【出版会新刊】『数字はつくられた 統計史から読む日本の近代 』佐藤正広 著(3/15発売)

2022.03.15

東京外国語大学出版会より、『数字はつくられた 統計史から読む日本の近代 』が2022年3月15日に刊行されました。21世紀の「統計不信問題」にも通底する統計のあり方から、日本における近代化の意味を問う1冊です。歴史的統計データの利用法の解説付きです。

【ジャンル】人文書(日本史?統計学)
【版?頁】A5判? 上製薄? 344頁
【本 体】2800円+税
【ISBN】978-4-904575-95-6 C0021
【出版年月】2022年3月15日発売

本の内容

統計制度の歴史が、日本社会の特質を物語る

近代西欧で生み出された統計制度は、幕末維新期に日本に移入され、「場」の論理と折り合いをつけながら、その時々の関心と合理性にしたがって実施されてきた。21世紀の「統計不信問題」にも通底する統計のあり方から、日本における近代化の意味を問う。歴史的統計データの利用法の解説付き。

目次

第一部 日本の近代化と統計
 第一章 はじめに
 第二章 日本の統計史――西欧との比較から
 第三章 日本における統計史の時代区分
 第四章 革命政府明治国家の縮図――一八八四年
 第五章 近代国家の安定と社会構造の変化――一九二〇年
 第六章 戦時体制の国家と社会――一九四〇年
 第七章 まとめ
第二部 歴史的統計を利用するにあたっての基礎知識
 第八章 歴史統計を利用する際に知っておくべきこと
 第九章 統計の分類表
 第十章 統計資料の探し方
統計関係年表


著者紹介

佐藤正広(さとう?まさひろ)

1955年生まれ、1977年埼玉大学経済学部卒業、1985年一橋大学大学院経済学研究科修了。一橋大学専任講師、助教授、教授、特任教授を経て、2019年より東京外国語大学大学院国際日本学研究院特任教授。専門は日本経済史、統計資料論。 主な著作:『国勢調査と日本近代』(岩波書店、2002年)、『帝国日本と統計調査――統治初期台湾の専門家集団』(岩波書店、2012年)、『国勢調査――日本社会の百年』(岩波書店、2015年)、『近代日本統計史』(編著、晃洋書房、2020年)

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