2022年度 活動日誌
3月 活動日誌
2023年3月31日
GJOコーディネーター 大久保 勇太
3月に入り、台湾では気候から生活面まで春の到来を感じております。日本では厳しかった冬が緩み始めるもまだまだ気の抜けない寒さが続いておりますが、台湾では三月に入ると毎日が平均二十度前後の晴れ日で暖かく過ごしやすい天候が続いており、天候に左右されずに行動できるため、今月は台湾旅行のベストシーズンだと思います。
また個人的に印象的なのは、今月に入りフルーツ王国とも言われる台湾では、三月に入りフルーツの種類が格段に増えたように感じます。とくに濃厚な甘さが特徴で、「森のアイスクリーム」ともいわれる釋迦というフルーツが旬を迎え、街中の果物屋さんのみならず各地の神社や公園周りなどありとあらゆる場所でこのフルーツの叩き売りが行われており、台湾人の果物に対する情熱を日々実感しております。
台湾で有名なフルーツといえば主にマンゴーですがこの釋迦の味も負けず劣らず絶品なので、台湾に訪問する際には是非ご賞味ください。
さて、今月の学内の様子につきましては、中国体彩网手机版の影響で留学を延期、キャンセルをした学生さんたちが多かった中2023年3月20日より入国時の制限が緩和され再度日本への留学を検討する方がふえた中で留学を検討しているもののコロナ禍の影響を踏まえどう計画していくべきか分からず不安を感じている学生さん達が数多くいるように感じております。その上で今月は2名の日本留学を希望する学生さん方と自身の留学経験を踏まえて対談し漠然とした留学に対する不安感を解消すべくサポートさせていただきました。
コロナ禍を超えて徐々に国際交流関係の往来も増えてきた昨今、留学業務の在り方、進め方に各大学様が更に試行錯誤されるととも海外学生さんの「国境を超えた学び」がより盛んになることを期待しております。
2月 活動日誌
2023年2月28日
GJOコーディネーター 大久保 勇太
2月に入り、新学科が始まるにつれ台湾では暖かい天気が続くようになってきました。
今年は日本同様台湾でも例年以上に冷え込む日々が続き、10度を切る日もありましたが二月下旬に入り、心地よいよき日本の春を感じさせる気候に戻りつつあります。
さて二月に入り台湾では旧正月半ばに入り2023年2月5日に元宵節(旧正月最終日)を迎えました。
市内のお店は営業を再開し始め、新年の参拝をするために街の所々にある寺院やお宮では参拝客が溢れかえり、お参りできないほどに賑わっていました。
その他にも夜市や繁華街、台北101や博物館などの多くの施設が営業を再会したため観光に訪れたのにどこへも行けなかったという心配は少ないでしょう。
今月の学内の様子について、旧正月開けから新学期にいたり、淡江大學在学生方々達の留学についての日本語学習計画書の添削依頼や自身の台湾留学経験に対するご質問をしてくれる生徒さん方が日々増え続けているように実感しております。三年以上に渡るコロナ禍の留学規制がやっとに緩和され「日台間の留学環境」が徐々に戻りつつあることに喜びを感じております。
今後、日本留学希望の台湾人学生の皆さまに対しては、速やかに連絡が取れる体制の構築に加え、より多くの自身の留学生活経験談のシェアや日本語資料作成に関するサポートに努めるとともに、留学希望の学生の皆さんの不安解消に従事できるように努めていきます。
1月 活動日誌
2023年1月31日
GJOコーディネーター 大久保 勇太
新年あけましておめでとうございます。一月に入り淡江大學では期末テスト期間が終わり一月半ばより冬休みに入りました。
冬休み中は台湾のお正月休み「春節」と重なり台湾全体で毎年一月下旬から二月にかけて約2週間正月休みに入ります。1月1日は各都市では年越しのカウントダウンイベントなどが盛大に行われ、なかでも台北101ビルのカウントダウン花火が有名でこのイベントは、開始数時間前から周辺が大変混雑する人気行事で私もクラスメイトと共に年越し花火を鑑賞しました。しかし翌日から正月休みには入らず期末レポートが始まり、日本人の僕にとってはどこか心細く感じました。
