日時 | 2019年11月12日(火) 16:00~17:30 |
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場所 | 東京外国語大学 研究講義棟305教室 |
講師 | 岡村 善文 氏(特命全権大使(アフリカ開発会議<TICAD>担当、国連安保理改革担当、人権担当兼国際平和貢献担当)、政府代表(平和と安定に関する国際協力担当)) |
テーマ | アフリカを読み解く鍵~日本に何が出来るか~ |
要約 |
本セミナーでは、岡村善文TICAD担当特命全権大使にお話しいただきました。岡村大使は、駐コートジボワール特命全権大使、アフリカ部長、国連次席大使など、アフリカに関する豊富なご経験をお持ちです。講演では、アフリカが直面する課題を大きく整理した後、紛争問題に焦点を絞り、日本の新たな政策NAPSA(New Approach for the Peace and Stability in Africa)について説明してくださいました。 NAPSAは、ムベキ元南ア大統領やオバサンジョ元ナイジェリア大統領など5人のアフリカの賢人政治家を日本に招き、岡村大使を中心とするチームが対話を重ねつつ取りまとめたものです。NAPSAは、具体的に7分野での取組みを進めようとしています。すなわち、①国民統合、②ローカルオーナーシップとリーダーシップ、③制度構築、④農民と市民、⑤伝統的な価値と体系、⑥反テロリズム?組織犯罪、⑦経済政策で、これらは人道援助のような即効性はないものの、紛争解決に不可欠な根源的要因です。NAPSAは、こうした問題に対応するためのアフリカ諸国の取組みを日本が率先して支援する姿勢を打ち出したものと言えます。 英語での講演だったため、会場には本学のアフリカ人留学生が多数参加し、講演終了後も大使と熱心に議論する姿が見られました。 |