米谷 匡史 (YONETANI Masafumi)

氏名 / Name 米谷 匡史 (YONETANI Masafumi)
所属職名 / Affiliation 大学院総合国際学研究院/教授
Institute of Global Studies/Professor
電子メール / Email
ウェブページ / Website
学位 /
Degree
  • 修士(学術)(東京大学) 1992年
研究分野(e-Rad分野) /
Research Field(s) (by e-Rad)
     
研究キーワード /
Research Keywords
  • history of Japanese thought
  • 社会思想史,日本思想史
    history of social thought

自己紹介 / Biography

元来の専門領域は、戦時期日本の社会思想(日中?太平洋戦争期の「東亜協同体」論?「近代の超克」論?「世界史の哲学」など)。講義?演習では、近代日本思想とアジアの関係、植民地帝国日本の文化的葛藤などについて、幅広くとりあげています(朝鮮?台湾?満洲?沖縄?アイヌ民族?在日朝鮮人ほか)。

学歴 / Academic Achievement

  • 1990年03月 東京大学教養学部教養学科第3相関社会科学 卒業
    1990.03 The University of Tokyo Faculty of Liberal Arts Graduated
  • 1992年03月 東京大学大学院総合文化研究科相関社会科学専攻修士課程 修了
    1992.03 The University of Tokyo Graduate School, Division of General Culture Completed
  • 1993年03月 東京大学大学院総合文化研究科相関社会科学専攻博士課程 中退
    1993.03 The University of Tokyo Graduate School, Division of General Culture Unfinished Course

主要研究業績 / Main Research Publications

論文 / Papers

  • 戦後日本における植民地主義批判の生成―鶴見俊輔と鈴木道彦の場合(韓国語), ソウル大学校日本研究所『日本批評』(韓国?ソウル), 27号, 48-75, 2022年
  • 「帝国」のメディアと文化工作のネットワーク―中日戦争期の文化抗争(韓国語), ソウル大学校人文大学?東亜文化研究所『東亜文化』(韓国?ソウル), 59号, 167-199, 2021年
  • 三?一独立運動、五?四運動と帝国日本のデモクラシー, 歴史教育者協議会『歴史地理教育』, 891号, 28-33, 2019年
  • (講演)〈運動体〉谷川雁の軌跡―1965年前後の屈折, 谷川雁研究会機関誌『雲よ―原点と越境』, 3号, 33-49, 2010年
  • (講演)1930年代東アジアの言説空間とメディア, 国士舘大学アジア?日本研究センター紀要『AJ Journal』, 5号, 121-127, 2010年
  • (講演)戦時下の思想変容をめぐって, 早稲田大学現代文学会『早大文学』, Ⅱ期24号, 33-41, 2006年
  • 植民地/帝国の「世界史の哲学」, 日本思想史学会『日本思想史学』, 37号, 11-19, 2005年
  • ポスト東アジア―新たな連帯の条件, 『現代思想』, 33巻6号, 74-79, 2005年
  • (講演)戦時期の東亜協同体論と知識人, 日本国際法律家協会『INTERJURIST』, 149号, 4-13, 2005年
  • アジア連帯論のコンテキスト―誰が誰に語るアジア連帯なのか, 『理戦』, 76号, 120-147, 2004年
  • 矢内原忠雄の<植民?社会政策>論―植民地帝国日本における「社会」統治の問題, 『思想』, 945号, 138-153, 2003年
  • 日本マルクス主義と植民地主義(韓国語), 『進歩評論』(韓国?ソウル), 8号, 220-240, 2001年
  • (講演)マルクス主義の世界性とコロニアリズム, 『情況』, Ⅱ期11巻2号, 16-30, 2000年
  • 三木清の「世界史の哲学」―日中戦争と「世界」, 『批評空間』, Ⅱ期19号, 40-68, 1998年
  • 戦時期日本の社会思想―現代化と戦時変革, 『思想』, 882号, 69-120, 1997年
  • (講演)丸山真男と戦後日本―戦後民主主義の〈始まり〉をめぐって, 『情況』, Ⅱ期8巻1号, 36-57, 1997年
  • 「世界史の哲学」の帰結―戦中から戦後へ, 『現代思想』, 23巻1号, 214-233, 1995年
  • 論争未発の象徴天皇制―島根大学「小論文」入試問題とその波紋, 『季刊 窓』, 22号, 20-32, 1994年
  • 和辻哲郎と王権神話の再解釈―『尊皇思想とその伝統』をめぐって, 『国語と国文学』, 71巻11号, 101-113, 1994年
  • 和辻哲郎と天皇制の新たな神話化―『日本古代文化』の改稿をめぐって, 『国文学』(学燈社), 39巻6号, 108-114, 1994年
  • 丸山真男の日本批判, 『現代思想』, 22巻1号, 136-161, 1994年
  • 三木哲学とマルクス―内在論からの超出, 『現代思想』, 21巻1号, 178-187, 1993年
  • 和辻哲郎と十五年戦争期の日本―「近代の超克」の一局面, 『情況』, Ⅱ期3巻7号, 98-127, 1992年
  • 象徴天皇制の思想史的考察, 『情況』, Ⅱ期1巻6号, 37-63, 1990年

