東京外国語大学では、「Black Lives Matter 運動から学ぶこと―多?化共?、サステイナビリティについて考えるために―」と題し連続セミナーを開催しています。
第4回のテーマは「『差別を支えてきたもの』はなにか」です。当センターにも所属する中山裕美准教授と、本学の山内由理子准教授、学生団体のみんがおキッチンとMoving Beyond Hateがスピーカーを、武内進一センター長が司会を務めます。
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今日の世界では、「差別」は「いけないこと」であるという了解が存在し、差別を禁止する様々な取り決めが存在している。これは、差別により引き起こされた様々な悲劇を繰り返さないようにという国際的?国内的取り組みの成果であったはずだ。しかし、アメリカに始まり世界中に広がったBLM運動が浮き彫りにしたのは、そうした取り決めにもかかわらず、マイノリティへの差別のまなざしは存在し続けているということであった。
本セミナーでは、このような問題の根幹には『差別を支えてきたもの』が私たちの日常に潜んでいるという現実に目を向ける。そして、差別の対象となる人々への支援に携わっている学生団体のメンバーとともに、いとも簡単に社会の分断を招いてしまうにもかかわらず、往々にして「見えない/見えにくい」『差別を支えてきたもの』と、どのように向き合っていけば良いのかを考える機会としたい。
◆講演タイトル:『みえない/みえにくい』差別―学生と共に考える―
◆講演者:
中山 裕美(大学院総合国際学研究院?准教授)
山内 由理子(大学院総合国際学研究院?准教授)
学生団体 みんがおキッチン
みんなの笑顔×ミンガラーバー(ビルマ語で"こんにちは")。食で始まる難民との出会いからみんなの笑顔を生みたい、そんな思いを込めた団体名のもとで、「食」という身近なものを通して日本に暮らす難民について知ってもらうことをめざす学生団体。学食での「難民の故郷の味」提供や、自主的な学習会を企画?開催している。
学生団体 Moving Beyond Hate
Moving Beyond Hateは、日本そして世界から人種/民族?障がいなどに基づくあらゆる差別をなくすために、新しい反差別運動をつくっています。10?20代の若い世代を中心に、差別にNOと言わない空気を突き破り、日本や世界からあらゆる差別の根絶をめざす学生団体です。
◆司会:武内 進一(東京外国語大学現代アフリカ地域研究センター?センター長、同学大学院総合国際学研究院?教授)
◆日時:2021年1月20日(水)17:40~19:10
◆場所:Zoomでのオンライン開催
◆使用言語:日本語
◆参加費:無料
◆事前申し込み:必要。こちらより事前のお申し込みをお願いいたします(1月15日(金)正午(日本時間)〆切)。
◆共催:東京外国語大学多文化共生研究創生WG、海外事情研究所、現代アフリカ地域研究センター
◆協力:みんがおキッチン、Moving Beyond Hate
◆問い合わせ先:BLM-seminartufs.ac.jp(連続セミナー担当)
★BLM連続セミナーの今後開催予定テーマ
?2月10日(水):グローバリゼーション、アフリカ、BLM ほか