連続市民講座:世界を学ぶ、世界を生きる(第7回)
「女性作家が書く女性芸術家の肖像-フランスとドイツ」
東京外国語大学と読売新聞立川支局は2023年4月から、共催企画による 全11回の連続市民講座「世界を学び、世界を生きる」 を開催します。担当するのは、主に東京外国語大学の教員です。講座を通して、私たちが生きている諸世界を学びつつ、その世界を生きていくことの意味を考え直していきたいと考えています。世界各地の歴史や文化から流動的な国際情勢まで、専門家がわかりやすくレクチャーします。多くの皆さまのご参加をお待ちしています。
第7回目は、「女性作家が書く女性芸術家の肖像-フランスとドイツ」と題して、本学の荒原邦博教授、西岡あかね准教授が講演します。
※開催日が、11月18日(土)に変更になりました。
参加をご希望の方は、 下記登録フォームより事前登録をお願いします。 当日直接会場にお越しいただくことも可能ですが、定員を超える場合は、事前登録を済ませた方を優先 しますのでご注意ください。
開催情報
日時 2023年11月18日(土) 25日(土)13:30~15:00(13:10開場 )
会場 東京外国語大学 アゴラ?グローバル プロメテウス?ホール
プログラム
- 講義: 女性作家が書く女性芸術家の肖像-フランスとドイツ
- 登壇者:荒原 邦博(東京外国語大学 教授)、西岡 あかね(東京外国語大学 准教授)
- 司会:久野 量一(東京外国語大学教授)
その他 参加無料、事前登録制(先着500名)
主催:東京外国語大学、読売新聞立川支局
協力:東京外国語大学出版会、東京外国語大学生活協同組合
- このイベントは、東京外国語大学 建学150周年記念タイアップイベントです。
- 連続市民講座「世界を学ぶ、世界を生きる」の一覧や他回の情報はこちらをご覧ください。
- 本連続市民講座に7回以上出席した参加者には修了証を発行します。
事前登録フォーム
事前登録制での開催となります。
登録フォーム https://sanda.tufs.ac.jp/event/231125f/
※ フォーム登録後に登録メールアドレスに受付完了メールが届きます。当日、入口にて受付完了メールをご提示いただきますので、ご準備くださいますようお願い申し上げます(スマホ画面で問題ありません)。
※ 事前登録がなくてもご来場いただくことは可能ですが、会場入口で参加登録をしていただきますので、事前にご登録いただくとスムーズにご入場いただけます。定員を超える場合は、事前登録を済ませた方を優先させていただきます。
登壇者のご紹介
荒原 邦博(あらはら くにひろ)
専門は近現代フランス文学、美術批評研究。著書に『プルースト、美術批評と横断線』(左右社、2013年)、共著に『ジュール?ヴェルヌとフィクションの冒険者たち』(水声社、2021年)、『アンドレ?マルローと現代』(上智大学出版、2021年)、訳書にヴェルヌ『ハテラス船長の航海と冒険』(インスクリプト、2021年)、ミシェル?ビュトール『レペルトワールⅠ?II?III』(共訳、幻戯書房、2021-2023年)など。
荒原教授からのコメント
現代フランスを代表する女性作家マリー?ダリュセックが、裸体自画像を初めて描いた20世紀初頭のドイツ人女性画家パウラ?モーダーゾーン=ベッカーをめぐって執筆した伝記小説『ここにあることの輝き』(2016)を通して、現代社会おいて女性芸術家とは、さらには女性とはどういうことかついて考えます。たくさんの方のご来場をお待ちしています。
西岡 あかね(にしおか あかね)
専門はドイツ文学、比較文学。ドイツ表現主義の文学、特に抒情詩を中心に研究している。著書にDie Suche nach dem wirklichen Menschen (K?nigshausen & Neumann, 2006)、共著に?sthetik - Religion - S?kularierung II (Wilhelm Fink, 2009)、Flucht und Rettung (Metropol, 2011)、Kulturkontakte (Transkript, 2015)、『男性性を可視化する』(青弓社、2020年)など。
西岡准教授からのコメント
女性作家の存在が特に珍しくもない現代において、そもそも女性が作家となることを特別にテーマ化する必要があるのでしょうか? 今回は、1920年代に活躍した女性の書き手たちの芸術実践を、1980年代の女性作家がどのように読み解き、描いているかを検討することで、「女性作家」や「女性文学」というカテゴリーについて語ることの意味を考えます。
関連書籍の紹介
本講座に関連する書籍をご参考まで紹介します。
各回とも講座に関連する書籍を、当日会場入口にて販売(東京外国語大学出版会から刊行した書籍は15%割引)予定です。ぜひご利用ください。
トランスギャルド叢書『ここにあることの輝き パウラ?M?ベッカーの生涯』マリー?ダリュセック(著)荒原邦博(訳)
【ジャンル】文学?文芸
【シリーズ】トランスギャルド叢書
【版?頁】四六変型判?上製?232頁
【本 体】2300円+税
【ISBN】978-4-910635-06-4 C0097
【出版年月】2023年11月20日発売
ドイツ近代絵画史において独特の「輝き」を放つパウラ?M?ベッカーは、歴史上初めて、裸体の自画像を描いた女性画家としても知られ、七百点を超えるポートレート、風景画、静物画などを遺した。長く美術の歴史において支配的であった男性のまなざしから解き放たれた女性たちが、多く描き出されている。メディシス賞受賞作家マリー?ダリュセックによる渾身の「伝記」=オートフィクション。
トランスギャルド叢書『それぞれの戦い エミー?バル=ヘニングス、クレア?ゴル、エルゼ?リューテル』アンナ?ラインスベルク(著)西岡あかね(訳)
【ジャンル】文学?文芸
【シリーズ】トランスギャルド叢書
【版?頁】四六変型判?上製?160頁
【本 体】2200円+税
【ISBN】ISBN 978-4-910635-07-1 C0097
【出版年月】2023年11月20日発売
一九二〇年代、ドイツ語圏で活動した三人の女性アヴァンギャルド芸術家。彼女たちは常に旅の途上にあり、自分自身の体験を語るための言葉を探し続けた。現代ドイツの女性作家ラインスベルクが、男性が書いた「文学史」への批判を込めて、とぎれとぎれの、錯綜する女性たちの声をたどり、彼女たちの痛みと貧しさ、孤独、そしてすべてを越えて生きのびようとする反骨心を描き出していく――
会場のご案内
◆〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1
◆JR中央線「武蔵境」駅のりかえ 西武多摩川線「多磨」 駅下車 徒歩5分
(JR新宿駅から約40分)
◆京王電鉄「飛田給」駅北口より多磨駅行き京王バスにて約10分 「東京外国語大学前」下車
キャンパスマップ
お問合せ先
月~金 9:00 ~ 12:00、13:00 ~ 17:00
祝日?一斉休業期間(夏季?冬季一斉休業など)を除く
東京外国語大学 広報?社会連携課
TEL: 042-330-5150
Email: koho[at]tufs.ac.jp([at] を @ に変えて送信ください)
〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1