一月下旬からは旧正月春節を除夕(じょせき) 1月21日の前日から9連休に入り、台湾中が帰省ラッシュとなりました。さまざまな交通機関の切符が入手困難なだけでなく、道路交通も大渋滞し、移動が本当に大変で通常の2倍の時間がかかりました。ホテル料金も割高になり、さらにほとんどの店、レストラン、屋台、銀行、郵便局などが休みになってしまうため、自分は毎日自宅にこもっていました、ですのでこの時期の台湾旅行や大学見学は避けた方が無難です。
さて、今月のGJOの活動に関しましてはまず、淡江大學在学中の何名かの学生が将来日本への交換留学を視野に入れているという情報を知り自分から彼らに連絡をとり、私の台湾留学経験談や日本での生活面でのアドバイスなどをさせていただきました。また東京外国語大学に興味関心があるとのことで、彼らには東京外国語大学様の資料などを配布させていただきました。
ここ数ヶ月コロナ禍から回復に向かう中で海外留学を目指す淡江大學の学生様方が大変増えてきたように感じます、ですので以後はこれまで以上に日本留学を目指す台湾人学生様のサポートに力を入れていきたいと思っております。
12月 活動日誌
2022年12月31日
GJOコーディネーター 大久保 勇太
12月に入り、11月でもなおポカポカしていた天気が急に冷え込んできました。
毎日15度前後の天気が続き、日本人にとっては秋のような心地よい天気で、自分は長袖一枚で生活していますが、日頃寒さに慣れていない台湾人の人々は真冬の服装をしており、毎日のように「寒くないのか?風邪ひくぞ」と指摘されています。
台湾の方々は寒に非常に弱いようで、毎日のように外を飛び回っている友人達も「寒いので出かけられない」と毎日家でゆったり過ごしている様子です。
冬にはイベントが多く外で賑やかに過ごす日本と比べ、台湾の街中は静まりかえっており、現地の皆さんは中国語で「台湾人はこの季節は冬眠する」と表しています。
また今月の台湾といえば選挙活動が行われており、この期間だけ唯一街全体が賑わっていました。
立候補者たちのみならず、それを支持する人たちがデモ行進のよう一体となって選挙活動を行なっており、私は毎日道を歩く度に目が釘付けになっていました。台湾では国民投票率が非常に高く、投票のために新幹線で5時間以上かけて帰省をする友人もいました。
台湾人にとって選挙活動は「最も大事な日」らしく、選挙のたびに投票率の低さが話題になる日本とは違い、選挙活動の重要性を改めて実感しました。
さて、GJOの活動に関しては、まず第一に日本人留学生と連絡をとり、生活上や大学の授業に関しての悩み相談を行い、台湾に五年間在籍する自分の経験やアドバイスをさせていただきました。
次に淡江大學で日本語に関しての言語交流会を試みたのですが、今月は期末テストとも重なり残念ながら参加者が集まりませんでした。
来月は学生さんたちが気軽に参加できるようオンライン上でのイベントを実施してみようと思います。
11月 活動日誌
2022年11月30日
GJOコーディネーター 大久保 勇太
11月になり常時30度をキープしていた気温が20度以下に急激に下がる日が続き、台湾でもやっと冬が訪れたなと感じる日々です。あの蒸し暑い台湾の、もっとも過ごし易い季節が、10月。寒くもなく、暑くもなく、湿度も低めで、雨も少ない。なので、台湾に来るなら11月がおすすめです。
淡江大學に在学し4ヶ月がたち、毎朝登校する度にキャンパス内の自然豊かな景色と心地良い天気にとても気分が弾み、今日も一日頑張るぞとやる気がみるみる沸いてきます。
私は以前四年間台北市内に位置する師範大學に四年間在学し、毎日のスクールライフを淡江大學と比べると、淡江大學は市内の娯楽施設から離れた場所に位置し在学生達は勉強にとても集中しているなと感じ、環境面の良さを実感しました。
さて、GJOについての活動報告ですが、正直手探り手探りで作業を始めました。まず第一に淡江大學在学生及び台湾への留学生の方々にGJOについて何より知ってもらうことに重点をおき、一人一人にメール配信や電子ポスターを作成し大学内での宣伝に努めました。
今のところ多くの学生さん達と交流はできていませんが来月も引き続き宣伝及びイベントを計画しGJOをより認知してもらえるよう努めます。
7月 活動日誌
2022年7月31日