書籍等出版物 / Books and Other Publications

  • アジア人物史 第11巻 世界戦争の惨禍を越えて(共著), 集英社, 学術書, 分担執筆, 2023年
  • 思想史講義 戦前昭和篇(共著), 筑摩書房?ちくま新書, 一般書?啓蒙書, 分担執筆, 2022年
  • 東アジアの平和思想とその実践―歴史的考察(第17回日韓?韓日歴史家会議報告書), 日韓文化交流基金, 学術書, 共著, 2018年
  • 植民地知識人の近代超克論(共著、韓国語), ソウル大学出版文化院, 学術書, 共著, 2017年
  • 「サークルの時代」を読む―戦後文化運動研究への招待(共著), 影書房, 学術書, 共著, 2016年
  • 日本近代文学と戦争―「十五年戦争」期の文学を通じて(共著), 三弥井書店, 学術書, 共著, 2012年
  • 『思想』の軌跡 1921-2011(共著), 岩波書店, 学術書, 共著, 2012年
  • ”経済”を審問する―人間社会は”経済的”なのか?(共著), せりか書房, 学術書, 共著, 2011年
  • アジア/日本―間で近代の暴力を考える(単著、韓国語版), グリーンビー出版, 学術書, 単著, 2010年
  • 一九三〇年代のアジア社会論―「東亜協同体」論を中心とする言説空間の諸相(共編著), 社会評論社, 学術書, 共著, 2010年
  • 谷川雁セレクションⅡ 原点の幻視者(共編著), 日本経済評論社, 学術書, 共著, 2009年
  • 谷川雁セレクションⅠ 工作者の論理と背理(共編著), 日本経済評論社, 学術書, 共著, 2009年
  • 谷川雁-詩人思想家、復活(共著), 河出書房新社?道の手帖, 一般書?啓蒙書, 共著, 2009年
  • 壊れゆく世界と時代の課題(共著), 岩波書店, 学術書, 共著, 2009年
  • 沖縄/暴力論(共著), 未来社, 学術書, 共著, 2008年
  • アジア/日本(単著), 岩波書店, 学術書, 単著, 2006年
  • 丸山真男―没後10年、民主主義の〈神話〉を超えて(共著), 河出書房新社?道の手帖, 一般書?啓蒙書, 共著, 2006年
  • ポスト〈東アジア〉(共著), 作品社, 学術書, 共著, 2006年
  • 変成する思考―グローバル?ファシズムに抗して(共著), 岩波書店, 学術書, 共著, 2005年
  • 日本史講座9 近代の転換(共著), 東京大学出版会, 学術書, 共編者(共編著者), 2005年
  • 尾崎秀実時評集―日中戦争期の東アジア(編著), 平凡社?東洋文庫, 学術書, 編集, 2004年
  • 〈歴史認識〉論争(共著), 作品社, 学術書, 共著, 2002年
  • 岩波講座?近代日本の文化史7 総力戦下の知と制度(共著), 岩波書店, 学術書, 共著, 2002年
  • 岩波講座?天皇と王権を考える1 人類社会の中の天皇と王権(共著), 岩波書店, 学術書, 共著, 2002年
  • 日本の歴史8 古代天皇制を考える(共著), 講談社, 学術書, 共著, 2001年
  • 和辻哲郎 人間存在の倫理学(編著), 燈影舎?京都哲学撰書, 学術書, 編集, 2000年
  • マルクスがわかる。(共著), 朝日新聞社, 一般書?啓蒙書, 共著, 1999年
  • 古事記の現在(共著), 笠間書院, 学術書, 共著, 1999年
  • レヴィジオン[再審]第2輯 超克と抵抗(共著), 社会評論社, 学術書, 共著, 1999年
  • ナショナリズムを読む(共著), 情況出版, 学術書, 共著, 1998年
  • 人間学命題集(共著), 新曜社, 一般書?啓蒙書, 共著, 1998年
  • 丸山真男を読む(共著), 情況出版, 学術書, 単著, 1997年
  • 情況別冊 日本の古代をひらく(共著), 情況出版, 学術書, 共著, 1996年
  • 論集『日本書紀』「神代」(共著), 和泉書院, 学術書, 共著, 1993年

