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2012年2月 月次レポート(村松恭平 スイス)

月次レポート(2月) 村松恭平

2月後半になると非常に厳しかった寒波もようやく去り、3月に入った現在も多少は肌寒いものの、だいぶ過ごし易くなった。来年の冬以降も寒波が来ないとは限らないので、今後の研究派遣者には注意を促したい。零下10℃を下回る気温は東京では経験しないであろう。2週間程続いた寒波の経験から、外出する際には厚手のコート、手袋、帽子は必須で、必要最低限の外出に留めるのがよい。一方、アパートや図書館内の場合、室内温度は大体一定に保たれており暖かいので、室内では快適に過ごせる。(この点はジュネーブではほとんど問題ない。)
 2月中旬より、新学期が始まった。前学期では指導教官であるJovanovic教授のゼミナールも含め、欧州経済統合に関連する講義に週3,4コマの頻度で参加していたが、今学期は論文の進捗を勘案しながら研究最優先で時間配分を決めたいと思っている。今学期の基本カリキュラムを確認してみて、特に欧州(EU)政治?経済分野に関連した講義?ゼミナールが豊富に開講されている、というのが欧州研究所の印象である。
 (今学期に開講される授業テーマを、参考のためいくつか記載する:Questions conceptuelles et normatives de l'intégration européenne / Aspects sociologiques de la construction européenne / Villes et régions dans l'intégration européenne / Les politiques scient, éducatives et culturelles de l'UE / Théories politologiques de l'intégration européenne / Relations économiques entre l'UE et les pays en développement 他)
 研究の進捗については、マイペースにコツコツと論文執筆を進めている。(具体的な研究方針は、先月のレポートをご参照お願いします。)来月3月中にそれまでに書いた論文を一度提出し、再度Jovanovic教授よりアドバイスをいただく予定なので、執筆内容はもちろん、ある程度の執筆分量も目標として進めている。一方で、最終的な修士論文の提出までには帰国後5カ月程あるので、興味を持った文献や必要な文献は今のうちに多く集めて、日本でも研究を深められるようにしたい。
 自身の研究内容とは少しずれてはしまうが、ジュネーブで研究滞在をしている機会を活かし、4月初旬に開催されるInternational Congress on Energy Securityにも参加を申し込んだ。本国際会議については欧州研究所から情報をいただいた。United Nations Office in Geneva, Director GeneralのスピーチやProfessor, Jacques Attali氏の講演も聞けるので、楽しみにしている。Energy Securityの問題は現状の欧州が抱える政治?経済分野にも大きく影響を与えるので、視野を広げるのにも役に立つだろうと考えている。

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 ※写真は寒波の際のアパート周辺の様子と、現在(3月初旬)のBastions公園の風景

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