コミュニティ通訳研究ゼミ学生が府中市に暮らす外国人向け部屋探しハンドブックを作成

2021.01.13

本学では、言語文化学部コミュニティ通訳研究ゼミの学生が「インターンシップ」の一環として、毎年さまざまなテーマで、府中市の「外国人のためのやさしい生活便利帳」を作成しています。「外国人のためのやさしい生活便利帳」は、府中市ならびに府中国際交流サロンとの協働で作成を重ねており、これまで「防災」、「子育て」、「ごみ出し」、「高校進学」、「公共施設」などを取り上げてきました。

今年度は「外国人のための部屋探しハンドブック」というタイトルで、府中市に暮らす外国人を対象に部屋探しをテーマとする生活便利帳を作成しました。2021年1月8日(金)にその完成報告会を行いました。今年度の完成報告会はオンライン(ZOOM)による開催となりました。

当日はハンドブックの内容や作成のプロセスに関する発表の後、学生と府中国際交流サロンのボランティアとの間でブレイクアウトセッションを用いて活発な意見交換がなされました。今年度の「外国人のためのやさしい生活便利帳」は、後日冊子として市内で配布されるほか、ウェブでも公開される予定です。

以下、参加した学生のコメントをご紹介します。

  • 佐野 遥さん(言語文化学部 英語3年)
    今年度はコロナ禍の影響により、全てオンラインで生活便利帳を作成することとなり、コミュニケーションや作業にあたって前例のない課題が多くありました。そのような中でも最善を尽くし、このように完成報告会を迎えられたことを大変喜ばしく思います。
    手厚いご協力をいただいた府中市役所と府中国際交流サロンの皆様に、心から感謝申し上げます。また、この便利帳が多くの外国人住民の方々に活用されることを願っています。
  • 東 健介さん(言語文化学部 中国語3年)
    「外国人のための賃貸住宅の借り方と住み方」という例年以上に難しいテーマに、学生側でもその内容と表現の仕方に悩みました。しかし、何度も検討を重ね、府中市役所、そして府中国際交流サロンの方々のフィードバックも通じて改善を重ねた結果、発表会では「とてもわかりやすくなった」と、お褒めの言葉を多くいただくことができ、非常に嬉しく思います。日本に暮らす外国人の目線に立って考える、という学びを得られたことはこの先も活かされると思います。ありがとうございました。
  • 松田 優花さん(言語文化学部 ポーランド語3年)
    今年度は例年に比べ日本人であっても困ることがある「賃貸住宅」という、難易度の高い内容をテーマに生活便利帳を作成しました。そのため、「『やさしい日本語』とは誰を対象とした日本語なのか」「利用者が求めているのはどういった意味の使い勝手の良さなのか」などをゼミ生だけでなく府中市役所や国際交流サロンの方々と表現や情報量、イラストの検討を幾度も重ねました。このように多くの方々の協力で完成した便利帳が府中市の外国人のお役に立てたら、と思います。
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