MISC / MISC

  • 辞典項目「思想問題としての大東亜共栄圏」(単著), 『日本思想史事典』, 丸善出版, 記事?総説?解説?論説等(その他), 単著, 2020年
  • (趣旨文)書評コロキアム?駒込武著『世界史のなかの台湾植民地支配』, 東京外国語大学海外事情研究所『Quadrante』19号, 東京外国語大学海外事情研究所, 記事?総説?解説?論説等(学術雑誌), 単著, 2017年
  • 辞典項目「尾崎秀実」「京都学派」「近代の超克」「高坂正顕」「高山岩男」「世界史の哲学」「田辺元」「東亜協同体論」「西田幾多郎」「西谷啓治」「三木清」(単著), 『アジア?太平洋戦争辞典』, 吉川弘文館, その他, 単著, 2015年
  • 辞典項目「津田左右吉」「戸坂潤」「吉野作造」「和辻哲郎」(単著), 『現代社会学事典』, 弘文堂, その他, 単著, 2012年
  • 谷川雁「詩作年譜」および拾遺詩篇(共編), 『近代文学論集』(日本近代文学会九州支部), その他, 共著, 2011年
  • 辞典項目「尾崎秀実」「川合貞吉」「西園寺公一」「松本重治」(単著), 『近代日中関係史人名辞典』, 東京堂出版, その他, 単著, 2010年
  • 辞典項目「近代化論」「三木清」(単著), 『現代倫理学事典』, 弘文堂, その他, 単著, 2006年
  • 植民政策学文献解題(共著)、項目「近藤康男『満洲農業経済論』」「細川嘉六『アジア民族政策論』『植民史』」「永丘智太郎『極東の計画と民族』」「『大日本拓殖学会年報第一輯 大東亜政策の諸問題』」「板垣与一『アジアの民族主義と経済発展』」「岩槻泰雄?鈴木譲二『海外移住政策史』」(単著), 『岩波講座「帝国」日本の学知1 「帝国」編成の系譜』, 岩波書店, 記事?総説?解説?論説等(その他), 単著, 2006年
  • (書評論文)芹澤一也著『〈法〉から解放される権力』, 『歴史学研究』787号, 績文堂書店, 書評論文,書評,文献紹介等, 単著, 2004年
  • 辞典項目「和辻哲郎『日本倫理思想史』」(単著), 『日本史文献事典』, 弘文堂, その他, 単著, 2003年
  • 辞典項目「戸坂潤」(単著), 『情報学事典』, 弘文堂, その他, 単著, 2002年
  • 辞典項目「竹内好『魯迅』」「花田清輝『復興期の精神』」「花田清輝『近代の超克』」(単著), 『現代文学鑑賞辞典』, 東京堂出版, その他, 単著, 2002年
  • 辞典項目「社会主義」(単著), 『事典 哲学の木』, 講談社, その他, 単著, 2002年
  • 辞典項目「近代の超克」「超国家主義の論理と心理」「風土」「丸山真男」「和辻哲郎」(単著), 『日本思想史辞典』, ぺりかん社, その他, 単著, 2001年
  • 辞典項目「尾崎秀実」「革新官僚」「協同主義」「近代の超克」「戦時体制(日本)」「世界史の哲学」「大アジア主義」「大東亜共栄圏」「三木清」(単著), 『政治学事典』, 弘文堂, その他, 単著, 2000年
  • 辞典項目「京都学派」「高坂正顕」「善の研究」「田辺元」「西田幾多郎」「三木清」(単著), 『日本歴史大事典』(全4巻、2000年7月~2001年7月), 小学館, その他, 単著, 2000年
  • (解題)占拠事件が投げかける問い―世界資本主義システムの批判にむけて(単著), 小倉英敬『封殺された対話―ペルー日本大使公邸占拠事件再考』, 平凡社, 記事?総説?解説?論説等(その他), 単著, 2000年
  • (解題)三木清「支那事変の世界史的意義」(単著), 『批評空間』Ⅱ期19号, 太田出版, 記事?総説?解説?論説等(その他), 単著, 1998年
  • 辞典項目「河合栄治郎」「近代化(日本)」「戸坂潤」「日本イデオロギー論」「羽仁五郎」「丸山真男」「三木清」(単著), 『哲学思想事典』, 岩波書店, その他, 単著, 1998年
  • 辞典項目「九鬼周造『いきの構造』」「三木清『構想力の論理』」「戸坂潤『日本イデオロギー論』」「和辻哲郎『風土』」「津田左右吉『文学に現はれたる我が国民思想の研究』」(単著), 『社会学文献事典』, 弘文堂, その他, 単著, 1998年
  • (解説)「津田左右吉と和辻哲郎」、(解題)「文部省編『国体の本義』」(単著), 『別冊国文学 古事記日本書紀必携』, 学燈社, 記事?総説?解説?論説等(その他), 単著, 1995年
  • 「資料解題」(講演筆記、未定稿、断片?メモ、公文書等、補遺)(単著), 『和辻哲郎全集』別巻二, 岩波書店, 記事?総説?解説?論説等(その他), 単著, 1992年
  • 「解説」(「国民性の考察」ノート、「国民道徳論」構想メモ、「国民道徳論」草稿)(単著), 『和辻哲郎全集』別巻一, 岩波書店, 記事?総説?解説?論説等(その他), 単著, 1992年

