に使ってほしいなと思っています。学生たちが来学期もいいスタートを切れるよう、夏休み中も日本語学習のサポートをしていきます。
6月 活動日誌
2021年6月
GJOコーディネーター 高田 麻由
6月は雨の日が多く、湿度の高い日が続いています。6月の最後の週から期末試験がはじまります。ジメジメとした暑さにも負けず、学生たちは緊張感を漂わせ、勉強に集中している様子でした。
- 日本語コーナー
休止していた「日本語コーナー」の活動が、今月から復活しました。
試験前だったので、10人くらい集まればいいほうかな、と考えていましたが、なんと20名もの学生が集まりました。「日本語を話したい!」という学生の熱意に驚かされました。
最初に、アイスブレイクとして、全員で日本語を使ったゲームを行ったあと、4人~5人のグループに分かれて、日本語で話し合いを行いました。話し合いのテーマは、「タイムマシンがあったら、未来と過去とどちらに行きたいか。」過去を変えられるのか、変えられないのか、などの設定から考えたりと、どのグループも盛り上がっていました。
- 卒業式
雨の日が多かった6月ですが、卒業式のある週は天気が良く、学内のあちこちで記念撮影をする卒業生の姿が見られました。卒業生たちはみな嬉しそうな顔をしていて、こちらまで幸せな気分になりました。大学院に進学する人、就職する人、さまざまですが、これからの未来が学生たちにとって、明るいものになりますように!
5月 活動日誌
2021年5月
GJOコーディネーター 高田 麻由
5月に入り、湿度の高いじめじめとした日が続いています。日本と同じく、上海も梅雨に入りました。天気の良い日もありますが、今月は雨が多かったように思います。
5月20日に東京外大の学生たちとのオンライン交流会を実施しました。今年も、上海外大の「日本語スピーチ?プレゼンテーション」の授業と、東京外国語大学の世界教養科目「日本語を教えるⅠ 世界の中の日本A」を履修している学生同士でグループ交流を行いました。学生たちは、最初の説明のあと、グループに分かれ、自己紹介と日本語でのディスカッションを行いました。ディスカッションのテーマは、「中国と日本の大学生活の異同と違いの理由」です。事前に質問を考えていたこともあり、活発な話し合いが行えたようです。修了後に学生が書いてくれた感想の一部を紹介します。
=オンライン交流会の感想=
交流会では、日本語でいろいろ話すことができました。私は語学を勉強する一番いい方法はそれを使うことだと感じました。英語を長年勉強してもなかなか話せません。それはあまり使わないからではないでしょうか。東京外大の皆さんもそう言いました。中日の大学生活は一見異なるところが多いですが、相違点より共通点が多いという気がしました。みんな多くの努力を重ねて大学に入って、自分の分野の勉強に励んでいると同時に生活を楽しんでいるんだなと思いました。
(上海外国語大学 3年生)
異なっている国の学生と交流できるのは恵まれたチャンスです。交流を通じて日本の大学生活をもっと詳しく知ることができて、とても楽しかったです。中国体彩网手机版という厳しい状況の中、ネットでつながり、生の声が聞けたことに感動しました。履修登録から食堂、サークル活動まで、大学生活のさまざまな面において話し合ったりすることができ、「あっ、日本も同じか」と気付いた点もあれば、「へえー、東外大はそうなってるのか」と思ったものもありました。こちらの学校のこと、特に一番大きなイベント——和風盛典(日本文化経済学院の学部生による、文化祭のようなイベント)を紹介できたことはとてもうれしかったです。もし、日本へ行くチャンスがあったら、東外大に行って、見学してみたいと思っています。
(上海外国語大学 2年生)
4月 活動日誌
2021年4月
GJOコーディネーター 高田 麻由
上海は4月も下旬になると、気温がぐんと上がり、日中は夏のような暑さになります。桜の木々も緑の葉が生い茂り、初夏の装いです。
4月から「多言語+(たげんごプラス)」という入門レベルの日本語や日本文化を紹介する講座が始まりました。日本語を専門としない学部の学生たちが受講する講座ですが、教室の椅子が足りなくなるくらいの学生が集まり、日本語の人気の高さが伺えました。
初日に勉強したのは、「日本語の挨拶」。日本語の様々な挨拶を紹介し、日本語では、どんな場面で、どんな挨拶をするのか簡単に英語で説明したあと、発音の練習をしました。授業が終わって、学生たちが楽しそうに「ありがとうございました!」と、習ったばかりの挨拶を言ってくれました。
来月5月20日には、東京外大の学生たちとのオンライン交流会が予定されています。直接の交流が難しい状況はまだ続きそうですが、その中でもできる活動を行っていきたいと思います。