GJOコーディネーター 岩澤 侑生子
本格的な夏がやってきました。ちょっと外出するだけで、留めなく汗が流れてきます。先日の最高気温は38度でしたが、湿度が高い台湾では体感気温は40度以上です。車に乗っていた学生から、車内温度が45度を指していると連絡がありました。GJOオフィスの開室時間は9:00-13:00で、まだ気温が上がりきらない時間帯にしているのですが、それでもやはり外を歩くのは辛く、キャンパスにもほとんど人がいませんでした。淡江大学は、駅から離れていて、坂の上にある大学なので、長期休みになると大学や周辺も途端に寂しくなってしまいます。
今月は主にオンラインを活用した活動になりました。GJO淡江のFacebookページで、日本のニュースをシェアして、単語の問題を出しました。しかし、閲覧数はあったものの、リアクションはあまりありませんでした。
台湾の大学における日本語教材について調査を行いました。台湾で日本語を勉強できる大学は全部で43校ありました。想像していたよりも多かったです。全ての大学の日本語学科のHPを見ましたが、どの大学も充実したカリキュラムの内容でした。
月末になって、修士1年のCさんからzoomで日本語を練習したいと連絡がありましたが、残念ながら、お互いの時間が合いませんでした。
私事ですが、来月に帰国することが決まりましたので、活動日誌も今月までとなります。GJO淡江のコーディネーターとして勤務させていただくなかで、多くの優秀な台湾人学生との出会いがあり、私自身大きく影響を受けました。2年間お世話になりありがとうございました。8月はGJO淡江オフィスがお休みです。今後ともGJO淡江オフィスに大勢の学生が訪れて、日本語の勉強を楽しむ場所として盛り上がってくれることを祈っています。
6月 活動日誌
2022年6月30日
GJOコーディネーター 岩澤 侑生子
今年前半は暗くてじめじめした天気が続いていましたが、そんなことを忘れてしまうくらいの強い日差しが降り注ぐ台湾の長い夏がやってきました。台湾では、端午節を過ぎたら本格的に夏がやってくると言われています。端午節には粽を食べたり、ヨモギやしょうぶを家の玄関に飾ったり、ドラゴンボートレースが行われたりします。家族で集まって過ごすことが大好きな台湾人にとって、大切な節句の1つです。
粽は、地方によって作り方や味が異なり、それぞれ味にこだわりがあるようです。日本語学科修士の学生から「南部と北部、どちらの粽が好きですか?」とメールが届き、その学生がどこの出身か分らなかったので「どちらも好きですよ」と答えると「平和主義ですね」と言われました。どうやら毎年、どこの地方の粽が美味しいのか議論になるようです。北部は炊いたお米に具を入れて蒸し、南部は生のもち米に具を入れて水煮します。北部は味がしっかりついていて、南部はもちもちしていて甘みがあります。この時期は、知り合いの台湾人からもらう文旦や粽で冷蔵庫がいっぱいになります。
楽しいイベントも多いですが、6月は期末テストや卒論の提出時期で、学生も先生も大忙しです。以前、卒論を添削した日本語学科学部4年生の全体発表もあったのですが、私自身も修士論文の口頭試問が間近に控えていたので、出席することができませんでした。オンラインで修士3年生の修士論文の添削や、口頭試問の練習に参加して少しアドバイスをしましたが、今月は実際にオフィスまで来た学生はいませんでした。
私事ですが、今学期無事に卒業することが決まり、8月に帰国することになりました。引継ぎの為、後任の院生にオフィスまで来てもらいました。GJO淡江はそんなに広い場所ではないのですが、前任の先輩方が残してくださった備品や業務の流れを説明するのに意外と時間がかかりました。
来月は夏休みの為、オフィスに立ち入りできない期間がありますが、オンラインで積極的に学生と交流する予定です。
端午節の風習の1つ「立蛋」。端午節の正午に卵を立てると、今年一年幸せに暮らせるそうです。
5月 活動日誌
2022年5月31日
GJOコーディネーター 岩澤 侑生子