講演?口頭発表等 / Presentations

  • コメント「東アジアの初期社会主義と「社会的」なアジア連帯論」(『日本史研究』727号掲載、2023年3月), 日本史研究会大会?近現代史部会「1920年代の社会運動―東アジアの国際関係を軸に」, 国内会議, 日本史研究会, シンポジウム?ワークショップ パネル(指名), 花園大学(オンライン), 2022年
  • コメント「植民地帝国/戦後日本の間の天皇制」(『日本思想史学』53号掲載、2021年9月), 大会シンポジウム「日本思想史学から見る近現代の天皇」, 国内会議, 日本思想史学会, シンポジウム?ワークショップ パネル(指名), 甲南大学(オンライン), 2020年
  • コメント(『歴史学研究』989号掲載、2019年10月増刊号), 歴史学研究会大会?現代史部会「平和運動を歴史化する―冷戦の解釈枠組みを越えて」, 国内会議, 歴史学研究会, シンポジウム?ワークショップ パネル(指名), 立教大学, 2019年
  • 無名?集団の文学―工作者?谷川雁とサークル文化運動(招待講演?研究発表), 日本近代文学会?6月例会「共同制作と私的領域」, 国内会議, 日本近代文学会, シンポジウム?ワークショップ パネル(指名), 清泉女子大学, 2015年
  • コメント「帝国の社会科学と植民地的近代性」(『歴史学研究』781号掲載、2003年10月増刊号), 歴史学研究会大会?近代史部会「科学と帝国」, 国内会議, 歴史学研究会, シンポジウム?ワークショップ パネル(指名), 駒沢大学, 2003年

Last updated on 2023/5/14

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