コミュニティ通訳研究ゼミ学生が世界の「福祉」をテーマに府中市民と交流
2024.07.11
本学では、言語文化学部コミュニティ通訳研究ゼミの学生が「インターンシップ」の一環として、毎年さまざまなテーマで、府中市ならびに府中国際交流サロンとの協働で「交流会」を開催しています。
三者の連携企画である交流会は、府中市に暮らす外国人を含む府中市民を主な対象としており、本学の学生との交流を通し、広く多文化共生について考える機会となっています。
今年度は「福祉ってなんだろう?~幸せを探す地球一周~」というタイトルで、2024年7月5日(金)に交流会を開催しました。
当日はまず、韓国やベトナム、サウジアラビア、チェコ、アメリカ、ブラジルなど、学生がそれぞれ日ごろ学んでいる専攻言語が話される国?地域における福祉のあり方やユニークな福祉サービスなどについて、「やさしい日本語」を用いて紹介しました。交流会はオンライン(ZOOM)による開催となったため、その後はブレークアウトセッションを活用し、グループに分かれ、発表に関する感想や意見の交換を行いました。当日は学内外から60名を超える多くの参加者があり、活発な交流会の場となりました。
秋学期には、継続して「福祉」をテーマとし、「外国人のための生活便利帳」の作成に取り組む予定となっています。
以下、参加した学生のコメントをご紹介します。
遠藤 花愛さん (言語文化学部 ベトナム語 3年)
当初は発表のテーマ設定に苦心しましたが、「福祉」というキーワードから広がる多様な内容を扱ったことで、参加された皆様に楽しんでいただけたようで嬉しかったです。
発表時間が限られる中、「やさしい日本語」での発表のために直前まで調整し、最善を尽くしました。多くの方にお集まりいただけたこと、そして温かいフィードバックをいただけたことが励みになりました。
この経験を今後の学びに生かしていきたいと考えております。ありがとうございました。
柴田 凜奈さん (言語文化学部 英語 3年)
「福祉」と言われても、具体的に福祉とはどういうことなのか分からない。「福祉って何だろう?」という我々が当初抱いた疑問をそのままタイトルに込めました。発表を通して我々自身も、専攻地域における文化や課題、そしてそれを改善するための福祉政策について理解を深めることができました。政治や宗教、文化と複雑に絡み合う福祉政策をどのように「やさしい日本語」で伝えるかということを考えた経験は、今後の学習においても非常に意義のあることだったと感じています。本交流会を通じて、「福祉って何だろう?」という疑問に少しでも答えを出すことができたなら、とても嬉しく思います。