コミュニティ通訳研究ゼミ学生が府中市に暮らす外国人向け府中市の散歩スポットガイドブックを作成
2022.01.17
言語文化学部コミュニティ通訳研究ゼミの学生が「インターンシップ」の一環として、府中市ならびに府中国際交流サロンとの協働により、毎年さまざまなテーマで「外国人のためのやさしい生活便利帳」を作成しています。これまで「防災」、「子育て」、「ごみ出し」、「高校進学」、「公共施設」、「部屋探し」などをテーマとして取り上げてきました。
今年度はコロナ禍にある時世を反映し、「歩いてみよう!府中市の散歩スポット」というタイトルで、「外国人のための府中市散歩ガイドブック」を作成しました。今回作成したガイドブックはマップの形式をとっており、これまでのガイドブックと同様、後日、紙媒体として市内で配布されるほか、ウェブでも公開される予定です。
2022年1月7日(金)にその完成報告会を行いました。昨年度に引き続き、今年度の完成報告会もオンライン(ZOOM)による開催となりました。完成報告会では、ガイドブックの内容や作成の経緯などに関する発表の後、学生と府中国際交流サロンのボランティアとの間で質疑応答が行われました。質疑応答の場ではボランティアから多くの質問やフィードバックがあり、盛会となりました。またその後にはブレイクアウトセッションを用いた意見交換の機会もあり、各ルームにおいて活発な議論がなされました。
以下、完成報告会に参加した学生のコメントです。
森山李鳳(言語文化学部 マレーシア語)
今年度はコロナ禍でも生活がより楽しくなるような「散歩」をテーマに「歩いてみよう!府中市の散歩スポット」というマップを作成しました。誰のためのマップなのか、何を伝えたいのか何度も議論を重ね、府中市役所と国際交流サロンの皆様にも多くのお力添えをいただき、完成させることができました。外国人市民の方々をはじめ、多くの方に手に取ってもらえれば、と思います。ありがとうございました。
山脇凌輔(言語文化学部 ドイツ語)
「散歩」という身近で楽しげなテーマでありながら、府中という町の特性を活かしつつ、外国人住民の方々にとって活用しやすいガイドマップにするためには、多くの課題がありました。府中市役所と府中国際交流サロンの皆様にアドバイスをいただき、幾度となく検討、改良を重ねました。その結果、散歩に適した街である府中市の魅力を、分かりやすく伝えるマップを完成させることができました。外国人住民の方々だけでなく、府中にお住まいの多くの方々にご活用いただき、散歩を楽しんでいただけると幸いです。ありがとうございました。
柳下みなみ(言語文化学部 フィリピン語)
この授業のように、何かを一からつくるということは、自分にとって非常に良い経験となりました。ガイドの形態からサイズ、挿入する画像からアイコンの選択にいたるまで、完成にはいくつもの壁がありました。その度にゼミ生や府中市役所、府中国際交流サロンの方々と何度も議論し、関わった全員が納得する形に仕上げることができました。
携わってくださった皆様に感謝申し上げるとともに、この授業で身に着けた目標に向かって計画を立てる力、異なる意見を上手くまとめる力など様々な力を今後にも活かしていきたいと思います。