新型コロナワクチン接種後の注意事項

2021.06.25

ほけせん便り219号
東京外国語大学 保健管理センター
学校医 山内康宏

中国体彩网手机版感染症へのワクチン接種が全国的に進められている状況で、全ての対象者にワクチン接種が可能となってきています。今回の新型コロナに対するワクチンは従来行われてきた予防接種と異なるタイプのワクチン(mRNAワクチン)であり、副反応への注目が高く、また実際に接種後の副反応の発現頻度が高いことや接種直後のアナフィラキシーや接種翌日以降に生じる局所症状や全身反応が出現しやすいことなども知られています。

新型コロナワクチン接種後に生じうる副反応について

??注射部位症状:注射した場所の痛み?腫れ(硬さ)?発赤、注射した同じ腕側のリンパ節(腋下あたり)の痛み?圧痛?腫れ

ワクチンを接種された方の約9割の方に何らかの注射部位症状があらわれることが報告されています。2回目の接種をした後にあらわれる場合では重めの症状が多くなる傾向があります。これらの症状は、多くの場合、接種後1~2日以内にあらわれますが、稀にこれよりも遅く(概ね1週間)あらわれることもあります。

??全身症状:発熱、頭痛、疲労、筋肉痛、関節痛、はき気?嘔吐、悪寒

1回目の接種の時では5割の方に、2回目では8割の方に何らかの全身症状があらわれることが報告されています。2回目の接種をした後にあらわれる場合では重めの症状が多くなる傾向があります。これらの症状は、多くの場合、接種後1~2日以内にあらわれますが、稀にこれよりも遅く(概ね1週間)あらわれることもあります。全身症状の多くは軽く、1~3日で消失しますが、高熱やけいれん等の異常な症状があらわれた場合は、すみやかに医師の診察を受けてください。なお、これらは高齢者よりも非高齢者に、また男性よりも女性に多くあらわれる傾向があります。

また、これらは、本ワクチン接種によりあらわれる副反応のすべてではありません。本ワクチンを接種した後、特に数日間は、ご自身の健康や体調の変化に注意し、ふだんと変わったことがあった場合は、医師に相談してください。
(医薬品医療機器総合機構「コロナウイルス修飾ウリジンRNAワクチン」より一部抜粋)

相談窓口

ワクチン接種後に副反応を疑う症状が出た方は、まずかかりつけ医などの身近な医療機関に受診相談をして下さい。かかりつけ医がいない場合、都内の方は「医療機関案内サービス ひまわり」をご参照いただき、受診相談をして下さい。
https://www.himawari.metro.tokyo.jp/qq13/qqport/tomintop/

また、接種後に副反応の症状がみられ、医学的知見が必要となる専門相談など医療職にご相談したい方は、東京都中国体彩网手机版ワクチン副反応相談センターにご相談ください。
電話番号:03-6258-5802
受付時間:24時間対応(土日祝日を含む毎日) 
対応言語:日本語?英語?中国語?韓国語?ベトナム語?タガログ語?ネパール語?ビルマ語(ミャンマー語)?タイ語?フランス語?スペイン語?ポルトガル語
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/coronavaccine/for_tomin.html

なお、都外にお住いの方は、各都道府県の「医療機関案内」電話サービスや「新型コロナワクチン副作用相談センター」等をご確認?ご利用いただき、症状等についてご相談ください。

※万が一、本ワクチンの接種によって健康被害が生じた場合には、国による予防接種健康被害救済制度があります。お住まいの各自治体(市町村区)に相談してください。

なお、保健管理センターでは、ワクチンの副反応に対する解熱鎮痛剤などの処方は行いません。
市販の解熱鎮痛薬(アセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬(イブプロフェンやロキソプロフェン))などで対応いただくことなどもご検討ください。

参考


何かご不明な点等ありましたら、保健管理センターにもお問い合わせください。

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