2012年7月 月次レポート(柏崎正憲 ドイツ)
東京外国語大学 短期派遣EUROPA 月次レポート(2012年7月分)
2012.08.01 柏崎正憲
概要
早稲田大学高等研究所の任期制研究員に応募。
論創社(東京)より出版予定のアンソロジー『新自由主義グローバリズムと近代世界システム』への記事執筆の依頼を、編者の三宅芳夫(千葉大学)より受ける。
カナンクラム教授との月例面談は8月に延期。
成果
早稲田大学高等研究所の任期制研究員に応募するにあたって、研究計画書を作成したが、その作業をつうじて、4ヶ月のあいだにサーヴェイした諸研究を整理し、また自分自身の向こう数年の研究のより具体的な計画を立てることができた。このことは、8?9月に執筆予定の、EUの制度体とその構成諸国家との構造的関係に関する研究論文を執筆するうえでの、有益な準備作業となった。
論創社(東京)より出版予定のアンソロジー『新自由主義グローバリズムと近代世界システム』への記事執筆の依頼を、編者の三宅芳夫(千葉大学)より受けた。記事内容は、ラルフ?ミリバンド『現代資本主義国家』の書評である。このテクストは、1960年代末という、福祉国家的?フォーディスト的政策から新自由主義的政策への転換期における、前者の時期に対応する国家の理論的研究のひとつである。これを新自由主義とグローバル化の時代においていかに読み直しうるかを提示することが、筆者に与えられた課題と言える。これも9月末がしめきりとなっており、夏のうちに執筆する予定である。
派遣先大学(マールブルク大学?ドイツ)との連絡状況
指導教員のジョン?カナンクラムとの今回の会合は、26日の予定であったが、カナンクラム教授の急用により、8月9日に延期となった。今月に作成した研究計画をドイツ語に翻訳し、教授の意見を伺う予定。