9月13~14日の2日間、プレトリア大学(南アフリカ)で共同セミナー(UP-TUFSセミナー)を開催しました。ガーナ、カメルーン、ルワンダ、モザンビーク、南アフリカ、そして日本から約30名の研究者、実務家、学生が参加し、充実した議論が交わされました。
東京外国語大学現代アフリカ地域研究センターは、昨年発足して以来、アフリカの幾つかの大学との関係強化に努力してきました。プレトリア大学も重点校の一つです。同大には日本研究センター(Centre for Japanese Studies)が設置されており、研究教育に関わるMoUも結ばれています。このMoUに基づいて、交換留学、研究者交流など具体的な関係強化の方策を講じてきました。今回は、共同セミナーに合わせて、東京外国語大学のグローバル?ジャパン?オフィス(GJO)の開所式も行いました。
武内センター長がGJOの机上プレートを持って
GJOコーディネーターのアニータさんを紹介
初日は"UP and TUFS in the Context of South Africa - Japan Relations"、2日目は"Resource Management and Political Power in Rural Africa"のタイトルの下に、2日間で7つのセッションを組みました(全体のプログラムはこちら)。1日目はアパルトヘイト期の黒人向け映画、東京のオリンピック開発、南アフリカの国家収奪(State Capture)概念、アフリカの債務、アフリカの移民問題といった内容の報告がなされた他、現地のJETRO事務所、JICA事務所からもスピーカーをお招きして幅広いトピックで議論が交わされました。
第1日目第1セッションのスピーカー、ニサ?パレケル先生。
2018年秋学期、外大に滞在し授業をもっていただきます
第1日目第2セッションのスピーカー、マブト?シャンガセ先生。
やはり2018年秋学期に外大で授業を持っていただきます
2日目は、今年度から始まった科学研究費プロジェクト「アフリカ農村部における資源管理と政治権力」(基盤研究(B)。研究代表者:武内進一)のキックオフミーティングという性格もあり、「アフリカ農村部の資源管理と政治権力」の関係について、土地、森林、文化など、多様な角度から分析する報告がなされました。
2日目の参加者で集合写真
このセミナーで行われた報告は、昨年度のキックオフシンポジウムと同様に、プロシーディングスを作成し、公刊することにしています(2017年度キックオフシンポジウムの成果はこちら)。準備ができ次第、改めてお知らせします。