学生サークル「くりふ」「くらふと」が国際交流イベント「オール?トゥギャザー?フェスティバル2025」で出展

2025.01.31

イベント会場前で記念写真

現在、日本では外国人の人口が増加し、国籍や文化の多様化が進んでいます。このような状況の中で、日本人と外国人が互いに助け合いながら共生する社会の実現が求められています。その一環として、2025年1月19日(日)に東京国際交流館プラザ平成(東京都江東区)において、「楽しむことから始めよう! 世界とつながる交流体験」をテーマに「オール?トゥギャザー?フェスティバル2025」(主催:法務省、出入国在留管理庁)が開催されました。

イベントでは、ステージパフォーマンスやスポーツ、各国の料理等を通じて、海外の文化に触れ、楽しく学ぶ機会が提供されました。

本学からも学生サークル「児童学習支援サークル くりふ(以下「くりふ」)」(*1)と「国際理解教育サークル くらふと(以下「くらふと)」(*2)が、活動の紹介や「難破船ゲーム」(*3)のワークショップを行いました。参加者の方々に、言語だけではないコミュニケーションの手段を学んでもらいました。

参加学生の感想

ブースの準備の様子

国際日本学部1年 木田 仁音さん(くらふと所属)

このような大規模なイベントに参加させていただくことは初めてで、沢山の方に活動を知ってもらう機会をいただけて、とてもありがたく、また嬉しく思います。難破船ゲームに参加してくれた子どもたちには、世界には様々な言語があること、そして言語が分からなくてもジェスチャーや表情でコミュニケーションを取ることができることを実感してもらえたのではないかと思います。参加してくれたお子さんがブースを去る時に、ワークショップで使った言語で「ありがとう」を伝えてくれたことがとても嬉しかったです。また、他の参加団体の展示を拝見したりお話したりする中で、新たなワークショップのアイデアとなる発見も沢山ありました。今後も、より多くの方にワークショップをお届けし、異文化コミュニケーションを身近に感じてもらえるよう活動していきたいと思います。

言語文化学部フランス語1年 二宮 鴻さん(くらふと所属)

子供達と一対一でワークショップをすることは初めてでした。お子さんそれぞれの反応を見ながら、一人ひとりに合わせてゲームを進める事ができ、こちらも柔軟な対応の勉強になりました。

言語文化学部英語1年 柳原 杏香さん(くりふ所属)

今回、こちらのイベントに参加させていただいて、普段の活動では出会えないような方々との繋がりを持つことができたと感じています。私の所属する「くりふ」では、日頃は外国にルーツを持つ小中学生と接しているのですが、今回はそれよりも年下の子どもたちとワークショップをする機会がありました。日本語が通じずに苦戦する中で、なんとか自分の思いが相手に通じたときの子どものパッと輝いた笑顔が印象に残っています。また、イベントを通じて行政機関や公益財団法人、他大学の学生団体の方々ともお話をさせていただき、今後の活動に向けて大変学びの多い一日となりました。

ブースの様子

言語文化学部 英語2年 秋山 倖輪さん(くりふ及びくらふと所属)

このようなイベントに参加させていただくことは初めてでしたが、とても貴重な経験となりました。来てくださる方々との会話やワークショップを通して、私の知識を伝えられたこと、また私自身の知識?視野の幅を広げられたことをうれしく思います。また、いままで乏しかった他ボランティア団体や企業等との横のつながりを意識する良い機会にも恵まれたと感じます。

参加した団体や企業はどこか、人の手助けをしたいという共通の感情を持っているようでした。今後もこの「人のために」という気持ちを胸に励んでいきたいと思います。

国際日本学部3年 山本 芽依さん(くりふ及びくらふと所属)

今回のイベントでは、多文化共生実現に向けて同じ志を持つ方々と出会い、多くの刺激を受けるとともに、自分たちの活動に対してより一層の自信を持つことができました。普段は日本人の部員とともに多文化共生や外国にルーツを持つ方々について議論する機会はありますが、当事者である外国人の方や他団体の方々と直接意見を交わす機会は限られていました。今回、そのような方々と交流し、多角的な視点を得られたことで、大きく視野を広げられたと思います。このような貴重な機会をいただきましたこと、心より感謝申し上げます。今回得た学びを今後の活動に活かし、より多面的で実りあるアプローチを目指して努力していきたいと思います。本当にありがとうございました。

ブースにて記念写真

*1 くりふ

外国にルーツを持ち、日本語に不慣れな子どもたちに日本語を教える活動をしています。2025年1月時点で、約35人の学生が所属しています。府中、調布、紅葉丘(多磨駅近く)の3つの支部を拠点としていて、約30人の小学生や中学生が通ってくれています。子どもたちが楽しんでくりふに来てくれること、そして、彼ら彼女らの居場所となるように心がけて活動をしています。私たちは日本語指導のプロではないため、日本語の先生になるのではなく、子どもたちにとっての精神的な支えになることを目指して活動しています。

*2 くらふと

くらふとは、子どもたちにゲームを通して楽しみながら国際理解を深めてもらえるよう、ワークショップを行っているボランティアサークルです。小学校?中学校?高校で出張授業を行ったり、大学で地域向けのイベントを開催したりと、より多くの方に国際理解教育を届けるべく難破船ゲームをはじめとした様々なワークショップを行っています。「自分が話す言語が伝わらない人とどうコミュニケーションをとったら良いのか」「世界にはどのような文化や問題があるのか」考えるきっかけ作りができるよう、一方的に教えるのではなく生徒さん自身で感じ、考えてもらうことをモットーに活動しています。

*3 難破船ゲームとは

2011年に当時の東京外大生が考案し、くらふとで受け継いだゲームです。海外旅行へ船で出かけたところ、船が難破してしまい、知らない島にたどり着きます。ここがどこか、現地人が何語を話しているのかもわかりません。日本に帰るためには、コンパス、地図、食糧が必要です。現地の人にそれらを分けてもらうためにコミュニケーションをとっていくゲームです。

参照:TUFS Today記事「小中高校生向け国際交流イベントを開催 ~ボランティアサークル「くりふ」「くらふと」へインタビュー」(2024.4.4公開)

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