本学大学院生2名が難民研究フォーラム若手難民研究者奨励賞を受賞
2023.10.31
本学大学院生の大場翠さん(大学院総合国際学研究科 博士後期課程 世界言語社会専攻1年)と児玉恵美さん(大学院総合国際学研究科 博士後期課程 国際社会専攻3年)が、難民研究フォーラムの第11回若手難民研究者奨励賞を受賞しました。
本賞は、難民研究を志す若手研究者の有望な研究を奨励し、成果論文の発表機会を提供することで難民研究者の育成に寄与することを目的におこなわれている奨励賞です。
- 大場さんの研究テーマ
「人々の語りを通じた『帰還』の人類学的研究 —— ミャンマーカレン州レイケイコー帰還村を事例に」 - 児玉さんの研究テーマ
「レバノン内戦期における強制移動と故郷喪失をめぐる記憶を、キリスト教マロン派の家族史から検討する」
受賞コメント
大場さん
子育てや仕事をしながらの学生生活で、自分には研究は難しいとどこかで思ってきました。励まされる思いです。今後はより研究に力を入れ、現地の人々に必ず貢献したいです。
児玉さん
第11回若手難民研究者奨励賞を受賞させて頂きましたこと、大変有り難く思っております。これまで研究を続けられるようお力添えをくださったすべての方々に心より感謝申し上げます。本研究は、紛争中に経験した強制移動にまつわる記憶を、当事者の家族がいかに想起し、次世代に継承してきたのかを、レバノン内戦(1975年?1990年)を対象に検討することを目的としております。故郷の家から追放された経験と人生、避難先?定住先でのアイデンティティ再構築の実態について、当事者が対峙してきた世界に、より近いミクロな視点から検討することを目指して参ります。