2019年12月13日（金）、学生主体の「アフリカンウィークス2019」の企画で、親指ピアノ演奏家のサカキマンゴーさんを招いてトークライブを開催しました。会場には学生や研究者のみならず多くの一般の方々、アフリカからの留学生らも来場し、サカキマンゴーさんの独特の音楽の世界とユーモアあふれるトークを楽しみました。

サカキマンゴーさんはアフリカの楽器や故郷である南九州の楽器を使って、アフリカ生まれの有名な楽曲やサカキマンゴーさんオリジナルの楽曲をたくさん披露してくださいました。サカキマンゴーさんがその場で演奏した音をさまざまな機材で加工して重ねるなどしているため、単独の演奏ではなく、数人や数十人の演奏者?歌い手がいるような重厚な音楽が楽しめました。そして各楽曲によって、まるでアフリカの町の中にいるような、または空を飛んでいるような、トリップしたような、そういう不思議な感覚が全身を包み込む90分間でした。演奏の合間には、アフリカ各国をフィールドワークで訪れた際に出会った、現地の方々のブリコラージュ楽器による演奏を写真や映像で見せてくださりました。

アフリカと一言で言っても、そこには50を超える国々があり、言語や民族は数知れず、しかし日本からは地理的に遠く離れているために、人々でも文化でも食事でも、日本で直接その魅力に触れられる機会は多いとは言えません。今回のイベントでは、サカキマンゴーさんがアフリカでの体験談やアフリカ各国で手に入れた楽器を紹介するなどしてそういったアフリカの多様性を教えてくださり、また、ただ聴かせるだけでなく、時折、観客を巻き込んでアフリカを"体感"させてくださりました。「アフリカンウィークス」のキャッチコピーである「君の知らないアフリカ」を心と体で知り味わうことができたイベントとなりました。