TUFS Cinema 「中世の光と影：書物をめぐる冒険」②「炎のアンダルシア」を上映
2024.07.11
2024年7月7日（日）、東京外国語大学 アゴラ?グローバル プロメテウス?ホールにて、「中世の光と影：書物をめぐる冒険」②として「炎のアンダルシア」の上映が行われました。
「中世の光と影：書物をめぐる冒険」は、争乱や迫害に絶えず脅かされながらも、人々に生きる希望を与え、知の継承を可能たらしめてきた書物をテーマとした広義の中世映画2本の上映会です。2回目となる今回は、12世紀のアンダルス（イスラーム?スペイン）世界で活躍した実在の哲学者?知識人で大法官のイブン?ルシュド（ラテン名アヴェロエス）を主人公にしたエジプト?フランス共同制作の映画を取り上げました。
カリフの座を巡る宮廷内の陰謀と若者を取り込むセクトの暗躍によってアヴェロエスの追放?焚書がなされようとする危機に、彼と教え子や家族が立ち向かいます。 歌や踊り、すべて実写による大立ち回りなど、エンタメ要素をふんだんに盛り込みつつ、「思想の羽ばたきは誰にも止められない」というシャヒーン監督の熱いメッセージが伝わる作品でした。
上映後のトークでは、西南学院大学の押尾高志准教授が、本作の時代背景やロケ地などを解説しました。猛暑日にもかかわらず、多くの方の参加があり、活発な質疑応答が行われました。
