TUFS Cinema 香港映画上映会『冬未来』

東京外国語大学TUFS Cinemaは、映画を通じ、世界の諸地域における社会?歴史?文化の理解を深めることを目的として行われています。

香港映画上映会『冬未来』は、2020年末に香港の蠔涌村で行われた祭事「太平清醮」のドキュメンタリーです。祭りを巡る村の人間模様を通して、2010年代香港の社会情勢の変化や新型コロナ感染症の流行という特異な時代が映し出される貴重な記録ともなっています。

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開催情報

日時  2025年1月13日(月?祝) 13:30開映 (13:00開場、16:30終了予定)

会場  東京外国語大学 アゴラ?グローバル プロメテウス?ホール

プログラム

  • 映画『冬未来』    本編上映(102分)

  • 上映後解説/トーク  曾 翠珊(ツァン?ツイシャン)(監督)
               小栗 宏太(東京外国語大学アジア?アフリカ研究所 ジュニア?フェロー)

  • 司会         倉田 明子(東京外国語大学 准教授)

その他 入場無料、事前登録制、一般公開


共 催 東京外国語大学TUFS Cinema
    JSPS 22H03829「『中国式統治』と香港の変容:権威主義化の社会に対する影響の多角的分析」

協 力 東京外国語大学多言語多文化共生センター
    高先電影有限公司
    

事前登録フォーム

事前登録制での開催となります。

登録フォーム
https://sanda.tufs.ac.jp/event/tc250113form-2/

※ フォーム登録後に登録メールアドレスに受付完了メールが届きます。当日、入口にて受付完了メールをご提示いただきますので、ご準備くださいますようお願い申し上げます(スマホ画面で問題ありません)。

※ 事前登録がなくてもご来場いただくことは可能ですが、会場入口で参加登録をしていただきますので、事前にご登録いただくとスムーズにご入場いただけます。定員を超える場合は、事前登録を済ませた方を優先させていただきます。

作品紹介

『冬未来』

監  督  曾翠珊(ツァン?ツイシャン)
制  作  鄺珮詩、 許志堅
撮影監督  麥智坤
編  集  雪蓮、姜善恒、 曾翠珊
音  楽  茂野雅道
音  響  陳振邦

受賞歴:   
第47回香港国際映画祭入選
第15回DMZ国際ドキュメンタリー映画祭入選
第42回バンクーバー国際映画祭入選
Heaven Picture Young Director Award, HAF 2021

2023年/香港(中国)/102分/広東語、英語/日本語、中国語、英語字幕/原題 冬未来 Winter Chants



あらすじ

香港東部、西貢にある蠔涌村。この村では、10年に一度「太平清醮」という大きな祭りが行われる。神々を祀り、息災を祈るこの祭りは、村外や海外に移住した人々が帰省し、村の関係者が一堂に会する貴重な機会でもある。しかし2020年末に行われる予定だった太平清醮は、新型コロナ感染症の流行により、開催が危ぶまれる事態に陥った。本作は、この蠔涌村を故郷とする監督が、太平清醮を巡る村の人間模様を記録したドキュメンタリーであり、前回開催時の2011年に撮影された『河の流れ 時の流れ』(原題:河上變村;2014年)の続編である。ある村の10年振りの祭りを通じて、大きな変化を遂げた村、そして香港の姿と、そこを故郷とする人々の様々な想いが浮き彫りになる。



本作について

本作品は、香港新界における重要な祭事である「太平清醮」の内側に密着したドキュメンタリーである。地域ごとに(多くの場合は)5年ないし10年間隔で開催される「太平清醮」は、都市部とは全く異なる伝統を保ち続けてきた香港の農村?漁村を象徴する祭事であり、学術的研究の対象ともなってきた。

