民族誌映画『アズマリ-声の饗宴-』上映会を開催

2024.06.20

2024年5月24日(金)、アゴラ?グローバル プロメテウス?ホールにおいて、TUFS Cinema民族誌映画『アズマリ-声の饗宴-』上映会を開催しました。

本作品は、エチオピア北部の地域で弦楽器マシンコを演奏し歌ってきた世襲の職能集団「アズマリ」をめぐる民族誌映画です。アジスアベバ(エチオペア)で活動するアズマリ、ソロモン?アイヤノー氏による即興的なパフォーマンスを追うとともに、ソロモンと彼の親族、聴衆、そして制作者である川瀬慈氏との対話を描くことで、アズマリ音楽の変容、真正性、継承をめぐる問題を捉えた作品でした。

本編上映後、「観察映画」の手法に基づき、数々のドキュメンタリー映画の名作を生み出してきた映画監督の想田和弘氏(Laboratory X)による解説を踏まえて、想田氏と本作の制作者である国立民族学博物館の川瀬慈教授によるトークセッションが行われました。トークの内容は被撮影者との関係の築き方やエチオピア社会の変容、映像の捉え方をはじめ多岐にわたり、映像によってどのように文化を捉えるかについての意義深い議論が繰り広げられました。

当日は平日にもかかわらず学内外から100名を超える来場があり、大変盛況な会となりました。

川瀬氏(左)、想田氏(右)による上映後トーク
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