山形スタディツアー報告会開催
2018.10.10
2018年10月3日(水)、山形県4市町(寒河江市?白鷹町?高畠町?飯豊町)の協力のもと行われた授業「インバウンド推進?地域活性化のためのスタディツアー」の全体報告会が行われました。
この授業は、日本社会が構造的に抱える問題を現地で考える機会を持つとともに、地域の活性化に資するインバウンド推進のありかたを、地域住民とともに探ることを目的に企画され、7月17日(火)~24日(火)に7泊8日で実施しました。各自治体では、7月24日(火)に地元報告会を実施し、多くの地域の方々のご賛同を得ることができました。今回の報告会は、3つの自治体参加学生が一同に介して、お互いの成果を全体に披露するために行われました。なお、本報告会に先立って、本スタディツアー実施関係者による反省会をおこない、今年度の問題点を洗い出し、次年度に向けた改善点の話し合いを実施しました。
夏学期に開講されたこの授業では、本学の日本人学生と留学生31人がともに山形県寒河江市、高畠町、白鷹町のいずれかに滞在し、地域の歴史や文化、現在の産業などを学び、地元企業や観光協会等でインターンシップを行いました。また、インバウンドを推進するためにどのようにすればよいか、あるいは地元企業の製品を海外輸出するにはどのようにすればよいか、課題解決型学習を行い、さらに滞在した地域の魅力を海外に住んでいる人向けに多言語で発信するコンテンツ作成を行いました。そして、これらの成果をブログにまとめ共有し、公開しました。
東京外国語大学 山形スタディツアーHP:https://tufsyamagata.jp/
本授業実施にあたっては、株式会社JTBグローバルマーケティング&トラベル(JTBGMT)及び独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)、そして山形県の協力を賜りました。
報告会では、両学部を代表して吉田ゆり子国際社会学部長の挨拶の後、白鷹町、寒河江市、高畠町の順で参加学生が、スタディツアーの活動内容?課題解決型学習の成果(企業や自治体への提言)?製作したインターネットコンテンツの成果を発表し、それぞれの自治体関係者の方からコメントをいただきました。自治体の方からは、「家族が増えたように思っている」という発言もあり、学生達と地域の方々との絆が生まれたことが示されていました。その後、ブログ(東京外国語大学 山形スタディツアー)の紹介がされました。最後に、冬学期にスタディツアーを実施する山形県飯豊町から飯豊町の紹介とプログラムの概要紹介が行われました。
報告会には、山形県の5つの自治体関係者、山形県関係者、JETRO山形、JTBGMT座間久徳代表取締役社長、そして本学卒業生で本スタディツアー発起人のお一人である荒川詔四氏(ブリジストン相談役)をはじめ、教員や学生たちで113教室が満席になるほどの盛況のうちに終了しました。報告会終了後も、参加学生たちは自治体関係者を取り囲む輪ができ、しばらく話題がつきないようでした。