特別企画展示「ドム?ディム?ドム (Дом-Дым-Дом)」

破壊されるドム(建物)、戦禍のディム(煙)と

プロパガンダのディム(煙たさ)、

個々にとってのドム(家族)をとらえた

反戦を訴える美術展

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一般公開:2022年5月17日(火)?6月16日(木)
於 東京外国語大学

2022年2月24日、ロシア軍がウクライナに軍事侵攻をはじめたこの日から、ウクライナ、ロシアをはじめとして世界で反戦が叫ばれています。日本社会のウクライナに対する並々ならぬ関心の高さに鑑み、学生の皆さん、ならびに広く一般の方にも、この事態に向き合う姿勢を持つウクライナ、ロシア、ベラルーシ、日本出身者のアーティストの芸術の一端に触れていただく機会を提供し、アートを通して、この歴史的惨事に触れ、考えてもらいたいと考えました。多文化理解を通して、単純で差別的な言説の非を暴き、多文化が共生していくことの意義をさまざまな形で世に問います。

タイトルとコンセプト

「ドム?ディム?ドム(Дом-Дым-Дом) 」はロシア語で、意味は“Home. Smoke. Home.”です。
「ドム(Дом): Home」は、破壊された建物あるいは個人が大切にしている家族、そして時には攻撃の的となるものを指します。
「ディム(Дым): Smoke」は、ウクライナで起きている破壊行動による目に見える煙と、ロシアで行われているプロパガンダ、つまり見たくもない煙たいものを指します。

本展覧会では個々のアーティストが絵画、写真、カリグラフィー、生け花を通して「家とは何か」というテーマに向き合い、それぞれの想いを表現します。

一般公開

2022年5月17日(火)~6月16日(木) ※ 日曜および6月2日(木)は休場

開場時間

午前9時~午後5時(土曜日:午後1時~5時)

会場

東京外国語大学 附属図書館 2階 ブラウジングスペース

(東京都府中市朝日町3-11-1、西武多摩川線「多磨駅」徒歩5分)

参加アーティスト

1. Lena Aframova レーナ?アフラーモワ
本会の企画者、写真家。ウクライナ出身のユダヤ人、神奈川県在住。16歳からイスラエルで移民文化と教育学を学ぶ。2001年来日。

2. Alyona Tolkacheva アリョーナ?トルカチョーワ
画家。ウクライナのキエフを拠点にしている。軍事侵攻後はウクライナ国旗色である青と黄色の「平和の鳥」を取り入れた作品を連作で発表している。

3. Victoria Krokhina ヴィクトリア?クローヒナ
ウクライナのポルタヴァに住む大学1年生。攻撃を受けた地の写真に、かつての生活のイラストを重ねた作品がSNSで話題に。今回の展覧会でアーティストデビューを果たす。

4. Kazuma Obara 小原 一真
写真家、ジャーナリスト。岩手県生まれ、大阪府在住。ロンドン芸術大学修士課程卒業。チェルノブイリ原発事故を記録した『Exposure/Everlasting』 (2015)で国際的な賞を多数受賞。

5. Natalia Toropitsina ナターリヤ?トロピーツィナ
カリグラファー、画家。 ロシア?アストラハン出身、モスクワ在住。2019年プーシキン美術館での「シューキン?コレクション展」で題字と解説文の描画を担当するなど多方面で活躍。

6. I?la Jera?evi? イリヤ?イェラシェビッチ
画家。ベラルーシ生まれ。東京芸術大学院に在籍。チェコ、台湾、韓国の大学で学ぶ。今は高齢化などの社会問題を日本画に取り入れる手法を模索中。

7. Ilya Baibikov イリヤ?バイビコーフ
草月流華道家。ロシア?モスクワ出身のユダヤ人、神戸在住。神戸で生け花の講師を務める傍ら、エルサレム、テルアビブ、ストックホルムなどでワークショップを行う。

展示作品数

全50作品を展示予定

主催

東京外国語大学 総合文化研究所

その他

  • 入場無料、事前予約不要
  • 会場での写真撮影は可能です。撮った写真をSNSに投稿する場合は、ハッシュタグ「#домдымдом」や「#homesmokehome」を付けていただけると幸いです。

お問い合わせ

dom[at]dym-dom.art([at]を@に変えて送信ください)

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※取材のお申し込みは、下記までお願いします。

東京外国語大学 広報?社会連携室 広報係
TEL:042-330-5151
Email:koho[at]tufs.ac.jp([at]を@に変えて送信ください)

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