ツァン監督の故郷でもある蠔涌村で2020年に開催された太平清醮を記録した本作は、こうした村の伝統習俗の記録としての価値はもちろんのこと、時代特有の価値も有している。一つには、世界的な新型コロナ感染症の流行の最中での開催となったことで、コロナ禍の記録そのものとなったことである。また、今回の祭りが行われるまでの10年間は、香港社会が雨傘運動や逃亡犯条例改正反対運動をはじめとする社会運動や、国家安全維持法の導入などの重大な政治変動を経験してきた期間でもある。2010年代香港社会の激動を既存の報道や研究、創作とは異なる視点で映し出した作品としても大きな価値がある。


上映後トーク

曾翠珊(ツァン?ツイシャン)  Tsang, Tsui-shan Jessey


監督

2001年、香港演芸学院映画テレビ学科を卒業(音響デザイン専攻)。2005年に香港城市大学クリエイティブ?メディア学院修士課程を修了。
2008年、『恋人路上』で長編映画デビューし、台湾の南方影展(South Taiwan Film Festival)で最優秀長編映画賞を受賞。2011年、長編2作目となる『ビッグ?ブルー?レイク』は、香港映画評論学会の年間推薦作品に選出、香港電影金像奨で最優秀新人監督賞を受賞。以後、『河の流れ 時の流れ』(2014)、『香気』(2014)、『非分熟女』(2019、第14回大阪アジアン映画祭コンペティション部門ノミネート、第38回香港映画金像賞最優秀主演女優賞ノミネート)などを監督。



小栗 宏太  OGURI Kota

東京外国語大学アジア?アフリカ研究所 ジュニア?フェロー

香港ポピュラー文化研究者、文化人類学者。東京外国語大学アジア?アフリカ言語文化研究所ジュニア?フェロー。著書に『香港残響:危機の時代のポピュラー文化』(東京外国語大学出版会、2024年)、共著書に倉田徹?倉田明子編『香港危機の深層:「逃亡犯条例」改正問題と「一国二制度」のゆくえ』(東京外国語大学出版会、2019年)、倉?徹??栗宏太編『?港と「中国化」:受容?摩擦?抵抗の構造』(明石書店、2022年)など。



倉田 明子  KURATA Akiko

東京外国語大学 准教授

専門は中国?香港近現代史。著書に『中国近代開港場とキリスト教』(東京大学出版会、2014)、共著に『増補改訂版 はじめての中国キリスト教史』(かんよう出版、2021)、共編著に『香港危機の深層』(東京外国語大学出版会、2019)ほか。訳書にジョン?М?キャロル『香港の歴史』(明石書店、2020、共訳)、魯金『九龍城寨の歴史』(みすず書房、2022)ほか。




保育所のご案内

TUFS Cinema上映の間、2022年9月に東京外国語大学国際交流会館前に開園しました「PAL国際保育園@東京外大」にて一時保育のご利用が可能です。
PAL国際保育園@東京外大:https://seiwagakuen.ed.jp/pal/

一時保育をご希望の方は、以下のウェブページからお申し込みください。
一時保育申込:https://hirogariclub.studio.site/ichijihoiku

※事前に簡単な書類の提出とお子様の様子をお伝えいただく園児面談(オンライン可)がございます。

保育所の利用可能時間は月~土の7:00-19:00までです。
19:00以降に終了する上映会や、日曜に開催する上映会につきましては、
保育所をご利用いただけませんので、予めご了承ください。

【お問い合わせ先】
PAL国際保育園@東京外大
月~土 7:00~18:30
電話番号:042-306-9955
mail:paltufs[at]seiwagakuen.ed.jp([at] を @ に変えて送信してください)
担当:杉田

会場のご案内

◆〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1

◆JR中央線「武蔵境」駅のりかえ  西武多摩川線「多磨」 駅下車  徒歩5分
(JR新宿駅から約40分)

◆京王電鉄「飛田給」駅北口より多磨駅行き京王バスにて約10分 「東京外国語大学前」下車

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お問合せ先

月~金 9:00 ~ 12:00、13:00 ~ 17:00
祝日?一斉休業期間(夏季?冬季一斉休業など)を除く

東京外国語大学 広報?社会連携課 TUFS Cinema 事務局

TEL: 042-330-5441 
Email: tufscinema[at]tufs.ac.jp([at] を @ に変えて送信してください)
〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1

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