HIPSとの連携で大学院生が美術館において逐次通訳を実践

2024.03.12

大学院総合国際学研究科の日英通訳?翻訳実践プログラムにおいて、世界展開力強化事業(通称:HIPS)との連携で通訳実習が行われました。HIPSのダブルディグリーププログラムの学生として来日し本学で学ぶヨーロッパの大学院生に同行し、2024年2月24日(土)に埼玉県東松山市にある丸木美術館を訪問して通訳実習を行いました。通訳実習に参加した大学院生の中から岩崎彩子さんのレポートを紹介します。

レポート:岩崎彩子さん(大学院博士前期課程 日英通訳?翻訳実践プログラム2年)

今回私たちはHIPSプログラムの学生と共に丸木美術館を訪問し、学芸員の方から「原爆の図」の作者や作品についての解説を日本語で聞き、それを英語に逐次通訳しました。

今まで大学で行った通訳ではある程度両言語を話すオーディエンスの前で行うことが多かったのですが、今回は全く日本語を話さない学生もいる中での通訳だったこともあり、緊張しました。また、通訳機材やZoomの同時通訳機能などを全く使わない実習は今回が初めてでしたが2人で挑むことができたので協力をし合いながら通訳を行いました。

準備段階で私たちはまず、15部ある「原爆の図」についてリサーチをし、単語リストを作成しました。原子爆弾に関して、また日本の戦後について理解を深める必要がありました。「原爆の図」は水墨画家の丸木位里と油彩画家の丸木俊が戦後、約30年間かけて描きあげた作品です。丸木夫妻の思いが詰まったこの作品を紹介することに通訳として貢献ができ、大変嬉しく思いました。

今回は私たち通訳者にとっても学びが多い訪問となりました。このような貴重な機会を設けてくださった先生方に感謝いたします。

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