TUFS Cinema アフガニスタン?ドキュメンタリー映画『アジーズ先生』上映会を開催
2025.01.06
2024年12月14日(土)、アゴラ?グローバル プロメテウス?ホールにおいて、TUFS Cinema アフガニスタン映画特集『アジーズ先生』の上映会を開催しました。
本作品は、マレク?シャフィイ監督によるドキュメンタリー映画で、アジーズッラー?ロエシュという人と、彼が設立したマアリファト校での日常を中心に描いたものです。日常とはいえ、そこにはアフガニスタンで常態化する貧困や暴力、破壊、混乱があふれています。そうした中、生徒たちが、アフガニスタン社会をよりよいものとするために声をあげ、活動する姿に光があてられます。
本編上映後、マレク?シャフィイ監督と本学世界言語社会教育センターの登利谷正人講師のトークがありました。
シャフィイ監督は、アフガニスタンで生まれ、子供時代を過ごしたものの、その後の人生の大半を難民として海外で過ごしてきました。パキスタン、イラン、オランダ、カナダで暮らした後、6年前にデンマークに移住、現在はソフトウェア開発者として働いています。そうしたご自身のライフストーリーと映画の登場人物であるアジーズ先生の姿を重ねながらお話しされました。登利谷講師はアフガニスタンの概要に加え、2010年代のカーブルを中心に、映画で描かれていた、さまざまな事件や運動の背景やアフガニスタン現代史における意味づけを説明しました。改めて地図やデータを見ることで、映像がさらに立体的になり、理解が深まりました。
質疑応答では、教師であることの意味(ご自身も教師である方が発言)やその希望が語られた他、現在のアフガニスタンやアジーズ先生、マアリファト校の生徒たちの様子なども話題に上がりました。
今回の映画の字幕は、本学学生も多数参加するインターン?プログラムを主催されている日本映像翻訳アカデミーの協力により、学生が参加する形で用意されました。また、トークセッションの通訳は、本学の大学院日英通訳?翻訳実践プログラムの大学院生が担当しました。こうして、多くの力によって準備と運営が進められ、当日の会場には学内外から150名を超える来場があり、全体に熱意溢れる上映会となりました。
参照
お問い合わせ先
広報?社会連携課 TUFS Cinema事務局
Email: tufscinema[at]tufs.ac.jp([at] を @ に変えて送信してください)