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「未来派ダンス ―ジャンニーナ?チェンシとモダン?バレエ―」  横田 さやか
"La danza futurista: Giannina Censi e la danza moderna"  YOKOTA Sayaka

和文要旨

  ジャンニーナ?チェンシは、1913年にミラノで生まれ、巨匠エンリコ?チェッケッティにクラシック?バレエを師事した。そして新しい文化に活気づくパリでレッスンを受け、クラシック?バレエではない「何か新しいもの」をつくりたいという希望を胸にミラノに帰国する。このわずか17歳の少女の夢と、マリネッティがかつて宣言した「未来派ダンス」の構想が出会い、いよいよバレリーナの身体そのものによって未来派ダンスが踊られることになったのだ。

  本発表では、まず、未来派がバレエ?リュスとの交流をきっかけに舞台作品をつくり始めた初期の作品、即ち舞台空間から身体性が排除され、代わりに機械がその主役となった作品から考察を開始し、やがて身体の機械化、そしてバレリーナによる身体性の復権へと変遷する未来派の一連の舞台作品を通史的にながめた。

  そして、その結果見えてくることは、ジャンニーナ?チェンシの踊った未来派ダンスが、20世紀の舞踊におけるモダニズムをいかに先駆けているかという、これまで注目されることのなかった未来派ダンスの特性である。チェンシのダンスは、振付けのみならず衣装や音楽、その構想においても、後のモダン?バレエを先駆けている点において、舞踊史の側からも再考察されるべき前衛ダンスなのである。

  詳しくはイタリア語本文(PDF)をご覧ください。


 
イタリア語本文(PDF 和文要旨(PDF  


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