先月から始まったオンライン授業は、当初二週間の予定でしたが、コロナウイルス感染拡大に伴い、今学期末まで延長となりました。オンラインになって喜んでいる学生も少なくなかったのですが、私は今学期で卒業となりますので、卒業前の最後の学期がオンラインになってしまい、残念な気持ちでいっぱいです。学校の施設自体は開放されていますので、GJOオフィスでの業務は問題なく行えますが、連日大雨が降ったり、実家に帰ってしまった学生も多かったりして、人の出入りがより少ない一ヶ月となってしまいました。
先月に引き続き、学部生のYさんが、日本語の会話練習のためにオフィスに来てくれました。フリートークをしたいとのことで、食べ物、観光地、アニメ、漫画等、定番のキーワードを手掛かりに話しましたが、同じ内容の繰り返しになったり、うまく話題が広がらなかったりして、会話が止まってしまうこともありました。GJOでお仕事させていただいて、個人的に難しいと思う瞬間が多かったのは、フリートークの時間でした。色々質問をしても、日本語がまだうまく話せない学生は答えられなくて無言になってしまったり、逆にあまり質問せず黙っているほうが、言葉が出やすくなる学生もいたりして、対応力が問われました。GJO淡江はオフィスがあまり広くなく、コロナ禍ということもあり、一人で訪れる学生が多かったです。人の行き来も少なく、オープンな空間ではないので、一対一だと学生が緊張しやすいです。学生にリラックスして会話してもらえるよう、対策を練りたいです。
まもなく院生の口頭試験が始まるので、修士論文の日本語添削の問い合わせもありました。同学年のRさんは、部活動についての論文を執筆中です。部活動についての歴史や、学校生活における部活動の位置付けを研究しています。院生になると、日本語の大きな間違いはほとんどありませんが、より論文らしい言い方になるように添削しました。
それから、GJOコーディネーターの後任候補者と面談しました。日本語教育を専門に勉強してきた学生で、オフィスにある蔵書にとても興味を持っていました。私はまもなく台湾を離れることになりますが、今後もたくさんの学生で賑わうオフィスになってほしいです。
4月 活動日誌
2022年4月30日
GJOコーディネーター 岩澤 侑生子
先月末のクラスターを皮切りに、台湾本土の感染者数が連日増加傾向にあります。4月28日には一日あたりの感染者数が、初めて一万人を超えました。この背景には、3月に海外からビジネス目的のための入国を再開したことが原因だとも言われています。
これまで台湾では、ゼロコロナ政策を行っていましたが、感染者が急増したため、ウィズコロナへの転換を余儀なくされました。公共の場所でのマスク着用の義務は変わりませんが、お店や学校などで入店時のQRコードの読み取りが不要となり、濃厚接触者の隔離期間も短縮されました。
淡江大学では、感染者が出たクラスはオンライン授業に切り替えられています。全面封鎖ではなかったので、GJOオフィスを開室できてよかったのですが、キャンパス内はあまり人影がなく、学生の出入りが少なかったです。
今月は卒業制作の日本語添削のためにYさんがオフィスに来てくれました。ハムスターの飼育本の翻訳がテーマで、まずはざっと間違った使い方の文法や語彙を添削しました。固有名詞や専門用語などは辞書を参照しながら一緒に作業しました。旅行好きのYさんは、最近ハムスターを飼い始めたようで、なかなか旅行に行けなくなったようです。ハムスターとの生活を楽しそうに話してくれました。他にも、台湾のラーメン事情や、日本に旅行した時の話で盛り上がりました。
Yさんは元々、日本の大学へ交換留学が決まっていたのですが、コロナで取消になりました。大学の講義では、主に先生の言葉を聞くだけで、日本語話す時間があまりないので、GJOでフランクに日本語を話せて嬉しいと言ってくれました。
以前GJOによく来てくれていた学生から嬉しい報告がありました。念願だった日中翻訳が専門の大学院に合格したそうです。メールで「岩澤さんのおかげで無事に翻訳の大学院に合格しました」と連絡があり、私もとても嬉しかったです。
来月の感染状況がどうなるかは分かりませんが、もしオフィスを開けることができなくても、オンラインで学生と交流していきたいと思います。
淡江キャンパス内で見かけた台湾の国鳥「ヤマムスメ」。季節がまた巡ってきました。