多和田葉子ワークショップ&朗読会 海を越える『献灯使』 翻訳のなかで声となる言葉たち
日時
2021年5月19日(水)18:00?20:00
場所
Zoomウェビナーでのオンライン開催
内容
東日本大震災と原子力発電所の危機的な事故から今年で10年となります。多和田葉子さんはベルリンでの反原発デモでもスピーチによって原発廃止を訴えていますが、それとともにさまざまな作品のなかに、そのメッセージが織り込まれています。とりわけ2014年に発表された『献灯使』は、ある大震災後の日本の近未来の姿を不気味に描き出しています。この「ワークショップ&朗読会」では、東京外国語大学の学生たちを中心として、英語、ドイツ語、チェコ語、ポルトガル語(ブラジル)、ロシア語、韓国語、中国語(台湾)、タイ語、トルコ語の翻訳(対訳付き)によって、『献灯使』のメッセージをまさに海を越えて浮かび上がらせてゆきます。この言葉遊びに満ちた作品は、翻訳のなかでどのような姿をあらたにとることになるでしょうか。
登壇者
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多和田葉子
小説家?詩人。日本語とドイツ語で執筆活動を行う。ベルリン在住。日本では芥川賞、泉鏡花文学賞、伊藤整文学賞、谷崎潤一郎賞、野間文芸賞、読売文学賞、朝日賞、紫綬褒章他多数。ドイツでは、シャミッソー文学賞、ゲーテ?メダル、クライスト賞受賞。また、2018年『献灯使』で全米図書賞翻訳部門(翻訳:マーガレット満谷)受賞。『犬婿入り』『容疑者の夜行列車』『雪の練習生』『地球にちりばめられて』『星に仄めかされて』他作品多数。 -
満谷マーガレット(ゲスト講師)
共立女子大学名誉教授、翻訳者。多和田葉子『献灯使』の翻訳が、2018年の全米図書賞(The 69th National Book Awards)翻訳部門を受賞。
司会
- 山口裕之(東京外国語大学教授、ドイツ文学?文化、表象文化論、翻訳理論)
備考
- 使用言語:日本語(その他、9ヶ国語?対訳付き)
- 参加費無料
- 事前申し込みが必要です。(定員500名。本学学生優先。先着受付順。定員に達した場合参加をお断りさせていただくことがございます。)
参加ご希望の方は、5月10日(月)5月14日(金)までに下記URLより事前登録をお願いいたします(締切を延長しました。)
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_BYLfsnWGRL6KDqX0ItP9JA
お問い合わせ先
総合文化研究所(tufs422ics[at]tufs.ac.jp ※[at]を@にかえて送信してください。)
主催
東京外国語大学 総合文化研究所
共催
東京外国語大学 言語文化学部