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「アフリカ文学の歴史と現状 ―文学に表象される社会?文化的現実―」 村田はるせ
研 究
フランスの植民地だったアフリカ諸国では、学校教育とフランス語は植民地化の遺産である。しかしアフリカもグローバリゼーションの波にさらされ、経済構造の転換による移民や頭脳流出が問題になっている。このためアフリカの子どもたちも生きる手段として学校教育を受け、フランス語を学ばなければならない現実がある。同時に、表現への欲求をみなぎらせている多くの作家たちの存在からわかるように、フランス語と本は今日アフリカ人が生き残りと再生、連帯のための思想を深め、それを伝播するための手段でもある。
少しずつだが出版の可能性が広がっているブルキナファソの作家たちが、彼らを取り巻く社会をどのように捉え、生活の微細な層をどのような言葉として書き残し、それによってどのような変化を引き起こそうとしているのだろうか。これからの文学作品の解読と調査によってさらに明らかにしていきたい。
詳しくは学術調査報告書(PDF)をご覧ください。
報告者
- 名前: 村田はるせ
- 研究テーマ: アフリカ文学の歴史と現状 ―文学に表象される社会?文化的現実―
- 渡航先: パリ(フランス)、ワガドゥグ(ブルキナファソ)
- 旅行期間: 平成20年2月21日~3月13日(22日間)
- 調査旅行の概要: ブルキナファソの文学、教育、歴史、文化に関する資料の収集。とりわけブルキナファソ国内で出版された文学作品の収集。教育現場で読まれている文学に関する聞き取り、教育現場の見学。出版社、国民教育芸術文化省での、文学振興、出版に関するインタヴューと調査。文化、習慣、生活に関する調査。
- 学術調査報告書(PDF)