コミュニティ通訳研究ゼミ学生が世界の「家」「家族」をテーマに府中市民と交流
2023.07.10
本学では、言語文化学部コミュニティ通訳研究ゼミの学生が「インターンシップ」の一環として、毎年さまざまなテーマで、府中市ならびに府中国際交流サロンとの協働で「交流会」を開催しています。三者の連携企画である交流会は、府中市に暮らす外国人を含む府中市民を主な対象としており、本学の学生との交流を通し、広く多文化共生について考える機会となっています。
今年度は「遊びに行こう 世界のおうち~家族と住まいの世界旅行~」というタイトルで、2023年7月7日(金)に交流会を開催しました。当日はまず、中国やインドネシア、パキスタン、イギリス、アルゼンチンなど、学生がそれぞれ日ごろ学んでいる専攻地域における家族のあり方や家の構造などについて「やさしい日本語」を用いて紹介しました。交流会はオンライン(ZOOM)による開催となったため、その後はブレークアウトセッションを活用し、グループに分かれ、発表に関する感想や意見の交換を行いました。当日は学内外から多くの参加者があり、活発な交流会の場となりました。
秋学期には、「住民登録」をテーマとし、「外国人のための生活便利帳」の作成に取り組む予定となっています。
以下、参加した学生のコメントをご紹介します。
江畑実咲さん(言語文化学部 英語 3年)
「住まいと家族」という日常に根差したテーマを扱ったので、リサーチを行う中でその地域に暮らす人たちの考え方や文化まで知ることができ、発表する学生側としても興味深いことばかりでした。学生全員が積極的にリサーチし、話したい内容が山ほどあったので、時間内に収まるのか不安もありましたが、予定通りの時間で無事に終えることができ、ほっとしています。「みんなで話そう」のコーナーでは学内にとどまらず、学外の方ともお話することができ、大変貴重な機会となりました。
三澤創さん(言語文化学部 ウルドゥー語 3年)
今回のプロジェクトを通し、国際交流サロンへの訪問や発表など、日本語を学習する外国人の方々にとって「やさしい日本語」とはどのようなものかについて深く考える大変貴重な機会を得ることができました。また、日本語学習者の立場に立つことで、そのような方々が抱える課題によりアプローチすることもできました。これらの経験は、この先、ゼミや秋学期の授業にて活かしていきたいと感じております。最後に、交流会の開催や国際交流サロン訪問に協力して頂いた府中市民協働推進部多様性社会推進課多文化共生係の皆様、府中国際交流サロンの皆様、本当にありがとうございました。