【出版会新刊】『植民地の偉大さと隷従』アルベール?サロー著、小川了 訳(1/6発売)
2021.01.18
本学の小川了名誉教授 翻訳のアルベール?サロー著『植民地の偉大さと隷従』が、2021年1月6日に、本学出版会から刊行されました。
『植民地の偉大さと隷従』アルベール?サロー著、小川了 訳
(2021年1月6日刊行)
本の内容
〝植民地事業?に伴う本来的な矛盾について考えるために。初邦訳。
1931年、パリ郊外で開催された国際植民地博覧会にあわせて、第三共和政期フランスを代表する植民地理論家であったアルベール?サローが執筆?公刊した本書は、博覧会開催期間中、驚くべきスピードで版を重ねた。フランス植民地主義が隆盛を誇ったこの時期に、サローはどのような内省と葛藤を抱えながら、時代の思潮と対峙していたのか――。植民地経営という事業が内在的に包含せざるを得ない矛盾について、今一度考え直すための恰好の書。
出版社:東京外国語大学出版会
ジャンル:歴史学(西洋史?植民地史)
版?頁:四六判?上製?372頁
本体:2700円+税
ISBN:978-4-904575-84-0 C0022
著者紹介
アルベール?サロー(Albert Sarraut)
1872年(普仏戦争敗戦の翌年)7月、フランス、ボルドーにて生まれる。パリに進出後、急進社会党に属し、植民地統治問題に関心を深める。インドシナ植民地連邦総督を二度務め、その後植民地大臣、海軍大臣、内務大臣、国務大臣、さらに首相の要職を各々数度にわたって歴任した。第三共和政期フランスを代表する植民地理論家であり、1923年に発表した『フランス植民地の開発』(La mise en valeur des colonies fran?aises)は675頁に及ぶ大著であり、その中でサローはフランス領植民地各々の資源、開発状況等を詳説しているが、植民地での衛生環境、社会教育環境を充実させる必要を強調している。1962年11月、パリにて没した。
小川 了(おがわ?りょう)
1944年生。東京外国語大学名誉教授。西アフリカ、セネガルを中心にした民族学?歴史を専攻。著書に『第一次大戦と西アフリカ フランスに命を捧げた黒人部隊「セネガル歩兵」』(刀水書房、2015年)、その他。
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