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「ハプスブルク帝国シュタイアーマルクにおけるドイツナショナリズム ―農村同盟と農民の国民化―」 藤井欣子
研 究
本調査の目的は、多民族国家ハプスブルク帝国シュタイアーマルクにおいて1890年代から第一次世界大戦前までの時期に、農村住民を政治的に動員するべく活動した諸協会の具体的活動内容および言説について調査することである。
その中でも特に、1896年にシュタイアーマルクの首都グラーツにおいて貴族ロキタンスキー男爵によって設立された「キリスト教農村同盟(以下、農村同盟とする)」の活動を検討し、当該地域の農民たちをリベラルなドイツ国民意識によって国民化しようとする試みの内容を明らかにする。
詳しくは学術調査報告書(PDF)をご覧ください。
報告者
- 名前: 藤井欣子
- 研究テーマ: ハプスブルク帝国シュタイアーマルクにおけるドイツナショナリズム ―農村同盟と農民の国民化―
- 渡航先: オーストリー
- 旅行期間: 平成20年2月3日~平成20年2月23日(21日間)
- 調査旅行の概要: オーストリーのウィーンとグラーツにおいて、上記研究課題に関連する博士論文作成のための資料及び文献を収集した。オーストリー国立図書館にて、農村同盟の思想に影響を与えた政治家の発行していた新聞(1883、84年)を調査し、上記課題に関する二次文献を収集。グラーツ大学情報図書館にて、同盟の設立者の発行していた新聞(1897-1907年)を収集。シュタイアーマルク農業会議所図書館において、領邦議会議事録のなかで農村同盟に関連する箇所(1897-1908年)を収集。
- 学術調査報告書(PDF)