山形スタディツアー事前学習会で日英通訳?翻訳実践プログラムの大学院生が同時通訳を実践

2023.01.24

2022年度秋学期に対面とオンラインで開講された世界教養プログラム「地域社会の持続性について考える」(通称:山形スタディツアー)の事前学習会において、大学院総合国際学研究科の日英通訳?翻訳実践プログラムの通訳実習が行われました。山形スタディツアーの事前学習会は、2022年12月26日(月)に対面とオンラインのハイブリッド形式、2023年1月13日(金)にオンラインで行われました。参加している留学生向けに、日英通訳?翻訳実践プログラムの大学院生4人が通訳を務めました。

通訳実習に参加した大学院生の中から、田村有咲さんと阿戸ちはるさんのレポートを紹介します。

レポート:田村有咲さん(大学院博士前期課程 日英通訳?翻訳実践プログラム2年)

今回は夏学期に引き続き2回目の山形スタディツアー実習となりました。内容に多少の変更はあったものの大枠のテーマは共通するものが多かったため、前回より自信をもって臨めたように思います。また、今回は留学生の参加者が夏学期よりも多く、通訳者としての使命感も感じました。

事前準備としては、参加自治体や大学から共有される発表用資料に目を通して関連情報のリサーチを日英両言語で行ったほか、資料を自分で読み上げたものを録音し、その音声を使った同時通訳練習なども行いました。この方法によって、手元の資料に頼るのでなく耳で聞いたものを即座に訳出する力が鍛えられたと感じています。

実習本番は、初日は対面で2日目はオンラインというハイブリッド開催となったため、対面用の通訳機器の準備や2日目の遠隔通訳の設定など、通訳者として環境整備をしなければいけない場面も多く大変でした。しかしクラスメートと協力しながら迅速な対応を心掛けたため、実際の通訳には集中して臨むことができました。

今回は学生の身でありながら学内外のオーディエンスがいる前で通訳を実践できるというとても貴重な機会をいただきました。通訳技術についてはまだまだ未熟なところもありますが、実習での反省や気づきを今後の訓練に活かし、更なる技術向上に励みたいです。

レポート:阿戸ちはるさん(大学院博士前期課程 日英通訳?翻訳実践プログラム2年)

今回の実習では自身にとって馴染みのない専門的な内容も多く、背景知識習得のために多くの時間を割きました。事前に共有いただいた資料をもとにインターネットや書籍で周辺知識への理解を深めたうえで、関連する用語の訳語を検討し、本番に臨みました。

山形スタディツアーの事前学習会での通訳は夏学期に続き2度目でしたが、今回は対面とオンラインのハイブリッド形式という自身にとって初めての形式も加わり、慣れない環境に一層緊張感も伴いました。遠隔通訳においても通訳者全員がリモートで参加するのは初めてで、トラブル対応や通訳交代時に直接コミュニケーションが取れない難しさもありましたが、音声通話でお互いの通訳を共有したりして協力体制を築くことで乗り越えることができました。

この実習は通訳パートナーとの協力体制や遠隔通訳への対応方法などについて改めて理解を深める貴重な機会となりました。通訳を必要とする方々の情報源となるという責任感を持ち多くの準備を行って臨みましたが、この実習を通して課題や反省点も多く見つかったため、改善に繋げられるよう学びを続けていきたいと思います。

簡易通訳機材を用いた同時通訳実習
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