東京外語会共催講演会で、日英通訳?翻訳実践プログラムの大学院生が通訳を実践
2024.11.05
2024年10月29日(火)、研究講義棟101教室で行われた東京外語会(東京外国語大学同窓会)との共催によるシャーリー?ヒグチ氏の来日特別講演会において、大学院日英通訳?翻訳実践プログラムの通訳実習が行われました。通訳を担当した生井みなみさん(大学院博士前期課程2年)は、シャーリー?ヒグチ氏による講演やパネルディスカッションで、逐次通訳を担当しました。
生井さんの通訳実習レポートを紹介します。
通訳実習レポート 生井みなみさん(大学院日英通訳?翻訳実践プログラム 博士前期課程2年)
今回の講演会では、シャーリーさんによる「日米アメリカ人の強制収容」に関する講演やパネルディスカッションでのコメントを、英語から日本語に逐次通訳しました。本番まで、事前にいただいたスライドやシャーリーさんが過去に行ったご講演の動画をもとに用語リストの作成や強制収容の歴史のリサーチ、想定原稿を使った通訳練習などの準備に励みました。
実際の観客の皆様を前にし、登壇者の皆様と同じステージに立って、逐次通訳をすることは、これまで経験してきた同時通訳実習とは全く異なる緊張感や難しさが伴うものでした。
自分のパフォーマンスを振り返ってみると、シャーリーさんのお心遣いでものすごくゆっくりと、1?2文ずつ話してくださったにも関わらず、正確さや聞きやすさ、わかりやすさなどの面で、満足いく訳し方ができた部分よりも、そうでない部分の方が遥かに多かったです。講演が終わり、「なぜあんなに簡単な言葉が出てこなかったのか」「どうしてあのような訳し方をしてしまったのか」と幾つもの反省点が次々と浮かび上がり、悔しさと申し訳なさでいっぱいになりました。
同時に、その分、自分の弱点や課題をしっかりと認識できたことは、今後に向けての大きな糧となりました。次の実習では、今回の学びを活かし、よりよいパフォーマンスができるよう、引き続き努力していきたいと思います。