東京外国語大学では、「Black Lives Matter 運動から学ぶこと―多?化共?、サステイナビリティについて考えるために―」と題し連続セミナーを開催しています。
今回のセミナーは、2部構成となり、第1部は神戸市外国語大学および東京外国語大学の教員、在学学生限定です。第2部のみ一般の方にご参加いただけます。
第3回のテーマは「「社会の中の分断と融和」。当センターの出町一恵准教授と神戸市外国語大学の太田悠介准教授がスピーカーを、武内進一センター長が司会を務めます。
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かつての奴隷制、強制労働や植民地主義を経て成立した国々の社会には、現在もその歴史と影響が残っている。米国での黒人への差別と同様に、フランスやイギリスをはじめとしたヨーロッパの国々でも、主に旧植民地の国々にルーツを持つ人々や移民への差別が残る。奴隷貿易や植民地経営はグローバル経済としての営みであった。BLM運動に顕れた社会の中の分断も、資本主義経済の進展の帰結と捉えることができる。本セミナーでは、米国、フランス、そして日本において、かつては少なくとも被支配層や経済的弱者ではなかったはずの人々が差別や暴力へと追い立てられる経済的背景について考える。また、広がりつつあるように見える社会の分断から融和へとつながる道を探るべく、反人種主義をめぐる思想的な考察についても深める機会としたい。
◆講演者/講演タイトル:
出町一恵 (東京外国語大学大学院総合国際学研究院、現代アフリカ地域研究センター?准教授)
「格差と没落―抑圧者の恐怖心」
太田悠介 (神戸市外国語大学総合文化コース?准教授)
「反人種主義のフランス思想―エティエンヌ?バリバール」
◆オープニング:青山亨(東京外国語大学大学院総合国際学研究科長)
◆司会:武内進一(東京外国語大学現代アフリカ地域研究センター?センター長、同学大学院総合国際学研究院?教授)
◆日時:2020年12月23日(水)17:40~19:40
◆場所:Zoomウェビナーでのオンライン開催
◆使用言語:日本語
◆参加費:無料
◆事前申し込み:必要(東京外国語大学?神戸市外国語大学の大学院合同セミナー第9回の第2部として開催されます。両大学の在学学生優先。先着受付順)
こちらより事前のお申し込みをお願いいたします(12月18日(金)正午(日本時間)〆切)。
◆共催:神戸市外国語大学大学院外国語学研究科、東京外国語大学多文化共生研究創生WG、大学院総合国際学研究科、現代アフリカ地域研究センター、海外事情研究所、国際日本研究センター
◆問い合わせ先:BLM-seminartufs.ac.jp(連続セミナー担当)
★BLM連続セミナーの今後開催予定テーマ
?1月20日(水):『差別を支えてきたもの』はなにか
?2月10日(水):グローバリゼーション、アフリカ、BLM ほか