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留学1か月半、ガーナ人留学生の日常

2018年5月16日(水)

4月より1学期間、交換留学生として東京外国語大学で学んでいるガーナ出身のチャールズ?アチャンポン?アジェベン君が来日して1か月半が経過しました。チャールズ君はトヨタ?ガーナ社から渡航費を支援いただいたおかげで留学がかない、本学にとって、学部学生としては初めてのガーナからの留学生となりました。

チャールズ君にとって今回の渡日は、生まれ育ったガーナを離れて初めての海外。渡日直後は、常夏の母国とは異なる気候に初めて触れて日々「寒い」と震え、日本の食べ物になかなか親しめず、私たちも心配していました。しかし、1か月半が経過した現在では、毎日履修している日本語の授業でみるみる日本語を吸収し、好きな日本食はおにぎりと味噌と、すっかり日本での暮らしに馴染んでくれています。

東京外語大には留学生を受け入れるシステムが整っていますが、アフリカの学生にとっては渡航費のねん出が大きな壁となり留学を阻んでいます。チャールズ君に航空券を支給してくださったトヨタ?ガーナ社、そしてアフリカからの留学生5名分の招へいに係る費用をご支援くださっている矢崎総業株式会社のように、協賛いただける企業からの支援、および、クラウドファンディングを通じての一般の方からの寄附を通じて、アフリカから1人でも多くの若者たちを日本へ招くことが、現代アフリカ地域研究センターの目標の1つです。

本日は、チャールズ君本人より、平均的な1週間のスケジュールについて紹介させていただきます。

原文は和訳文のあとに続きます。

【東京外大での僕の学生生活】

4月には国際社会学部アフリカ専攻の新入生オリエンテーションで多摩動物公園へ

東京外国語大学で学ぶことは、人生を変えるほどの経験です。毎日、目覚めるたびに新しい冒険と刺激的な経験が僕を待っているのです。授業のスケジュールはきつくはありませんが、僕が履修している週10コマの授業では日本の美しさに触れることができます。毎日、午前中には日本語の授業があり、そのほかに国際関係、国際問題、国際開発研究、社会科学統計、映画分析の授業を履修しています。

月曜日は午前中に日本語の授業があるのみで、残りの時間は自由に使うことができます。ほとんどの場合、この時間にはやり終えていない授業課題をやって過ごします。また、夕方は授業の復習に費やします。火曜日は2限と4限に授業があり、授業後は、大学の体育館で2時間、合気道の練習をします。水曜日も同じように授業をとっていますが、お昼には、現代アフリカ地域研究センターのスタッフやアフリカからの留学生、アフリカについて学んでいる日本の学生と一緒に昼食をとります。最近では、この時間に日本語を学び練習することを楽しんでいます。木曜日は1週間の中で最も忙しく、1限から3限まで続けて授業があり、その後、合気道の練習に行きます。木曜日はとても疲れるのですが、翌日は授業が2コマだけなので、しっかりと体を休められます。そして、週末には楽しみがあります。土曜日の午前中は食料品の買い出しに行き、その後はホストファミリー(※)と出かけたり、翌週の分の食事を用意したりします。また、土曜日にも合気道の練習をします。日曜日はだいたい、留学生の友人たちと近所を散歩し、ちょっとした観光をします。

東京外国語大学で過ごした数週間で、たくさんのことを学びました。規律を守り、時間を意識して行動するようになりました。また、異文化への理解も深まりました。。東京外国語大学での生活は僕にとって唯一無二の経験であり、他の皆さんにもこの経験を味わってもらえたらと願っています。

チャールズ?アチャンポン?アジェベン

毎週水曜日はセンター員や日本人学生、そのほかの留学生らと一緒にランチ

Studying in TUFS is a life-changing experience. I wake up every day to face new adventures and exciting experiences. My schedule is loose, although I have ten classes a week which allows me to explore the beauty of japan. I am studying the Japanese language which is every morning of every day of the week and other courses like international relations, global issues, international development studies, statistics for social sciences and film analysis.

On Mondays I only have Japanese class in the morning then I have the whole day to myself. In most cases, I use some part to finish assignments I could not finish. And in the evenings I do a review for my classes. On Tuesdays, I have classes on the second period and the fourth period. After my classes, I go for a two-hour Aikido practice at the school's gymnasium. Wednesdays also follow the same class arrangement except during lunch breaks, I have my lunch with the staff of the African Studies Center, some African students studying at TUFS and also some Japanese students doing African Studies. I have come to enjoy this period very much because it offers the opportunity for me to learn and practice Japanese. Thursdays are the busiest of all my days, my class begin in the first period and continuing through to the third period after which I go for Aikido training. I get very tired on Thursdays but I have only two classes the following morning so it is no worry for me getting well rested. I have my fun on weekends. I go for groceries shopping on Saturday mornings and if I don't have to go and meet my host family on either Saturday or Sunday, I prepare my food for the coming week. I go for Aikido practice on Saturdays too. Most of my Sundays are spent with my fellow international students going for sightseeing of little walk around the vicinity.

The few weeks I have been here at TUFS has taught me a lot of things. I have come to be punctual, disciplined and time conscious. It has also deepened and shaped my understanding of life and the other cultures around me. This is a unique experience I have come to enjoy and I hope everyone does too.

Charles Acheampong Agyebeng

※チャールズ君は東京外語大の寮でひとり暮らしをしていますが、「日本の暮らし?文化に触れたい」との希望から、ボランティア団体の仲介で日本人のご家族と月に何度か交流する機会を持っています。