オープンアクセス宣言?オープンアクセス方針
オープンアクセス宣言
2017年2月7日
東京外国語大学
「グーテンベルクギャラクシーの終焉」とも表現される転換期にあって、学問から芸術にいたる知的成果の在り方は、いまや決定的な変容を迫られています。
それは、たんに活版印刷や紙媒体による発信と蓄積から、電子媒体によるそれに推移したということだけではありません。新しい媒体の特性によって、知的成果とその受容者との関係そのものが、これまでとは異なった、いっそう創造的で相互的なものとなるフェーズに踏み込んだということを告げています。オープンアクセスの嚆矢であったブダペスト?オープンアクセス?イニシアティヴは、すでに2002年に、新しいテクノロジーによって「先例のない公共善」が可能になったと謳いましたが、オープンアクセスの動きは、その後、短時日に社会の不可逆な公共性となり、世界中のあらゆる知的営みに決定的な影響を与えて今に至っています。
このような時代精神に駆られつつ、東京外国語大学はここにクリエイティブ?コモンズ 表示 国際パブリック?ライセンスを原則とするオープンアクセスの推進と実践の機関となることを宣言します。本学は、そこに集うすべての教職員と学生によって生み出された教育?研究の成果が、人類の普遍財であると理解しているからです。また、教育?研究の成果をもっとも自由で相互的な形で世界に対して開くことによって、本学の強みを活かした特色ある分野での学術研究をさらに先に推し進めること、そして情報公開の推進と社会に対する説明責任を果たすことを使命としているからです。
本宣言とともに、本学は次に示す「オープンアクセス方針」のとおり教育?研究の成果のオープンアクセスを具体的に推進、実践します。
オープンアクセス方針
2017年2月7日
東京外国語大学
東京外国語大学は、オープンアクセス宣言に基づき、オープンアクセス方針を以下のように定めます。
(学内で生産される教育?研究の成果に関する原則)
- 本学は、学内で生産される教育?研究の成果を電子化し、東京外国語大学の学術情報リポジトリ「東京外国語大学学術成果コレクション(Prometheus-Academic Collections)」(以下「リポジトリ」という。)において公開します。公開する教育?研究の成果は、原則として、「クリエイティブ?コモンズ 表示 国際パブリック?ライセンス(CC-BY)4.0(及びその後継版)」とし、また、永続的アクセスを保証するためDOI(Digital Object Identifier)を付与します。
(学外で公表された教育?研究の成果) - 本学は、可能な範囲で学外の出版社、学会等が発行する学術雑誌等に掲載される本学構成員の教育?研究の成果をリポジトリにおいて公開します。ただし、公開により教育?研究の成果の著作権が本学に移転するものではありません。
(公開の例外) - 特段の理由によりリポジトリによる公開が不適切であると判断される場合には、当該の教育?研究の成果を公開しないことがあります。
(適用の例外) - 第三者が権利を保有しその処理がなされていない内容を含む教育?研究の成果、及び本方針に相反する契約を締結している教育?研究の成果などには、本方針が適用できない場合があります。
(適用の不遡及) - 本宣言以前の教育?研究の成果には、本方針は適用されません。ただし、東京外国語大学オープンアクセス宣言の理念に沿い、検討及び対応を進めます。