7月22日、アクラを往訪中の当センター一団(武内センター長および松波、桐越特任研究員)は、トヨタガーナ社の梶浦卓也社長と面談し、本学が大学間協定(MOU)を結ぶガーナ大学からの留学生支援措置について、覚書を取り交わしました。これは、同社から、MOUに基づくガーナ大学からの交換留学生2名に対してアクラ?東京間の往復航空券を支給するというお申し出を受けてのもので、その内容をトヨタガーナ社と本学との間の覚書として文書化しました。梶原社長からは、ガーナ大学との留学生交換事業の発展に向けて、積極的なご意見をいただきました。
24日、一団はガーナ大学のIPO(International Programmes Office)を訪問し、ダニエル?ホルメク氏と面談しました。ガーナ大学は38,000人の学生を有し、50か国以上から留学生を受け入れている実績があることから、本学との留学生交換についても前向きな意向を示していただきました。
また、同大学内にある野口記念医学研究所共同研究センターにて、東京医科歯科大学の大橋拠点長および林特任講師にお目にかかる機会がありました。東京医科歯科大学はガーナ大学に拠点を持ち、長く活動を続けておられます。10年近くガーナでお仕事をされている大橋拠点長から示唆に富むお話をたくさん伺うことができ、こうした情報は日本の関係者の間でもっとシェアされるべきだと強く感じました。
その後、一団は在ガーナ日本大使館を訪問し、梅津参事官および山下書記官に当センターの設立目的や今後の目標をお伝えしました。また、ガーナ大学との交換留学の実現に向けた具体的な課題についても、アドバイスをいただきました。
翌25日、一団はガーナ大学のORID(Office of Research, Innovation & Development)を訪問しました。ORIDではオベング?アジェイ教授、アフア?イェボア氏と面談し、留学生交換に関する情報交換がおこなわれました。オベング?アジェイ教授からガーナ大学内の研究機関や主要な研究の紹介を受け、共同研究の可能性についての話し合いがなされました。
また、一団は同大学のアフリカ研究センター(IAS: Institute of African Studies)を訪れ、センター長のゾドジ?ツィカタ教授やオスマン?アルハサン氏、エドワード?ナンビネ氏、ステファン?アチャンポン氏らと面談し、IASには30名以上のスタッフが在籍し、ガーナに限らず広くアフリカについての研究がおこなわれている旨の説明を受けました。その後、当センターとIASそれぞれのメンバーの研究内容の紹介がなされ、今後の両者間の共同研究の可能性について活発な意見交換がおこなわれました。
ガーナ大学を後にした一団は、在ガーナJICA事務所を訪問し、米林次長および梯所員に留学生交換やアフリカ拠点の設立、日本国内の大学?組織間のネットワーク形成の構想をお伝えしました。米林次長からは、とくにJICAと大学間の連携について積極的なご意見をいただきました。
一団は26日にガーナを発ち、次の訪問国である南アフリカへと移動しました。