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Black Lives Matter 運動から学ぶこと

東京外国語大学では、「Black Lives Matter 運動から学ぶこと―多?化共?、サステイナビリティについて考えるために―」と題し連続セミナーを開催します。

本セミナーを通じ、今や、世界中に広がりを見せるBLM運動を多角的な視点から考察するとともに、日本を含む世界の諸地域における、エスニシティ、ナショナリズム、植民地主義、差別、移民、同化、ジェノサイド等々、幅広い領域に関わる論点と接合させることで、この運動が今ここに生きる「私たち」に問いかける「多文化共生とは何か」「サステイナビリティとは何か」といった課題をともに考えていきたいと思います。

連続セミナー スケジュール


日時 講演者 テーマ 分野
第1回 2020年10月21日(水)
17時40分~
荒このみ アメリカ研究から見たBLM運動 アメリカ文学?文化研究
第2回 2020年11月25日(水)
17時40分~
岩崎稔
友常勉
運動論から考えるBLM 西洋哲学、西洋思想史、
日本思想史、近現代部落史
第3回 2020年12月23日(水)
社会の中の分断と融和
第4回 2021年1月20日(水)
「差別を支えてきたもの」はなにか
第5回 2021年2月10日(水)
グローバリゼーション、
アフリカ、BLM

※詳細は変更になる場合がございます。このページを更新して参りますので、随時ご確認ください。

第1回 アメリカ研究から見たBLM運動

講演タイトル

「アメリカの黒人」とは――文学を通して考える

講演者

荒このみ
東京外国語大学名誉教授。専門はアメリカ文学?文化研究。

第2回 運動論から考えるBLM

講演者?講演タイトル

?岩崎稔 (大学院総合国際学研究院教授)
「民主主義とネクロポリティクス」

?友常勉 (大学院国際日本学研究院教授)
「BLMの文化交差性と日系移民史」

第3回 社会の中の分断と融和

第4回 「差別を支えてきたもの」はなにか

第5回 グローバリゼーション、アフリカ、BLM

中山俊秀 副学長からのメッセージ

この連続セミナーは、本学における多文化共生研究活動の一環として企画されました。東京外国語大学では、従来から多言語?多文化社会の理解が、研究教育活動の重要な軸でしたが、現在進めているアクションプランでは、多文化共生への寄与を中心的テーマにすえ、様々な活動を進めています。今回の連続セミナーは、研究面での多文化共生活動を作っていく「多文化共生研究創生ワーキンググループ」が立案をし、開催しているものです。

このセミナーでは、月一回のペースで、今その重大さを増している運動である「Black Lives Matter (BLM) 」に注目し、様々な面に焦点を当てて、その社会的、政治的意味を考えていきます。

シリーズを貫くテーマとしては BLMを中心に据えていますが、ここでめざしているのは、BLMを単に教養として知る?理解するということではありません。BLM運動が浮き上がらせている問題は、人種差別的な思想?態度を持った人々の行動といった単純な問題にとどまらず、格差、移民、経済社会的地位の没落など、グローバル化した複雑な現代社会の問題が多層的に絡んで形成されています。BLM運動を生み出している歴史、社会、経済的な諸要因の連関を掘り下げながら、何が差別的な構図を生み出すのか、何が人を差別的な行動に駆り立てるのか、なぜそれを変えようとすることが難しいのか、といった問題を考えていきたいと思います。

また、より重要なことは、BLM運動が提起している問題は、アメリカ社会におけるブラックの人たちだけの問題ではないということです。差別、格差、移民などの問題は、日本社会での問題でもあります。そして、差別の意識というのは、認めたくはなくとも、我々の日常にも、我々の中にも潜んでいます。そうした自分たちの社会、自分たちの中にある差別、それも考える機会として、このセミナーを生かしていきたいと考え、企画しました。BLMを、ブラックの問題、アメリカ社会の問題、つまり、他の人の問題、として捉えるのではなく、自分ごととして理解し、考える機会としていきたいと思います。

このセミナーシリーズは来年7月まで開催していく計画です。ご期待ください。

お問い合わせ先

東京外国語大学 連続セミナー担当
E-mail:BLM-seminar[at]tufs.ac.jp ※[at]を@に変更して送信ください。

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