ミンダウガス?クヴィエトカウスカス ヴィリニュス大学教授講演会 「多言語的ヴィリニュス文学:都市空間の多様性を再構築する」

イベントの趣旨

ヴィリニュスは、700年前にリトアニアの首都として築かれた後、常に多民族?多宗教が共存していたという深い歴史を持つ。また、バルト海地域、中央ヨーロッパおよびドイツ、南ヨーロッパなどの諸都市と結びつきのある国際流動型な都市だった。人口構成が大きく変化することもあったが、とりわけ20世紀はその激しさを極める。多言語的なヴィリニュス文学は、非常に豊かな遺産だ。ヴィリニュスでは、歴史的に異なる時代に、様々な言語が話されてきた。これを受けて、ヴィリニュス文学は、各時代の主要12言語によるテキストで構成されている。20世紀に入ると、同市は、リトアニア語、ポーランド語、ユダヤ語、ベラルーシ語の4言語について、近代民族文学の拠点となった。残念なことに、この言語的?文化的多様性は、第二次世界大戦、とりわけホロコーストとソビエト占領により、打ち砕かれてしまう。しかし、1990年にリトアニアが独立を回復した後、ヴィリニュスの多言語的文学遺産を調査?翻訳し、それらの作家?詩人たちの経歴を編み直し、さらに現代の都市空間に彼らを記念する興味深い取り組みが始まった。そうした歩みを紹介する。

開催日時

12月1日(金)10:10-11:40(10:00開場)

会場

東京外国語大学 研究講義棟1階115教室

登壇者紹介

講師略歴 ミンダウガス?クヴィエトカウスカス教授:文学者、翻訳家、ヴィリニュス大学文献学部長。2019年-2020年、リトアニアの文化大臣を務める。大臣就任前、ヴィリニュスのリトアニア文学?民俗学研究所に勤務、2008年-2018年同研究所長であった。ヴィリニュス大学リトアニア文学科で博士号を取得後、オックスフォード大学ヘブライ?ユダヤ研究センター(OCHJS )においてイディッシュ語と文学を学び、さらにニューヨークの(YIVO)ユダヤ調査研究所で客員研究員を務める。同氏の主たる研究分野は、リトアニアと東中欧における多国籍文学的モダニズムおよび都市文化。著書に『ヴィリニュスにおける多言語文学的モダニズム』(Multilingual Literary Modernism in Vilnius、共著に『チェスワフ?ミウォシュのリトアニア語的文脈』(The Lithuanian Contexts of Czeslaw Milosz、)、編著に『リトアニアのポストモダニズムの変遷』(Transitions of Lithuanian Postmodernism)、文学エッセイ集『The Port Fugue』などがある。

備考

使用言語:英語

主催

駐日リトアニア大使館

お問い合わせ先

Gabija.cepulionyte[at]urm.lt (駐日リトアニア共和国大使館 文化担当官)
tatsumi[at]tufs.ac.jp(東京外国語大学?巽)
↑[at]を@に代えてください。

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