前年度に拡充したカリキュラムを今年度も引き続き行っていく。具体的な柱としては、①講義科目、②研究指導(フィールドリサーチや論文合同評価会などの取組を含む)、③スタディツアー、④ピース?アドとなる。
そして最終年度である今年度は、カリキュラム開発の最終段階と位置づけ、昨年度の反省点と評価点を踏まえ、それぞれの取組の相乗効果や整合性を検証しながら、現時点での最終版のカリキュラムとする。
また、カリキュラムのさらなる改善や強化を図るための研究や調査も引き続き行っていくこととする。
1.カリキュラム運営
(1) 研究指導
前年度同様、院生のフィールドリサーチや論文合同評価会などにより、学生の研究成果を高めていく教育体制の確立をはかる。
(2) 講義科目
前年度のアンケート等をもとに、改善すべき点をくみ取りながら運営していく。
(3) スタディツアー
今年度も、PCS学生のほぼ全員が外国人留学生であることに鑑み、(1)日本を取り巻く紛争と平和の実情や、(2)日本の政府や市民社会による平和構築の取り組みを実地で学ぶ実習プログラムを作っていく。実習地は沖縄と韓国を予定する他、今後スタディツアーとして適した地域の発掘も行う。これはフィールドリサーチやインターンシップの受け入れ先の発掘も兼ねて行う。
その上で、スタディツアーが講義科目や研究指導とどのような相乗効果をもたらすことができるかを検証し、カリキュラム開発に組み込んでいく。
(4) ピース?アド
科目“Peace Advertisement”内の学生の作品をこれまでと同様に、社会に発信する取り組みを継続する。また今後、教育面(授業)と社会への発信面で、前年度の実績を検証し、以後の展開を検討する。そして(3)と同様、講義科目や研究指導とどのような相乗効果をもたらすことができるかを検証し、カリキュラム開発に組み込んでいくこととする。
2.カリキュラム開発の総仕上げ
2年半を通して開発してきたカリキュラム内容を専任教員で検証し、ここの取組の関連性や整合性を見直す。そして今後の点検?改善システムを確立していくこととする。