本学学生5名が日本代表団として模擬国連会議全米大会に参加、最優秀大使団賞を受賞

2021.04.27

本学学生5名が、2021年3月28日(日)~4月1日(木)に開催された模擬国連会議全米大会*に、第38代日本代表団**として参加し、大会1位に相当する最優秀大使団賞(Outstanding Delegation Award)を受賞しました。日本代表団は、日本全国で模擬国連の活動を行う大学生の中から選出されました。

参加した本学の学生は、次の5名です(五十音順)。

  • 石井 さやかさん(国際社会学部北アメリカ地域3年)
  • 細郷 有希乃さん(国際社会学部オセアニア地域2年)
  • 藤原 杏さん(国際社会学部中東地域3年)
  • 毒島 俊樹さん(国際社会学部北アメリカ地域3年)
  • 宮下 恭輔さん(国際社会学部西南ヨーロッパ地域3年)

また、石井さやかさんと細郷有希乃さんは、大会前に提出した担当国であるスウェーデンの政策やスタンスを記したPosition Paperについても、それぞれ「Outstanding Position Paper賞」を受賞しました。

*模擬国連会議全米大会とは:
模擬国連とは、各国の大使として国連の会議をはじめとする国際会議における外交をシミュレーションする活動のことで、国内外で幅広く行われている活動です。この中でも模擬国連会議全米大会は、世界中から約5000名が参加する世界最大規模の模擬国連会議で、例年3月下旬にアメリカ?ニューヨークで開催されています。なお、今年は中国体彩网手机版感染症の影響でオンラインで開催されました。また、今会議で日本代表団はスウェーデンを担当し、各人が複数の議場に分かれて特定の議題について4日間にわたって議論を重ねました。

**模擬国連会議全米大会日本代表団派遣事業(通称:全米団)とは:
上記の模擬国連会議全米大会に毎年日本代表団を派遣している学生団体で、今年で38年目になる団体です。現在大学2年生で構成される派遣団員と大学3年生で構成される運営局員合わせて18名が所属しており、そのうち5名(派遣団員1名、運営局員4名)が本学の学生です。
全米団派遣事業公式ホームページ:https://nmun-jpn.jimdo.com/

参加学生のコメント

  • 石井 さやかさん(国際社会学部北アメリカ地域3年)
    全米大会での参加議場:欧州経済員会(United Nations Economic Commission for Europe, UNECE)

    全米大会で自分と同年代の学生がより良い世界に向けて議論し、協力する姿は私にとってとても良い刺激となりました。特に、国籍やジェンダー、英語母語話者か否かに関わらず参加者すべての意見を尊重し、包括的な議論を行おうとする姿勢がとても印象的でした。一方で、他の参加者の英語力に圧倒され、自分の意見を積極的に発信できなかったことは大きな反省点です。今回の経験を通して、黙っているだけでは議論に何も変わらない、自分の意見を言うことで初めて議論に貢献できるのだということを改めて痛感しました。このような貴重な経験を持つことができたことに感謝し、この経験からの学びをこれからの学生生活にも活かしていきたいと思います。

  • 細郷 有希乃さん(国際社会学部オセアニア地域2年)
    全米大会での参加議場:国連開発計画(United Nations Development Programme, UNDP)

    全米大会で世界中から集まった学生と議論したことはとても貴重で有意義な経験となりました。特に、会議を通してひとつの決議を出すにあたって、議場の全員で建設的な意見を出し合い皆でよりよいものを目指していく一体感を感じられたこと、そして自分もそれに貢献できたことを嬉しく感じます。一方で、共に議論した学生たちの中には英語非母語話者も多く居ましたが、彼らが「外交を模擬する」にあたって使用する英語のスピードや単語の使い方に驚き、圧倒されました。全米大会での経験や出会った人々は、私にとって大きな刺激となりました。この経験を可能にしてくださった全ての方に感謝し、これからの大学生活に活かしていきたいです。

  • 藤原 杏さん(国際社会学部中東地域3年)
    全米大会での参加議場:国連総会第3委員会(United Nations General Assembly Third Committee)

    全米大会で世界中の学生と話して印象的だったのは議論をする際の姿勢でした。互いを否定することなく良い面を活かしあっていました。また全員が議論に参加しやすいよう一人一人が気を配ったり、英語ネイティブが英語が母語でない学生もついてこれるよう配慮していたりする姿勢はより建設的な議論をする素地となっていたと思います。問題の解決には話し合う人間同士が互いに相手の話に耳を傾け、尊重することが重要だと強く実感しました。同時に大会に参加する中で自身の消極性?英語力の低さなど課題も見え、非常に貴重な経験となりました。

  • 毒島 俊樹さん(国際社会学部北アメリカ地域3年)
    日本代表団団長(Head Delegate)

    今回、私は代表団の団長として全米大会に参加しました。そのため全米大会への準備や代表団の統括をするのが主な業務でしたが、その中でも多くのことを学びました。会議参加者のほとんどが英語ネイティブの会議で、英語の流暢さや文章の上手さで立ち向かうことはできません。そのような状況で、如何に他人に流されることなく自分の強みを活かすことが重要であるかを感じました。
    また、今回はオンラインでの会議参加となりましたが、これから世界でオンライン化が進み、将来オンラインでの外交や交渉等も増えていくのではないかと考えられる中、このような経験ができたのは非常に有意義だったと感じます。
    全米大会に参加できたことに感謝を示すとともに、今回経験した様々なことを、将来の生活へと活かすことができればと思っています。

  • 宮下 恭輔さん(国際社会学部西南ヨーロッパ地域3年)
    全米大会での参加議場:国連平和構築委員会(United Nations Peacebuilding Commission, PBC)

    オンラインでの実施ではありましたが、異なるバックグラウンドを持つ人たちと国際問題について議論をすることの奥深さを知るには十分すぎる経験でした。昨今では実際の外交もオンラインで行われていますが、外交を模擬することを通じて、現実に限りなく近い形で外交の一側面を感じ取れたことはとても有意義でした。決して全てが上手くいったわけではありませんでしたが、参加者のほとんどが英語の母語話者である中で、自身の強みは何か、どうすればそれを発揮できるかを考えることを通じて、自身のことを見つめ直すきっかけにもなりました。
    このような機会に恵まれたことに大いに感謝し、全米大会で得られたことや考えたことを今後の学生生活、ひいては自身の将来に生かしていきたいと考えています。

最優秀大使団賞 賞状
大会の様子
大会の様子
大会の様子
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